愛蔵版 モモ

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制作 : Michael Ende  大島 かおり 
  • 岩波書店 (2001年11月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001155679

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愛蔵版 モモの感想・レビュー・書評

  • この本の分類は、確かに「児童書」だ。
    でも、どうしたら幸せになれるのか、知らないままの大人は読むべきだ。

    みんな、時間どろぼうに騙されるな。
    「もっと給料が良ければ」「もっと美人ならば」「もっと、もっと、もっと」
    「もっと~なら・・・幸せになれる」
    そんなことは、嘘だ。

    今、ここにいる、今の自分の幸せを感じてごらん?
    そんなことに、この本を読むと気付けると思うよ?

  • 通常版を持っていて、子供の頃の愛読書だったが実家においてきてしまった。
    ある日電車の中で男の人が読んでいた本が、真四角でオレンジ色で装丁が美しくて目をひかれた。
    彼が本を閉じると表紙にMOMOとあったので、調べてみたらこの本で、早速買って読んだ。

    何度読んでも、良い本は良い。
    あの頃感じた怖さや悲しさや美しさ、楽しさが、今でも同じように感じられる。
    しかし、どちらかというと小さい頃は灰色の男たちへの恐怖と
    ひとりで成し遂げなければならないことへの不安が強かったけれど
    今読むと人間たちの方に感じる恐怖の方が強い。
    悪い意味で、大人になってしまったからだろう。

    あとがきにもあるが、これは過去の話とは限らない。
    寧ろ、今の日本がちょうどこんな感じではないだろうか。
    休み時間も遊ぶ内容が決められていて
    休みの日には先生と会えないし連絡先をきいてもいけない
    なんていう最近の学校なんて、こどもの家を笑えない。
    あくせく働いてとげとげしている満員電車や雑踏も、こんな感じだ。

    花を見て音を聴けば、時間を大切に思えるのかもしれない。
    美しく咲きはかなく散っていくこの世のものとは思えない
    自分だけの花。
    それが毎時間生まれては死んでいくのだと思えば
    灰色の男たちのいう無駄とは別の意味で
    時間を無駄にしてはいけないと本当に思うだろう。

    灰色の男たちは時間を殺して摂取するところが本当に酷いのだけれど
    とても哀れでもある。
    そして我々人間は、彼らを生み出しつけいる隙を与え
    生きた時間を生きたまま殺すようなひどい無駄をしている。

    時間の大切さを考えるとき、この本を思い出す。
    今日も24本の花が、美しく咲いたのだろう。
    ふたつとして同じものが無いその花を
    私はどう扱っているだろうか。きちんと生かしてやれているだろうか?

    そんなことを思う。

  • 第一級の児童文学です。

    50年先、100年先にも読み継がれていくだろうと思います。

    そのころクルミドコーヒーはどうなっているのでしょうか。

    カフェで読むには長いのですが、いつまでも置き続けるつもりです。

  • 所有することにこだわりはないので、大体の本は売ってしまいますが、この本は特別です。
    作者のメッセージが時代を超えて広がるといいな〜。

  • ずっと読みたいと思っていてやっと読めた作品。今この時に読めて本当に良かった!児童書だけども大人に読んで欲しい本だなあと思います。

  • 愛蔵版の初版が古書屋さんにならんでいたので思わず。
    懐かしい。
    本棚にあるだけでたからもの。

  • 時間どろぼうと戦った女の子モモ。
    どこまでもまっすぐな彼女は可愛いではなく、どこまでもカッコいいです。
    哲学的で、現代の人々の悩みを象徴している内容。

  • 時間をはかってみたところであまり意味はありません。
    時間とはすなわち生活だからです。そして、人間の生きる生活は、その人の心の中にあるからです。

  • 最初は何度も睡魔に負けそうになりましたが、ひとりでも勇敢に頑張る小さなモモの大冒険にどんどん引き込まれました!
    40年くらい前の話だけど全然色あせた感じかなくて、むしろ忙しなく時間が過ぎていく現代に当てはまる部分も多かったです
    ずっと読んでみたかったから読めてよかった

