ゆうかんな猫ミランダ

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001156706

作品紹介・あらすじ

まいご猫も、赤ちゃん猫も、みんなついておいで!数十匹の子猫を連れて、ローマの街を生きのびる気高きおかあさん猫、ミランダの物語。

感想・レビュー・書評

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  • ローマ帝国時代のローマ、猫のミランダは7才になるクラウディアの家で子猫たちと犬のザクと暮らしている。ある日蛮族がローマに攻め込み火を放った。クラウディアの家族はペットたちと別荘へ逃げようとするが、猫たちはすでに火を逃れて隠れていた。猫を見つけられないまま別荘へと逃げる。
    火が収まった頃出てきたミランダたちは、ご主人の家を出て近くのコロッセオに逃げる。途中、迷子の子猫たちが次々と合流し34匹になってしまう。ミランダは年長の子どものプンカと子猫たちを養うことになる。

    エスティスとアーディゾーニのコンビによる楽しいお話。

  • アーディゾーニの挿し絵が素敵でした。
    百まいのドレスはそんなに好きな作品ではなかったですが、ミランダは良かったです。
    母は強し!

  • ミランダは最強猫。イタリアらしくアリアも歌う。
    娘のプンカのキャラもいい。
    挿絵は見覚えあると思っていたら、やはりエリナー・ファージョンの挿絵を描いていた画家さんだった。
    (ストーリーもファージョンを思わせる)

    作者については予備知識は一切なかった。
    古代ローマでのお話とは、なんとも新鮮。
    サクリトフが書いたら結構な悲劇的場面があるのではと言う気がしたが、これは大丈夫!

    この物語が書かれた当時(1967年)、コロッセオには多くの猫が住みついていて、作者はそこからこの物語を発送したのではないかと思われるが、現在ではローマの野良猫はトッレ・アルジェンティーナ広場に集められ、ボランティアが世話しているとのこと。

  • エスティスとアーディゾーニ。
    他の作品も読みたくなる。

  • よかったです。訳がいい。すーっと入ってくる感じ。おはなしを聞いてるみたい。誰かに読んでもらったらいいだろうな。

  • むかしむかし、猫のミランダと娘のブンカは、ローマの街でおだやかに暮らしていました。
    しかし蛮族の侵攻によって、二匹は飼い主と離ればなれになってしまいました。

    みなしごの子ねこたちをひきとり、仲間の猫たちを率いて、ミランダは大活躍をします。

  • むかしむかしローマの町で、ミランダという黄金色の猫が幸せに暮らしていました。ある時、街が敵に襲われ、家の人たちは大急ぎで別荘に避難しましたが、ミランダと娘のプンカは隠れていたために逃げ遅れてしまいました。二匹は家の人たちを追って出発しましたが、途中で迷子の子ネコを何匹も助けてしまい、とても遠くまでは行けそうにありません。そこで、みんなが安全に過ごせる場所を探すことにしました。
    …勇敢で強いミランダが、女王のようにみんなを守ります。時にはライオンさえも従えて!今もローマに行けば、ミランダに会えるのでは、と思ってしまうほど、印象的なお話です。

  • 原題:MIRANDA THE GRAET

    ミランダはクラウディアのうちの母猫。
    クラウディアの母はラビニアは竪琴が得意
    父マルクスは元老院の議員

    というわけで、時代は古代ローマのローマ

    ある日蛮族の攻撃を受け、クラウディア一家は馬車で逃げることになるのだが、ミランダとその娘プンカは取り残される。
    街は火事になり、安全な場所へ逃げ込むとそこはコロッセオだった。ミランダは街に取り残された子猫たちをコロッセオに逃げ込ませ、そこにつながれていた雌ライオンの乳を飲ませる。

    なにしろミランダが賢くて勇敢でびっくり!
    母は強しということなのだろうが、ライオンも犬もスペインの猫もみんな追い払ったり、従わせたり。
    子猫を守っていくという使命に燃えている。
    しかも、妊婦という身で。

    後半クラウディアと再会するものの、ミランダは子猫たちを置いて、クラウディアの家へ戻ることはできない選択をする。
    クラウディアと別れてからの今にいたるできごとを歌いあげるところはオペラを思わせる。

    「カウェ カネム」=猛犬に注意

    「O tempora! O mores!」=「おお、時代よ!おお風習よ!」
    キケローが「なんと落ちぶれた時代、なんと自堕落な風習であることか!」とモラルの崩壊した世相を嘆いて見せたときの台詞
    (ちなみにキケロのフルネームは、マルクス・トゥッリウス・キケロ)

    パルワミランダ~ちいさなミランダ
    こんにちは~アウラー
    さようなら~ワレー

    エレナー・エスティス作
    エドワード・アーディゾーニ 絵
    津森 優子 訳
    https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/11/9/1156700.html

  • とても勇敢な猫のミランダ、ハラハラしながら色んな困難を乗り越える姿が魅力的に描かれていました。

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