ブラック企業のない社会へ――教育・福祉・医療・企業にできること (岩波ブックレット)

著者 : 今野晴貴 棗一郎 藤田孝典 上西充子 大内裕和 嶋崎量 常見陽平 ハリス鈴木絵美

• 岩波書店 (2014年7月10日発売)

作品紹介・あらすじ

流行語ともなってしまった「ブラック企業」については、社会全体の問題と受け止める必要がある。労働相談、教育、福祉、企業の人事など、さまざまな専門分野の人が協働して立ち上がった「ブラック企業対策プロジェクト」の各ユニットが、被害相談、学生支援、「ブラックバイト」の広がりへの対策など、現状分析と具体的な提言をおこなう。

感想・レビュー・書評

[1705264番目の読書家さんの感想 · 2022年8月8日]

「ブラック企業」という社会問題が日本の福祉・教育・家族制度とその背景にある資本主義や文化的価値観と根強く関連していることがわかった。

就活前にこの本を読めてよかったと思う。ずっと日本にいるとこれが当たり前だと感じてしまうが、日本が「ブラック国家」であることを忘れずに社会人になる前に少しでも身の守り方を学んでおきたい

[せんりさんの感想 · 2018年11月23日]

今野他「ブラック​企業のない​社会へ」（岩波ブ​ックレット）読​了。ブラック企​業というのは一部​の労​働法​規無​視企​業の問題だと思っ​ていたけど、過度に​企業に​依存する社​会システム自..​.

[reinouさんの感想 · 2016年12月3日]

２０１４年刊行。

　タイトルどおり、いわゆるブラック企業を社会問題として告発し、是正策の提言を目的とした書。
　かなり薄いので、本書だけでブラック企業が判り、あるいは対応策・自衛策が感得できるというものでもないが、その端緒、入り口にはなりそう。

　著者らは、誠意をもってブラック根絶のための門戸を広げているという印象を強く感じさせる書である。

著者プロフィール

POSSE代表

「2021年 『POSSE vol.49』 で使われていた紹介文から引用しています。」