海を渡るジュリア (ヒルクレストの娘たち 3)

著者 : ルース・エルウィンハリス 脇明子

• 岩波書店 (1992年7月6日発売)

感想・レビュー・書評

[司書KODOMOブックリスト（注：「司書になるため勉強中」のアカウントです）さんの感想 · 2023年3月23日]

両親が亡くなり、大きな屋敷で暮らす4姉妹の、1冊ごとに主人公の違う、4人目で語られる同じ事件（4冊あり）

（『キラキラ子どもブックトーク』玉川大学出版部より紹介）

[rakukoさんの感想 · 2020年8月26日]

シリーズを通してもっとも大事に読んだ巻。
ヒルクレストの次女ジュリアの物語。
戦争で失ったジョフリーや過去へ思いを馳せ、病みながら成熟し、年月を重ねて、痛みを伴いながら乗り越えて行く・・・ジュリアがそうした難しさ、複雑さに耐える姿勢に励まされる。
私を正気に戻してくれる。
ジュリアがこれほどの苦しみを抱えながら、奔放な姉とマッケンジー夫人との仲を取持ち、家政婦のアニーを思いやり、仕事をし、現実を耐え抜いたことは偉大。

[かなんがさんの感想 · 2004年11月25日]

ヒルクレストの娘たち３。
次女ジュリアの物語。火花のようなフランセスの影にかすんでしまい、どちらかというと地味な印象のジュリアですが、実はこんなロマンスがあったのだ！素敵。１５歳から３５歳までの２０年間を描く。家庭を切り回すのが巧く戦争中は看護婦としてフランスへも赴くジュリアです。