ペーパータウン (STAMP BOOKS)

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制作 : 金原 瑞人 
  • 岩波書店 (2013年1月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001164022

ペーパータウン (STAMP BOOKS)の感想・レビュー・書評

  • 高校生のクエンティンが突然姿を消したマーゴを捜すため、友人たちと奮闘する。出てくる登場人物たちのキャラクターが一人ひとりが魅力的に描かれている。
    ペーパータウンとは地図の盗用防止のために作られた地図上にのみ存在する場所のこと。これがキーワードになって物語は進んでいく。

  • 僕の家に隣に住んでいる幼なじみのマーゴはとびきり魅力的な女の子だ。
    カッコイイ彼氏が居るし、どこに居ても目立つ存在。彼女の武勇伝の数々は夏の嵐のごとく学校中を吹き荒れている。
    ある日の夜、マーゴが突然僕の部屋にやって来て「車を出せ」と言い出した。11個のミッションをクリアするために僕に協力しろ、と言うのだ。
    それは浮気をした彼氏や裏切った友人たちへの復讐であり、かねてからマーゴがしたいと計画していたことを実現するための夜だった。
    一晩中彼女に連れまわされた僕は、なぜだか分からないが満たされた気持ちでその日を終えた。
    しかし、マーゴはその日の夜を最後に姿を消してしまったのだった…。

    突然姿を消したマーゴを友人たちに協力してもらって、探しに行く青春物語でした。
    ずっと先の未来じゃなくて、今この瞬間が何よりも大切で、卒業式をドタキャンしてまでマーゴを探しに飛び出してしまう主人公たちがほんと青春してて胸熱でした。

    でも語られてる内容はもっともっと深いもので、誰もが「理想」を他人に押し付けて生きているということに、はっと気付かされる1冊でした。
    たとえばマーゴを探す中で主人公が友達のベンに怒った時、それをもう一人の友達レイダーが、自分にも相手にもいいところも悪いところもあるけれど、それが自分だし、相手もそうなんだから、いいんだって諭すところで、「ベンを自分の思い通りにするのはよせ」という結論に、ああそうだよなぁって思ってしまった。自分の思い通りに動いてくれないから、相手に対して怒っちゃうんだって。

    そしてそれはマーゴと再会した時にも突き付けられることで。
    マーゴに「あんたがここに来たのは、かわいそうなマーゴちゃんが病んでいるから助けてあげたかったからでしょ!」「あんたがむかついてんのは、小さい頃から頭のなかで想像してきた理想のあたしに対してでしょ!」って言われて、マーゴを助けるために来たつもりだったけど、彼女は探して欲しいなんてこれっぽっちも思ってなかったっていう現実。心に突き刺さりました。主人公が探したいから探してただけだったんだって。

    マーゴという女の子はみんなの「理想」通りに生きてきて、ある日それが「本当の自分じゃない」って気づいちゃった女の子だったんだなぁって。それでこのままじゃいけないと思って、飛び出してしまった。
    でも明らかにヒントを残してたのは、どこかで誰かにそれを知って欲しい気持ちがあって、ついに今回主人公が見つけてくれたら、本当の自分を知ってもらえたんだと思います。

    この二人の未来は物語の中で語られなかったけれど、たぶんしばらくは別々に生きながらも、連絡は取り合ってまた大人になったら再会するんだろうなぁと信じたい。

  • 高校生活の最後を飾るダンスパーティや卒業式が舞台となる傍ら、幼馴染みのイケてる女の子、マーゴが失踪。マーゴを探しながら自分とはなにか、どんな存在かを探し求めるクェンティンはとても10代の子どもであり、18歳の大人でした。
    理想でつくられた片思いの女の子を悩みながら探すあたり、読んでいてノルウェイの森をはじめとした村上春樹作品を彷彿とさせました。
    本作品は非常に読みやすく、YA小説らしかったです。