  • 20151122 また時間ドロボウが活躍してきているのかも知れない。もしくは、今が話の時代なのかも。どこかで時間を取られているのかも、と考えて立ち止まる機会になればと思う。

  • 児童書だけど大人も読むべきだと思います。
    現代の情景が言葉にされたように感じました。

    毎日毎日時間がないと口癖になっていた私には、結構突き刺さるものがありましたね。
    大切なことを教えてもらった作品です。

  • 時間を貯蓄節約して得るもの、失うものを考えてみれば、時間を奪われた人々のように焦りや余裕、喜びの無さが実際のところだろう。物語の中でそれを直視したような体感があり、焦るなと諭されたかのような気分だった。
    教訓的ではなく、じわじわと身につまされる時間への余裕の無い自分を実感できる。

  • 小学生の時に見つけ、気になりつつ…大人になってしまった。
    できれば、子供の時に読んだ状態で大人になった今再読したかった。
    こんなに明確に人にとっての時間とは何だろう?と言う事が書いてあるお話、他にないと思う。
    はてしない物語といい、またもや胸が一杯。
    小さなモモとカメ、ベッポが愛おしくてたまらない。

  • モモと灰色の紳士達。対照的に感じる両者と、自分はどっちの心境にもなったことがあるし、今はどっちなのか、どっちでいたいのかを間接的に直面する。時間やお金にふりまわされている、生き急いで結局何が残るんだろうとおもったときに読み返したい。
    私のであった本で人生に対する見方を少し変えてくれた本です!一生読み続ける。

  • 子供の頃からいつか読もう読もうと思っていた作品。やっと読めた。言い訳するわけではないけど,この物語を,大人になって働き始めてからこのタイミングで読むことができて本当に良かったです。大切にしなければならない色々なことを,思い出させてもらった気がします。大切な人と過ごす時間だったり,自分のための時間だったり。時間どろぼうをする灰色の男たちは物語の中だけじゃないかもしれません。この物語と自分の生活を重ねながら,自分の時間と心を守っていけたらなと思いました。モモとその友だち,素敵なマイスター・ホラとカシオペイアに感謝!

  • この度、初めてミヒャエル・エンデを読んでみた。本作品は最も有名な児童文学の一つだが、もしも自分が「児童」だった頃に読んでいたら、どう感じただろう。かなり苦労して読破してみたものの、観念的な描写に面食らっていただろうと思う。大人になっている自分が読んだところ、現代社会への警鐘とも受け取れる内容に驚くとともに、「時間」の考え方について反省させられることも多かった。この物語が発表されてから40年ほど経っているが、作者は将来起こる様々な社会問題を予見していたのかもしれない。やがて大人になる子供たちだけではなく、何でもスピーディーに処理される時代に生きる大人にこそ必要な一冊。

  • 新年、普段はほぼ無人になっている実家に帰った。
    人のいない家ならではの冷気が漂うなかで、少しずつ読み進めた。

    正直に言って、最初は読みづらかった。
    おそらく1976年に出版されたままの、昔風の言葉づかいに、独特な漢字表記。
    2章ほど読んで、新訳がないか検索をかけたほどだ。

    だが、薄々気が付いてもいた。
    訳文の良し悪し以前に、呼吸を合わせなければ、この本には入りこめないことに。

    **
    マイスター・ホラは言う。
    「時間は意識だ。だから、時計の上での時間を節約することには意味がない。
    充実した生活を送ることが、一番時間を節約していることになる」

    してみると、私はずいぶん節約下手らしい。

    教養として読まなければいけない本、常識として観ておくべき映画、
    将来のための勉強、日々の雑事、仕事……。
    最近、そういうものに追われて、いつもどこか不安だった。
    何をしていても、「こんなことをしている場合ではないのではないか」と感じていた。
    ならば何をしているべきなのか、それはわからなかった。

    知らないうちに、本の世界と距離を置くようになっていた。
    いつからだろうと読書記録を辿ってみると、学生時代には既に取りつかれていたようだ。
    高校受験の頃からか。本を読むのが「ただ楽しいから」ではいけないと思うようになったのは。

