何のための秘密保全法か――その本質とねらいを暴く (岩波ブックレット)

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  • 岩波書店 (2012年10月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002708539

何のための秘密保全法か――その本質とねらいを暴く (岩波ブックレット)の感想・レビュー・書評

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  • 秘密保全法(秘密保護法)について、体系だった説明している本がなかったために読んでみた。内容や構成はわかるのだが、文章表現や漢語の表現が硬いためか分かりづらい面があった。

    例えば、2章の「秘密保護法の系譜」という表現も、「歴史」とか「沿革」という言葉の方が分かりやすいのではないだろうか。岩波ブックレットなので、よりわかりやすいかなと思った。文章中も同じであると思う。

    秘密保全法の説明はしっかりしている。日米間の合意から始まる法律の必要性、歴史、有識者会議による、国の安全(防衛)、外交、治安維持の3分野、QandA形式の説明、福島原発事故などによる情報公開の必要性を解説している。

    著者は弁護士の2名のジャーナリストの章ごとの分担執筆なのだが、戦後の国家に対して厳しい視線の方たちのように思うので、諸外国の実例等を含めて、秘密保護法の賛成等の異なる意見の本も読んでみたい。

  • 朝日新聞(2013/11/10)のニュースの本棚にて紹介。

  • 「知っててほしい」「知らせたい」「知るべきだ」の意味を込めて星5つ。

    Q、秘密保全法ってなんですか?
    A、ひみつです。

    政府や軍の秘密を守る法、なんだけど、いかんせん適用範囲が広すぎる。
    しかも法の成立過程まで秘密にしようとしている。
    どんな法だかわからないんじゃ検討も反対もできない。

    ひみつをまもろう!っていうのが話題になったのは民主の時。
    だけどこの法案は自民王朝のころから虎視眈眈と機会を狙っている。
    もっといえば大政翼賛会やら官憲の時代の魂を受け継いでいる。

    交渉中の案件のネタバレしちゃイヤン。捜査情報を漏らしちゃだめん。
    これはわかる。
    わかる部分にかこつけて、ジャーナリズムの監視や内部告発まで規制しかねない法案をこっそり通そうとしているのが今の状態。
    たとえば原発の事故隠しを暴くのもアウトなら、どうやって安全を確保するのか。

    なにが怖いって、そんな大事なことが話し合いもせずに済し崩し的に決まっていくこと。
    1987に同様の法案がでたときには、まだ政治の中にも国民の中にも戦中派が生き残っていたから反対があった。
    ジャーナリズムすら自分の首を絞める法案を報道しない。(少なくともマスコミは)

    2003-2004年、「陸上自衛隊・情報保全隊」というのが市民監視活動を全国で行ったそうな。
    イラク戦争反対の市民活動などをチェックして「反自衛隊活動」を記録したとか。
    「新聞記者を名乗る誰それが駐屯地から派遣される人員数確認等の電話を実施」ってふつうに取材じゃん!
    これがダメなら言論の自由なんてない。


    本当は1カ月くらい前から読もうとしてたんだけど、読みたくなくてダラダラしていたら時間がたってしまった。
    読みにくいのは文章じゃなくて、書かれている現実。
    知りたくない。見ることを頭が拒否してる。
    だけど見てこなかった結果がこれだから、明日よりはマシであろう今日のうちに読んでおかないと。
    知ることは怖いけれど、知らないのはもっと怖い。


    「沖縄 日本で最も戦場に近い場所」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4620321516
    「報道災害」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4344982223

    日米軍事一体化で武器の共同開発に関係して
    「なぜ世界はルワンダを救えなかったのか」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4938662892
    ベルギー?の兵士に、自国が売った武器で自国の兵士が殺されているかもしれないことをどう思うんだ?と聞いて、「ビジネスは別だから」と言われるエピソードがあった。
    それが他人事じゃなくなりつつある。「売らない」っていう平和貢献のほうが簡単かつ合理的なのにな。
    おともだちのアメリカ様と一緒に開発した武器を、アメリカ様は自国のおともだち(たとえば韓国)に売るかもしれない。日本の仮想敵に。嫌韓右翼がどう思ってるのか実に知りたい。

  • 海渡雄一、前田哲男編『何のための秘密保全法か――その本質とねらいを暴く』岩波ブックレット、読了。秘密保全法の本質は、「明文改憲なき改正,というより憲法停止」にあると本書は警鐘をならす。今読んでおく一冊か。中曽根時代との歴史的連続性と、アメリカの圧力など、そのからくりも明らかにする。

    海渡雄一、前田哲男編『何のための秘密保全法か――その本質とねらいを暴く』岩波ブックレット。岩波書店の紹介→ http://t.co/CXmFBZXn

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何のための秘密保全法か――その本質とねらいを暴く (岩波ブックレット)の作品紹介

主権者として情報を得るという当たり前の行為が、犯罪にされようとしている。「特別秘密」の名のもと官僚が情報を支配し、政府にとって不都合な事実を知ろうとする者が罰される。情報という民主社会の基礎を根底から崩し、「知る権利」をふみにじる法律が、いまなぜ、準備されているのか。その来歴と内容を徹底検証する。

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