  • 自分ってなんだろう?自分にモヤモヤしたことがある人はヒロインの行動を受け入れられると思う。多少ぶっとんでいるけれど「アメリカの話」というフィルターのおかげですっと入ってきた。同じ話で舞台は日本、主人公は日本の高校生だと拒否反応が出るかもしれない…。映画を見てつまらなかった人に読んでほしい。爽快で素敵な作品でした。

  • ポップな小説

  • 2014年10月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
    通常の配架場所: 開架図書(2階)
    請求記号: 933.7//G82

  • アメリカのいまどきのYAの生態がよくわかる。金原さんのライトな訳でも、まっとうなテーマをまっとうに追求するものだから冗長というか、後半読み疲れてしまった。

  • アメリカの高校生が活き活きと描かれていて、
    興味深くよみました。

  • 岩波BOOK CAFEはじめます。

    場所:岩波書店本館1Fロビー
    時間:18:30開場、19:00開始
    参加費:各回500円(コーヒー付き)
    定員:40名(先着順・事前予約のみ)
    詳細↓
    http://www.iwanami.co.jp/bookcafe/top.html

    7/19FRI
    金原瑞人さん
    青春小説とヤングアダルト小説――ジョン・グリーン『ペーパータウン』
    10代だけでなく大人をも魅了するヤングアダルト小説の可能性を、自ら翻訳を手がけた『ペーパータウン』の魅力と共に語ってくださいます。
    ☆USTREAM中継します

    岩波書店のPR
    「平凡な高校生クエンティンが、物心ついたころから恋していた幼なじみ、マーゴ。ある晩を境に忽然と姿を消したマーゴを探すうちに、クエンティンは、彼女の意外な一面を発見していく。軽妙な会話を織りまぜたテンポのよい文体で、多感な十代の愛と喪失を描いた、ベストセラー作家ジョン・グリーンのエドガー賞受賞作。」
    『STAMP BOOKS』moreinfo
    http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/1164020/top.html

    7月25日刊
    ジョン・グリーン 作/金原瑞人,竹内 茜 訳
    さよならを待つふたりのために 【STAMP BOOKS】

  • 高校生のクエンティンの幼なじみ・マーゴは、学校中の注目の的。いつも話題の中心。クエンティンは、密かに恋している。
    卒業も近いある晩、マーゴはクエンティンと一緒に自分をひどい目にあわせた友達に復讐をしに行く。眠っている部屋に忍び込んで眉毛に脱毛剤を塗ったり、彼女の家にこっそり泊まっている男の子を、彼女の両親に築かせたり…。絵にしたらメチャクチャ笑える復讐だけど、けっこう辛辣。
    クエンティンにとってある意味最高の夜になった。ところが、次の日からマーゴは姿を消してしまった。
    クエンティンは、悪友のベンレイダーとマーゴの残した謎を解きながら、彼女の居場所を探す。

    前半は、マーゴの爽快に復讐に面白く読みすすむ。後半は、マーゴの謎解きとクエンティン達の友情にドキドキしながら読む。
    最後はちょっと寂しい結果になってしまったけれど、それがマーゴの望んだ事なんですね。

    現代アメリカの高校生らしい雰囲気が良かった。

  • ダンパに行く相手を探しているようなフツーの高校生の物語。
    ところが主人公Qの幼馴染みマーゴが家出してしまう。マーゴの影を追いかけながら、友人と残り少ない青春を楽しむQ。
    ヤングアダルトとしては王道だが、文章が汚くなくて読みやすかった。

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ペーパータウン (STAMP BOOKS)の作品紹介

平凡な高校生クエンティンが、物心ついたころから恋していた幼なじみ、マーゴ。ある晩を境に忽然と姿を消したマーゴのゆくえを追ううちに、クエンティンは、彼女の意外な一面を発見していく。新世代青春小説の旗手、ジョン・グリーンによるエドガー賞受賞作。

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