ドリトル先生月から帰る (ドリトル先生物語全集 9)

  • 岩波書店
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001150094

感想・レビュー・書評

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  • 小学生のころ、ドリトル先生は私の愛読書のなかでも抜きん出てお気に入りのシリーズで、週末になるたび本棚からひっぱりだし、くりかえし読んでいた。

    けれども「月からの使い」「月へ行く」「月から帰る」だけは未読だった。思うに、ひとつの話が3冊にまたがっている(ように見えた)のが気に食わなかったのだろう。続き物や連載物が苦手な小学生だったので。

    そしてあれから十数年。
    沼のほとりのパドルビーはわたしを変わらず迎え入れてくれた。井伏鱒二の懐かしい訳語。どうぶつたちのふるまい。トミー・スタビンズ、ネコ肉屋のマシュー・マグ、そして敬愛するジョン・ドリトル先生。

    月がまだ未踏の地だったころ、ひとびとはじぶんのゆめをそこに築いたのだと思う。どうぶつやしょくぶつたちが会議によって全てを決め、へいわに暮らす世界。

    月の男の孤独が胸に迫った。たった一人なのだもの。

  • ドリトル先生シリーズで一番切ない気持ちになってしまうストーリーですが、一番好きな巻でもあります。月の孤独な住人の気持ちが、胸に響きます。

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著者プロフィール

1886~1947年。アイルランド人の母を持つ、イギリス生まれのアメリカの児童小説家。代表作は、この「ドリトル先生」シリーズ。2作目『ドリトル先生航海記』で、ニューベリー賞を受賞。

「2017年 『新訳ドリトル先生シリーズ全14巻セット 番外編『ガブガブの本』と日本初公開の短編もふくむ完全版 豪華BOX入り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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