- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001146028
作品紹介・あらすじ
英米のホラー小説に精通した訳者自らが編んだアンソロジー。エドガー・アラン・ポー、サキ、ロード・ダンセイニ、フレドリック・ブラウン、そしてロアルド・ダールなど、短編の名手たちによる怖くてクールな13編。全編新訳。中学以上。
感想・レビュー・書評
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akikobbさんのレビューから読みたくて。金原さんの瑞々しい訳で怖がりでも楽しめた。その後が恐怖『八月の暑さのなかで』最後の一言効く『ブライトンへ行く途中で』大人な味『顔』一番嫌な雰囲気『ポドロ島』正統派『ハリー』が印象的。
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「だいたい、幽霊なんているのですか?」
その時風が吹いて、たちまち幽霊は消え去った。
「かつてはいたのだ」かすかなため息がきこえてきた。
─ 62ページ -
ホラー短編集シリーズの中で一番好きな1冊です。
読みやすくてすらすら読めちゃいます。
ゾッとする話がいっぱいあります!
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金原氏がノリノリで楽しい。
このなかで面白かったのは、
後ろから声が
十三階
の二つ。
後者の作者、フランク・グルーバーは多くのペンネームであらゆるジャンルに書いたとのこと。
林不忘、牧逸馬、谷譲治みたいなかんじかな。読んでみたい。 -
読み継がれてきた、英米ホラー小説のアンソロジー。13編の物語が入っています。
イマドキのホラーとは違って、グロテスクや血みどろな物語というよりも、じわじわ来る感じです。ふとした時に思い出して、怖くなりそうな気がします。 -
ホラー短編集です。エドガー・アラン・ポーやサキ、ロード・ダンセイニ、フレドリック・ブラウン、ロアルド・ダールなどの短編が収録されています。色んな作家の作品を堪能できる素敵な本です。
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本の雑誌社さんの「作家の読書道」で、織守きょうやさんが紹介されていたので、そのうち読もうと思っていた。ら、最近読んだブックガイドでも紹介されていたので、予定を繰り上げ。
岩波少年文庫だと真面目すぎるかな?と警戒して読んだけど、面白かった。
さらに、解説では編集の金子さんが、原作はあまりおもしろくない、とかつい入れちゃった。もし、つまらなかったらごめん。などと、ざっくばらんに各短編を紹介してくれる。
名作と言われているものって、さらに岩波少年文庫さまだったら、面白いと感じない自分がダメなのかと思い込みやすいけれど、つまらなければつまらないと感じていいんだ!と改めて読書自体についても、考えさせられた。 -
児童向けホラーアンソロジー。とはいえ侮るなかれ。どれもが言わずと知れた名作であるし、やさしい語り口であるぶん恐怖はダイレクトに伝わってくるかもしれません。
定番中の定番ということなのか、ほとんどが読んだことのある作品だったけれど。やはり「八月の暑さのなかで」は格別かなあ。これ、想像力がなければ怖くもなんともない、ただの不思議な話で終わってしまう気がします。一番想像力の大切さを試される作品なのかもしれません。
「ポドロ島」もやっぱり気味が悪いし、「十三階」もオーソドックスなホラーで素敵。「もどってきたソフィ・メイソン」も相変わらず酷い話ですよねえ。本当に怖いのは何なのか、つくづく考えさせられてしまいます。
読んだことがなかったかな、と思うのは「後ろから声が」。オチでざっくりやられました。怖いというか、痛々しい物語です。そして「こまっちゃった」も何とも奇妙な作品。ポーにこんな作品があったとは!
これくらいの辛さならまだ違う風味もいけるんじゃない?と。挑戦しちゃおう(๑˃̵ᴗ˂̵)
これくらいの辛さならまだ違う風味もいけるんじゃない?と。挑戦しちゃおう(๑˃̵ᴗ˂̵)