原発への非服従――私たちが決意したこと (岩波ブックレット)

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  • Amazon.co.jp ・本 (63ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002708225

作品紹介・あらすじ

戦後六十余年のあいだ、私たちは、戦争の敗北から目をそらしてきたのではないか-。被爆の歴史と原発導入の歴史はその間、同時並行にあった。そのことをあらためて認識し、自分自身に問う。繰り返しはもう、しない。決意は、行動と態度の表明によって裏づけられる。私たちが、原発のない平和をつくりだす。そのために、一人から、やる。

感想・レビュー・書評

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  • 九条の会講演会の内容に加筆したもの。
    4人の方の話が掲載されていますが、その中で、特に心に残ったお二人、澤地久枝さんと、大江健三郎さん、

    澤地久枝さんは、3・11から世直しを呼びかけ、その後ろ盾となるのは、憲法だと述べています。また、小田実さんの「ひとりでもやる。ひとりでもやめる」を引用し、一人一人の努力の大切さを述べられています。

    大江健三郎さんは、平和憲法を決意し、武器を持たない決意をすることを。

    また、奥平康弘さんの「災害救助での自衛隊員の迷彩服姿」に疑問を投げかけています。確かに、言われてみれば、千条でもないのに、どうして迷彩服姿なのでしょう。何らかの意図があってのことでしょうか。

  • 大江さん 立法事実の話。

    戦後、平和主義の憲法は、他国や自国に行ってしまった加害行為が立法事実となって制定された。
    それだけのことをした反省から、大きく方向転換した。決意を形にした。

    それと同じくらいともいえることが起きても、その反省が立法事実となっていない。するべき反省がなされていない。

    戦後だって、これまでの自分たちの地盤を守ろうとやっきになってた人たちはいたはず。
    それでも、正しい立法事実が見極められたのはなぜ?

    今日本に必要なのは、当時のアメリカ的な存在だろうか?

  • 再稼動に拘る理由が知りたいですよね。

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    「戦後六十余年の間、私たちは戦争の敗北から目をそらしてきたのではないか。 被爆の歴史と原発導入の歴史は同時並行にあった。そのことをあらためて認識し、自分自身に問う。繰り返しは、もう、しない。決意は、行動と態度の表明によって裏づけられる。私たちが、原発のない平和をつくりだす。そのために、一人から、やる。」

  • 今の日本の政治は何もしていない。
    技術は進んできたかもしれないが、日本人は核が暴走したときにそれをコントロールできるだけの技術や手段を持っていないことを確認した。

  • 核兵器とのつながり。あらためて考えさせられます。

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著者プロフィール

922−2015年。哲学者。1942年、ハーヴァード大学哲学科卒。46年、丸山眞男らと「思想の科学」を創刊。65年、小田実らとベ平連を結成。2004年、大江健三郎らと「九条の会」呼びかけ人となる。著書に『アメリカ哲学』『限界芸術論』『アメノウズメ伝』などのほか、エッセイ、共著など多数。『鶴見俊輔集』全17巻もある。

「2022年 『期待と回想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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