愛蔵版 モモ

  • 岩波書店
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本棚登録 : 888
感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001155679

感想・レビュー・書評

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  • 知らない人はいないであろう児童文学の金字塔、モモ。

    しかし、大人になった今、そしてこの時代に読むことでより深い感動、驚き、そして興奮が得られた。

    時間を奪われ、ぎすぎすとしていく世界。
    変えようと思っても、そもそも忙しすぎるからそんな時間はとれないー。
    露骨なまでに近代の効率化を戯曲化したストーリーで、
    メッセージ性のあまりの強さに興醒めする部分がないわけではない。
    が、物語の強度がそれを補い、風刺と娯楽の絶妙なバランスを保っている。

    児童文学、奥深し。

  • 大人が読んで、自分のバランスを省みるための本だと感じました。子供が読むには、少し教訓的デフォルメが過ぎるという気がします。一概にどちらが良いと断ずるべきではない価値感を、この物語のように善悪の構造で伝えるのは、かえって価値基準が硬直化しそうな気がします。一方で、例えば諺にも真逆の意味のものがあるように、真逆の価値観を伝える物語とセットで読むことができれば、その経験はとても良いものになりそうだなと思います。もしそういう物語(モモと価値観的に対局の物語)があれば、ぜひ出会いたいものです。

  • 愛蔵版モモ
    著作者:ミヒャエル・エンデ
    発行者:岩波書店
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    資本主義の暴走を止めるコミュズムをシェアしていく社会の形成
    時間を捉えるのは心だ人類は長い進化の過程で感情を獲得してきた感情の無い仕事は仕事ではない。

  • 家の本棚にあって、中学生くらいの時に読んだんだけどその時はいまいちピンと来なかったモモ。会社の同僚が薦めてたので30年以上ぶりに再読。

    よく「時間が無い」と言ってる人を見かけるけど、少なくとも僕は、それに近いフレーズはやりたくない仕事や興味の無い誘いを断る時にしか使った事無いです。なので、当たり前過ぎる事しか書いてないしやっぱり今回もいまいちピンと来ませんでした。だけど、この本が何年経っても名著とされている事を逆説的に考えると、それは、僕がイヤな事はイヤだとはっきり言える性格だからそうなだけで、本当に「時間が無い」と思ってる人も居るのかも知れないなあと思ったりしました。

    個人的には、全く正反対の性格である思慮深いベッポとホラ吹きのジジが、間にモモを介する事でお互いを認め合っているところとかが良かったかな〜♪あと、一番最後にこの物語をここまで読んできた人にしか見えない文字が浮かび上がってくるラスト1行がなかなかオシャレで良かった☆

  • 改めて読むと、大人でも面白い。
    母が読み聞かせてくれていたらしい。
    断片的に覚えている言葉が、やっと物語で繋がった。

  • 20151122 また時間ドロボウが活躍してきているのかも知れない。もしくは、今が話の時代なのかも。どこかで時間を取られているのかも、と考えて立ち止まる機会になればと思う。

  • 子供の頃からいつか読もう読もうと思っていた作品。やっと読めた。言い訳するわけではないけど,この物語を,大人になって働き始めてからこのタイミングで読むことができて本当に良かったです。大切にしなければならない色々なことを,思い出させてもらった気がします。大切な人と過ごす時間だったり,自分のための時間だったり。時間どろぼうをする灰色の男たちは物語の中だけじゃないかもしれません。この物語と自分の生活を重ねながら,自分の時間と心を守っていけたらなと思いました。モモとその友だち,素敵なマイスター・ホラとカシオペイアに感謝!

  • 箱、装丁、話が素敵

  • 読んで良かった。終局はとても奇麗に描かれていて、泣けた。
    その他、端々に記される諷喩が素晴らしいと思う。

  • 時間をはかってみたところであまり意味はありません。
    時間とはすなわち生活だからです。そして、人間の生きる生活は、その人の心の中にあるからです。

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