魔法のカクテル

  • 岩波書店
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本棚登録 : 597
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001155280

作品紹介・あらすじ

大晦日、魔術師イルヴィツァーは大魔王からの命令(大気や川を汚染し疫病をはやらせることなど)が果たせずいらいらしていた。そこへ伯母の魔女が突然あらわれ、協力を申し出た。伯母の魂胆は?二人の悪知恵合戦。小学4・5年以上。

感想・レビュー・書評

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  • 好きな本には哲学が詰まっていることが多い。
    この物語もそう。
    作者の人柄が優しく子供たちに語りかける。
    もしかしたら作者の平和への願いは、時代を超えて広がり続けているのではないか。

  • 魔法のカクテルをめぐる魔術師と魔女の一悶着。
    または猫と禿げカラス。
    タイムリミットは新年の午前零時。
    自然破壊、お金、権威欲、相手を陥れようとすること。
    ファンタジー(メルヒェン)の中に潜む現実世界。
    幸福な世界とは?

  • エンデのファンタジー。大晦日のお話。まさに今読むべき本。どんな願いもかなう魔法のカクテルをつくろうと悪だくみする魔術師と魔女。ジゴクアクニンジャネンリキュール。それを止めようと大奮闘する猫のマウリツィオとカラスのヤーコプ。エンデならではの風刺とこの世界への願いがちりばめられている。欲深い現代の大人には耳が痛いかもしれない。そっち側に加担していないか。それでも悪も結局は善にならざるを得ない結末がとてもハッピーでいい。

  • ミヒャエル・エンデの児童向け小説。
    大晦日の夜、世界を不幸のどん底に陥れようとする魔術師&魔女と、それを阻止せんとするカラス&猫コンビのドタバタ対決を描いたお話。
    紆余曲折ありながらも、勧善懲悪で結ばれたラストは痛快だった。
    随所で現代社会の風刺が効いているのも面白い。
    また、目次が時刻になっているので、リアルタイムで物語を追っている感覚になれて楽しかった。

  • 2013年11月17日
    「モモ」「はてしない物語」のミヒャエル・エンデさんの物語。
    猫とからすが活躍します。

  • 魔法使いによる悪の計画と、それを阻止すべく冒険する猫とカラス。主人公側の当初のダメっぷり、ダメを克服して団結するバディ、逆転のハッピーエンドまで、きれいに楽しい。
    一方で魔法使い同士の駆け引きや、秘薬を作るための様々なルールやプロセスも非常に凝っている。話の展開上はワル側だが、作者は絶対こちらの方を楽しんで書いていたのではないか。

  • 困った時の神様パワー。
    これまで読んだエンデさんの作品に比べると単純なお話のように感じます。
    厚さの割にはさらっと読めてしまうのは傑作たからなのか。
    永久にいい人のままにはならないのが、エンデさんらしさなのかな。

  • たぶんこれで3回目。忘れた頃にまた読んでる。言葉遊びが楽しい。

  • 「モモ」から始まり、ミヒャエルエンデの本を読もうと思って手に取ったうちの一冊。

    最後は読んでいて、こんなことが実際に起こったらよいのになあ、と感じた。

  • 昔読んだ本

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