ゲド戦記 全6冊セット (物語コレクション)

著者 : アーシュラ・K.ル=グウィン Ursula K. Le Guin 清水真砂子

• 岩波書店 (2006年2月1日発売)

感想・レビュー・書評

[「かあさん」さんの感想 · 2006年10月5日]

映画化を機に再読した。再読してその内容の深さにうなった。それにしても映画と余りにも違うのでびっくり！ゲドの成長物語としての前半もすばらしい。また『帰還』で登場する虐待された娘テルーの存在など10年以上前に現在を予言していたような設定であった。ファンタジー物語の隆盛が再読のきっかけになって嬉しい。３巻４巻のジェンダー的視点の鋭さにも注目した。アレンは王として美しい。


作成日時 2006年10月05日 05:04

著者プロフィール

アーシュラ・クローバー・ル＝グウィン（Ursula K. Le Guin）
1929年10月21日-2018年1月22日
ル・グィン、ル＝グインとも表記される。1929年、アメリカのカリフォルニア州バークレー生まれ。1958年頃から著作活動を始め、1962年短編「四月は巴里」で作家としてデビュー。1969年の長編『闇の左手』でヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。1974年『所有せざる人々』でもヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。通算で、ヒューゴー賞は5度、ネビュラ賞は6度受賞している。またローカス賞も19回受賞。ほか、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞、ニューベリー・オナー・ブック賞、全米図書賞児童文学部門、Lewis Carroll Shelf Awardフェニックス賞・オナー賞、世界幻想文学大賞なども受賞。
代表作『ゲド戦記』シリーズは、スタジオジブリによって日本で映画化された。
（2018年5月10日最終更新）