本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001145847
感想・レビュー・書評
-
久々に再読
一回目の感想―『王への手紙』『白い盾の少年騎士』のトンケ・ドラフトに続く、西村由美訳オランダ作品。オランダの作家ではミリアム・プレスラーがすごいと思っていたが、『王への手紙』(オランダで過去50年間に出された子どもの本の中から第一位に選ばれた)を読んでうなり、今度はこの『ジーンズの少年十字軍』だ。結局翻訳者の数によって紹介される作品数にかなりのアンバランスが生じる訳だが少ないだけに真に価値のあるものだけが提供されるという利点もあると思う。ただ受身で待っているだけとは言え、オランダは私の中では児童文学の宝の山のような存在だ。
20世紀からタイムスリップしていきなり13世紀の少年十字軍の子どもたちの群れの中に投げ込まれるという設定。こんな時私ならどうするだろう。彼はどんな気持ちだったのだろうと、歩きながら仕事をしながら物語をひきずって随分と考えた。よい物語にはそういう力がある。カバー絵はすばらしいが、欲を言えば挿絵もほしかった。
20081220
二回目ーこの時代の死に対する感じ方、人を殺すこと、生き物を殺して食べることなどすべてひっくるめてリアルに描いている。児童文学だからといって手加減していないので歴史小説としての重みを感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
終わり方がやや唐突? レオナルドの存在がいい。