- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001157086
感想・レビュー・書評
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床下に住んでる小人と男の子の友情、その話をするおばあちゃんが、かわいい
カーネギー賞 -
ジブリの話のほうが好きかなぁ‥でも男の子とアリエッティの友情はやっぱりよかった!
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2010年8月5日(木)読了。
2010−62。 -
(2010.06.07読了)(2010.06.02借入)
僕が読み終わって、神さんに回したら、読みにくいと言って途中で読むのを放棄してしまいました。あまり読みやすい訳ではないようです。
家の中からいろんなものがなくなるのは、その家に「借り暮らし」の人たちが住んでいるからなのだそうです。
工場でどんどん作っていて、みんなそれを買っているけど、いるときになると一つも見つからない、安全ピン・針・鉛筆・マッチ・封蝋・ヘアピン・画鋲・指ぬき・吸い取り紙・等は、借り暮らしの人たちが持っていくので、無くなるのだそうです。
この本は、ホミリーとポッドと小さいアリエッティの話です。ホミリーとポッドは夫婦で、アリエッティはその娘です。借り暮らしの小人たちです。
借り暮らしの人たちから見ると人間は、「つまらない雑用のためにつくられたもので、奴隷役の大男」という風に見られています。(22頁)
アリエッティたちが床下に住んでいる、床上の家には、寝たきりの大おばのソフィ、料理人のドライヴァおばさん、庭師のクランプファール、そしてリューマチを直すためにインドから一時的に帰って来た男の子が住んでいます。
父親のポッドは、母親のホミリーが何か欲しがると床上に行って借りてきます。床上の住民に見つかると床下を追い出されてしまう可能性があるので、見つからないように忍び込んだ部屋に誰もいない時間帯を狙っていかないといけません。
男の子がこの家に住み始めたことを知らなかったポッドは茶碗を借りに行って男の子に見つかってしまったのですが、男の子は、ポッドを捕まえるどころか、茶碗運びを手伝ってくれました。ポッドは、床下の棲家が見つかる前に移住しようというのですが、ホミリーが嫌がるので、しばらく様子を見ることにしました。
しばらくして、必要なものが出てきたので、ポッドと一緒にアリエッティも借りに行くことにしました。ポッドが老齢化してきたし、ポッドに何かあった時、アリエッティが借りに行けるように行き方を習得するためです。
ポッドが仕事をしている間にアリエッティは日盛りの外に出てみました。草原の中で楽しんでいる時に男の子に見つかってしまいました。最初お互い相手を警戒して言い合いをしたのですが、だんだん親しくなってゆきます。男の子は10歳、アリエッティは14歳でした。子供同士はきっとこんなふうに仲良くなってゆくのでしょう。
アリエッティと男の子で、楽しい交流が続いてゆくのだろうと思って読み進んだのですが、とんでもありませんでした。大変な展開が待っていました。
ドキドキハラハラで、びっくりしてしまいました。
ファンタジーとは言いながら、結構思いがけない展開が待っているので、楽しめると思います。(宮崎さんの映画も楽しみです。)
著者 メアリー・ノートン
1903年、イギリスのロンドンに生まれ
女子修道会で学ぶ
短期間女優として活動
1927年、結婚
1943年、「魔法のベッド」発表
1952年、「床下の小人たち」発表
アメリカ図書館協会賞、カーネギー賞受賞
1992年、死去
(2010年6月14日・記)