フランバーズ屋敷の人びと 3 めぐりくる夏 (岩波少年文庫 599)
- 岩波書店 (2009年11月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001145991
感想・レビュー・書評
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原文で読むため平行して少しずつ。私の中では再読回数№1のこのシリーズだが、何度読んでもすばらしいの一言に尽きる。☆10個でも足りない大好きな作品。あとがき北上次郎
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初めての夫を戦火で失うも、一度は逃げ出した屋敷に戻り、男並みの逞しさで「家庭」を再建しようと奔走するクリスチナ。
現実に振り回され倒れこんでしまいそうなところへ、力強く守ってくれる男・ディックに自分の全てを委ねていく。
現代との家や家族の捉え方が大きく異なるのも興味深い。
怪物のような屋敷があり、人間はその周りをくるくる回るコマのよう。
クリスチナと一緒にくったくたになれます。 -
2巻はクリスチナがウィルとの結婚式に向かう場面で終わっているのに、3巻冒頭でいきなりウィルが戦死していてびっくり!
彼女がフランバース屋敷の再建に取り組む姿が力強い。
そして、使用人との恋がちょっとトキメキです。 -
すべてはまるく、おさまるところにおさまったのだけれど。
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ここまでは、小学校と中学校時代に読んでいるんです。でも、今読み返しても、ものすごく読み応えがあって、面白いですよね。
というか、2巻目ぐらいから、もう、クリスチナ、少女じゃないし、はっきり言って、児童文学の枠からは、はみ出ている感じです。
遺産相続問題。
複雑な人間関係の中におかれた子どもたち。
時代の移り変わりとともに、変化していく価値観。
そして、それに追いつかない自分の心。
新しいものも、古いものも愛しているのに、どちらかを選べと突きつけられる選択。
なんというか、いろんな小説のおもしろさが詰まっています。 -
シリーズ3作目
<ネタバレ注意>
1ページ開いた瞬間にウィルが死んでるっていう衝撃的事実w
2巻との間に何があった…!ていう感じでした。
クリスチナは21歳になって、親の遺産を手にしてフランバーズ屋敷に戻ってきたところです。
1巻や2巻で出てきた人たちに会いに行ったり、
屋敷を立て直したり、火事になったり、そして2度目の結婚…
など相変わらず立て続けに色々なことがあるので
読んでて飽きないです。
ディックかっこいいよディック…