こいぬとこねこのおかしな話 (岩波少年文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001142402

感想・レビュー・書評

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  • 前作に続きチェコの作家を読む。
    ヨゼフ・チャペックは、カレル・チャペックのお兄さん。
    本作は、チェコでは一家に一冊あると言われるほど、長く読みつがれてきた児童文学の古典だそうだ。
    これも前作のラダ同様、ヨゼフが娘に語り聞かせた物語。
    こいぬとこねこは、人間の大人と同じようにやりたいと思っているが、なかなかできないことから、おもしろさが生まれる。

    チェコの風習や美味しいもの(マザネツ、ヴァノーチカ、コラーチ)なども書かれていて興味深い。
    チェコの子どもたちには生活の一部、身近なおはなしなのでしょう。

  • チェコの古典児童文学だそうだが、とても読み易く、小学校1〜2年生の初めての1人読書にも向いていると思う。程良く異国情緒が効いていて、また「どこの子どもも同じ」という向きの話は相応に、多文化を見るきっかけとしても興味深い。これが新聞で連載されていたというのも良い…日本の新聞も、購読者を増やしたいなら児童文学の連載くらいしてもいいのかもしれない。すごく面白いというのではないが、自然に読める1冊だと思う。

著者プロフィール

1887年、オーストリア=ハンガリー帝国下のフルノフに生まれ、1945年、ナチス・ドイツのベルゲン・ベルゼン強制収容所に没する。プラハ工芸美術大学で学んだあと、画家、物語作家、エッセイスト、装幀家として活躍する。弟カレルとの「チャペック兄弟」としても、現在に至るまで世界各国で愛され、高い評価を受けている。
邦訳されたおもな著作に、『ヨゼフ・チャペック エッセイ集』(飯島周訳、平凡社、2018)、『こいぬとこねこのおかしな話』(木村有子訳、岩波少年文庫、2017)、『チャペックの本棚 ヨゼフ・チャペックの装丁デザイン』(千野栄一訳、ピエブックス、2003)、『園芸家12カ月』(カレルとの共著、小松太郎訳、中公文庫、1996)など多数がある。

「2019年 『独裁者のブーツ イラストは抵抗する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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