- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003000519
感想・レビュー・書評
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2013年の刊行された、岩波文庫の万葉集。
5分冊の1巻目。
万葉集を生涯にわたり、趣味の一つにしようと意気込んだが、あえなく挫折。
気が変わって、やる気が出てきたときは、この本を購入しよう。
●2022年12月17日、追記
ウィキによると、
天皇、貴族から下級官人、防人(防人の歌)、大道芸人、農民、東国民謡(東歌)など、さまざまな身分の人々が詠んだ歌が収められており、作者不詳の和歌も2100首以上ある。7世紀前半から759年(天平宝字3年)までの約130年間の歌が収録されており、成立は759年から780年(宝亀11年)ごろにかけてとみられ、編纂には大伴家持が何らかの形で関わったとされる。完本では鎌倉時代後期と推定される西本願寺本万葉集がもっとも古い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小五のときに小倉百人一首を丸暗記(母親相手に毎日二回、かるた取りをして覚えた)したのが幸いし、古典が読めなくて困った、という記憶がなかったりするのだけど、万葉集をきちんと読んだのは、やっぱり大学に入ってからだった。
―――そして後悔。これ、なんて面白いんだろう!
どうしても注目されるのは歴代天皇や、女性歌人の詠んだ秀歌であるのだけど、いわゆる「庶民」の詠んだ、日々の生活の呟きのような歌が本当に面白い。
別れた男に対しての
「お前みたいな冷たい恋人なんか、冬の川に浮かぶ鴨にでもなっちまえ(そしたら少しは私の気持ちもわかるでしょうよ)」だの、
「あんたなんか厠の下を泳ぐ魚でも食って、食あたりを起こせばいいのよばーかばーか」
てな歌を読んでいると、1000年2000年たったくらいでは、人間の本質って変わらないのねー、と、しみじみできること請け合い。
(だからこそ、過去の過ちを繰り返さないように、歴史に学ぶところは多いんだなあ、と……)-
同感です!
私は最近(2020年)読み始めましたが、第1巻の一番最初の歌に脳天やられました。「いい籠とへらを持って若菜を摘んでるそこの娘、家...同感です!
私は最近(2020年)読み始めましたが、第1巻の一番最初の歌に脳天やられました。「いい籠とへらを持って若菜を摘んでるそこの娘、家をお告げなさいな、名を名乗りなさいな。大和の国は私が治めているんですよ。私のほうこそ家と名をなのりましょうね」って、天皇が家柄をちらつかせながら、その辺にいる娘をナンパしてるんですか!(笑)しかも、解説読むと、女性の家や名前をたずねるのは結婚の意思の表れだったそうで。家柄が最も大切と思われる天皇とあろうものが、行きずりの娘に求婚?そんな面白い歌集だったとは・・。
中学生のとき、2つめの歌「大和には群山あれど・・」を習い、他にも学校で学んだ歌がいくつか収載されていることに気づきましたが、さすがに一番最初の歌は教科書には載らないんですね。万葉集ってこんなに面白いとは。2020/08/16
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巻第一◆巻第二◆巻第三◆巻第四
校注者:佐竹昭広(1927-2008)、山田英雄(1920-)、工藤力男(1938-)、大谷雅夫(1951-)、山崎福之
解説:大谷雅夫(1951-) -
買いました。
(2013年3月6日) -
新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号:911.12//Ma48//1
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上巻には巻1~10を収録。校訂のみで訳は含まれていない。上下巻あわせても800ページに満たない分量だから、他の『万葉集』と併読比較しながら読むほうが理解が深まりそう。
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和歌とは、同じメロデイで読む替え歌。
ラップみたいなもの。 -
素朴だけど、異国情緒を感じる。
お酒の歌だけを集めた章とかね。 -
佐々木信綱編の上下巻です。私が持っているのは誰の校訂だったかな? 日本には昔から「歌」がありました。嬉しい時、哀しい時、切ない時、淋しい時、恋している時、「歌」で心や自然を表現する伝統を持っているなんて、なんて素敵なんでしょう。