    もちろん、本の内容には、感心も、感動もできる。
    だが、どっぷりと身も心も本に浸かった記憶はあまりない。

    それに、感動するだけで終わってはいけないと、私の中の何かが言う。
    だからこうして記録を取る。読んだ本を、読んだことを忘れないように。
    そうでなかったら、本を読む意味など無いじゃないか、時間の無駄じゃないかと、そいつは言う。

    この本は、少なくともそいつを可視化してくれた。
    しかし哀しいことに、私はまだそいつが正しいんじゃないかと考えている。



    ※非公開メモに字数超過の引用文あり

  • 箱、装丁、話が素敵

  • 自分は灰色の男になってないか?
    時に胸が痛くて、本を閉じて深呼吸したりしたけれど、
    引き込まれて一気に読み切りました。
    大人こそ、読まなければならないんじゃないか?
    と思える作品。

  • ミヒャエル・エンデは子供の頃に見た映画「ネバーエンディングストーリー」が印象強く、実際この「モモ」と今の今まで作品として混同していた。「ネバー…」は「はてしない物語」の方でした。
    しかも「不思議な国のアリス」も脳内イメージ画としては何だかダブっていた私。。
    この歳になって、やっと読むことが出来て新鮮な感動、そしてあったかい読後感、また、著者あとがきにあった「これは過去の出来事のようだが、将来起こることとしてお話してもよかった」という一文にゾクゾク感あり。
    灰色の人間に支配された人、これはまさしく今の私、自分自身。

    あとひとつ記録すべきは

    目で見る(視覚)
    耳で聞く(聴覚)

    のと同じように、
    心で「時を感じる」ものだという教え。

    時を感じられなくなったとき、それはまさに心を亡くした状態、
    つまり「忙」という文字につながるということ。

  • 子どものころは読み辛くてとても最後まで読めなかったけれど、成長した今になって再挑戦したらすんなりと読むことが出来た。

    児童文学として名を馳せているが、いつも「時間がない」といって心の余裕を失っている人にこそ読んでもらいたい本。

    今の自分だから、共感することができたけれど、子どものころに読めていたらどんな感想を持ったのだろう…?
    小さいころに読めなかったことを少し後悔した。

  • きっかけ:小学生のころに、友達がオモシロイと紹介してくれて、
    ずっと気になっていたけど、手に取らなかった一冊

    友達が「愛読版」を購入して、本との再会
    読んでみることに。。。


    小説って、先が知りたくなって、読むスピードが早くなりがちだけど
    これは違う

    読み飛ばす、のではなく、
    じっくり読んで、想像したり、リズムを感じる・・・みたいな。

  • 小学生の頃に2回は読んでいる、モモ。
    ひさしぶりに手に取ってみましたが、やっぱり良い作品は児童書だろうとオトナにもじんと来る。
    子どもの頃には気づかなかった箇所もたくさんあり、読みなおしてよかったと思えるのです。
    (逆に、子どもじゃないと気づかない部分もあるとは思うが)

    ここでは「時間」という形になっていますが、時間は象徴であって
    本当は誰か他の人のため割く労力のことなんじゃないかなぁとか、
    そんな風に思い、自分自身を省みるきっかけになりました。

    オトナにこそ、オススメ。

  • 読んで良かった。終局はとても奇麗に描かれていて、泣けた。
    その他、端々に記される諷喩が素晴らしいと思う。

  • 「いつも時間がない!忙しい!」と思って気がつくと時間に追われている日々ですが、ふと立ち止まって時間の過ごし方や考え方を変えてくれる本だと思います。発想の転換で時間を贅沢な気持ちで使ってみましょうー。

    【鹿児島大学】ペンネーム:ぷーぱー
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    鹿大図書館に所蔵がある本です。
    〔所蔵情報〕⇒ http://kusv2.lib.kagoshima-u.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?fword=21103066718
            ⇒ http://kusv2.lib.kagoshima-u.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?fword=21189063577
            ⇒ http://kusv2.lib.kagoshima-u.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?fword=21196087096
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