みどりのゆび: 愛蔵版

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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001156317

作品紹介・あらすじ

裕福に暮らす少年チトは、おやゆびを押しつけると、みどりを芽生えさせ、花をさかせることのできる不思議な"みどりのゆび"をもつ少年です。ある日、お父さんが兵器を作る人だったことを知ったチトは一大決心をし、こっそりお父さんの兵器工場へもぐりこみます…。40年以上愛されてきた平和と希望の物語の愛蔵版。

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読みました。
    チトに大切なことを教えられた思い。
    チトは何者だったのだろうか?何のために生まれてきたのだろうか?と余韻を残し、宗教や哲学的なものも思わせる。

    カラーの挿し絵たくさんの美しい贅沢な本。
    絵に導かれて読みやすい。
    この愛蔵版は箱入りで、黄緑色の布貼りのハードカバー、緑のスピン。素敵。
    表紙に型押しされている文字は、フランス語のタイトル「TISTOU」(チト)。素敵。

    絵:ジャクリーヌ・デュエーム
      ベルサイユ生まれ
      絵本「わたげちゃん」「つきのオペラ」など

    • かなさん
      なおなおさんおはようございます!
      とってもきれいな表紙ですね。
      内容は重そうだけれど、
      興味を惹かれたので、いつか読みたいと思います。...
      なおなおさんおはようございます!
      とってもきれいな表紙ですね。
      内容は重そうだけれど、
      興味を惹かれたので、いつか読みたいと思います。
      ステキな作品をレビューしてくださって
      ありがとうございます(*^^*)
      2023/11/23
    • なおなおさん
      かなさん、おはようございます。
      素敵な本なんです〜返したくないっ!
      岩◯少年文庫でも出しているのですが(挿絵は同じ(^^)でも配置が違ったか...
      かなさん、おはようございます。
      素敵な本なんです〜返したくないっ!
      岩◯少年文庫でも出しているのですが(挿絵は同じ(^^)でも配置が違ったかな)、本書の方が絵にカラーがついていて高級感もあり、良いのですよ♡
      それからお断りがあるのですが、私は図書館で借りたため、“箱”を確認できておりません。
      (箱の絵は、作中にあります!)
      また、ジャケットもコーティングされているため、布貼りの肌触りなんかも…ネットで調べて分かったのです。色々とすみません。
      2023/11/23
  • 池澤春菜 みどりのゆび: 日本経済新聞(会員限定)
    https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61653000T10C22A6KNTP00/

    Livres de Jacqueline Duhême | Gallimard Jeunesse
    https://www.gallimard-jeunesse.fr/auteurs/jacqueline-duheme.html

    愛蔵版 みどりのゆび - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b254963.html

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    今は少年文庫版も手元ないので、どうせ買うなら愛蔵版が良いなと思っているのですが、、、もう10年以上経ってしまっている。。。


  • 今年は児童文学を愛する多くの人がこの本のことを思い出しましたね。どこかの国の大統領たち送り付けてやりたい。。

    岩波文庫で読んでいたのですが、書店で素敵な愛蔵版を手に取った瞬間に恋に落ちました。

    箱の裏面もすてきだし、本はみどりの布の表紙に型押しで『TISTOU』とタイトルが。
    イラストには美しい色がつけられ、原書通りのフランス語が残っています。

    読書会のお題になりましたが、みんなが大好きになってしまった本でした。

    チトは、何不自由なく裕福な家庭で育ちました。両親は美しいものが大好きな、美しい人たち。チトへの愛にあふれています。
    学校に馴染めなかったチトのことも理解してくれました。
    『あれはほかのこどもとおなじではないんだからな!』と。

    チトは学校には行かず、ムスターシュおじさんの元で、庭の授業を受け、
    かみなりおじさんからは社会を学びます。
    そうしてみどりのゆび を開花させてゆくのですが…
    大好きな、やさしい両親が兵器商人で、敵対するふたつの国へ戦争に使う武器を売っているという現実に直面します。

    チトは両親への革命をおこしたなぁ。。

    子馬の哲学者ジムナスティックがいいですね。
    いつもクールな助言をくれます。
    「死ぬのに戦争はひつようじゃない。」
    ドキッとしました。

    ラストはジムナスティックに泣きました

  • 「グリーンフィンガー」と聞くと「植物を育てるのが
    上手な人」でありガーデナーにとっては憧れ

    『秘密の花園』を想定しつつ読みましたが…
    この『みどりのゆび』の主人公チトは「庭」にとどまらず
    刑務所、病院、あらゆる場所に花を咲かせ、とうとう
    兵器に花を咲かせて戦争を止めさせる
    そして最期には…という美しい物語でした

    「訳者のことば」のあとがきもとても素敵で
    フランスの童話の「宝石のような」ことばの美しさに
    ついて触れています

  • 最後の、チトはなんだったでしょうの場面でびっくりしたので皆読んでみてください。

  • 児童文学をあまり読んでこなかったので大人になって初めて読んだものが多いが、その中でこれはもっとも感動した作品だった。
    とても純粋に描かれている主人公の少年だが、鋭い観察力や賢さ。物語をすすめている解説者と合わせて大人になっても感心して考えさせられる物語りになっている。

  • 礎になってくれる人がいるから、独りでだって生きていける。
    本当の意味で人に成るのは多分、誰かの礎になりたいと願った時。

  • 再読。
    ウクライナとロシアの戦争が始まった時に真っ先に頭に浮かんだ本でした。今も続く戦争。
    チトがいてくれたなら・・・

  •  小さいときにこの話のアニメを見ました。とても感動して、その後、本を読みました。
     ふしぎなゆびをもっていたらどうしますか? 
    K.T.先生

  • 長岡絵里佳先生 おすすめ
    65【教養】953.7-A

    ★ブックリストのコメント
    植物を咲かせることができる不思議な指を持つ少年チト。彼は、大人たちの考え方や社会のあり方に、どうして?と素直な疑問をぶつけます。疑問を持つことの大切さや原点を見つめ直すきっかけになるような児童文学作品。

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