- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001145281
作品紹介・あらすじ
ジム少年は、トレローニさんや医者のリヴシー先生とともに、フリント船長が埋めた莫大な財宝を探しに出帆した。が、船のコックとして乗り組んだ一本足の海賊シルヴァーがおそろしい陰謀を企んでいた…。海洋冒険小説の名作。
感想・レビュー・書評
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アニメを見たので本も読みました。子供の頃簡易版で読んだので話は知っているけれどちゃんと読んだのは初めてです。
アニメの感想はこちら。
https://booklog.jp/item/1/B000GJ0MW6
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かつての大海賊フリント船長の隠した宝の地図を手に入れたジム少年は、医者で判事のリプシー先生、郷士のトリローニさんと共に宝島を目指す。
しかしその船、ヒスパニオラ号にはフリント船長の船に乗っていた一本足の海賊ジョン・シルヴァーが乗り込み、船員たちを仲間に引き入れ、反乱を企んでいた。
宝島に着いたジムは、島でかつてフリント船長に置き去りにされた海賊の生き残りベン・ガンと知り合う。
ベン・ガンはシルヴァーを恐れ、ジムたちの手引きをするから自分をキリスト教の国に連れて帰ってほしいと願う。
ジムは、トリローニさんとその下男たち、リプシー先生、スモーレット船長、船員のグレーと共に、かつてフリント船長が建てた丸太小屋に立て籠もる。
攻撃を仕掛けるシルヴァーたち。敵も味方も次々に倒れてゆく。
海賊たちとの攻防戦。
シルヴァーは敵か味方か?
ジムたちと海賊たちは、どちらがいかに宝を手に入れ無事に島から脱出するのか…。
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物語は、大人になったジムが当時を振り返っての手記という形式です。そのため冒険譚ではありますが安定した語り口です。
ジム少年は、フリント船長の地図を手に入れ、シルヴァーたちの企てを立ち聞きし、ベン・ガンと知り合い、ヒスパニオラ号を海賊から解放しと、なんか物凄い大活躍。
しかしその行動の裏には若いながらの軽率さもあり、本人も反省したり、先生から「自分勝手なことをした君を最優先にはできなかった」と厳しく言われたり、全てが終わった後にはスモーレット船長から「君は人に可愛がられる要素がある立派な少年だが、私の手に余るからもう一緒に航海には出たくないなあ」だとか言われてます(笑)
敵役のジョン・シルヴァーは、アニメ版だと男の中の男としてジム少年と心を通わせ、敵ながら憧れの存在ですが、原作では愛嬌と恐ろしさを持つおっさんです(笑)
逞しい体で、ブタのもも肉みたいに分厚く不細工な顔立ち、松葉杖を操り一本足とは思えないほど身軽。
その場の様相を感じ取り、場を和ませるためには陽気に歌ったり笑ったりするし、敵になる相手は瞬時に攻撃します。敵と味方を天秤にかけ、自分を助ける者には遜ることも厭いません。
海賊たちは縛り首を恐れていて、それは死ぬ恐怖だけではなく、あれだけ海で活躍した男たちが吊るされて揺れているという人間の尊厳の欠如も恐れてるのでしょうか。
大人も子供も惹かれる冒険譚です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白過ぎて、感想書くまでもありません!(*^^*)
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中学男子が「男のロマンを感じる本読みたい」と言うので岩波少年文庫で読んでみました。死人の箱には十五人 ラム酒をひとびん、ヨーホーホー・・・。ジム少年、荒くれ者の海賊達にまじって宝捜しの旅へ・・・。よかったです。私も中学生の頃読みたかったなあ。中高時代の読書量の不十分さをちょっと後悔してます。
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面白すぎました。
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「ジム少年は,トレローニさんや医者のリヴィシー先生とともに,海賊フリント船長がうめた莫大な財宝を探しに出帆する.ぶきみな1本足の海賊シルヴァーの陰謀にまきこまれ,はげしい戦いが始まる….手に汗にぎる海洋冒険小説の名作.」
・悪者に追われる緊迫感やスリルで、あっという間に物語の中に引き込まれる。
岩波少年文庫か、福音館の完訳がおすすめ。 -
古典の名作はやはりおもしろかった。読み始めたら止まらない。有名すぎるので内容については省くことにする。外国作品を読んだときに楽しみにしているのが「訳者あとがき」だ。作家についてはもちろん、作品の時代背景などもわかり、より深く物語を知ることができる。原タイトルが「船のコック」だったということも、なるほどと思った。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/722670 -
宝島というタイトルから、
インディージョーンズの様な、
冒険話かと思ったら、
海賊の宝を巡る裏切りバトルロワイヤルで、驚いた。
めちゃくちゃ殺し合いしていて、
結構びっくりした。