夜明け前 第二部(下) (岩波文庫)

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著者 : 島崎藤村
  • 岩波書店 (2003年8月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (433ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003102459

夜明け前 第二部(下) (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 半蔵さんって変な人だなぁ、とずっと思ってきたんです。読み始めから終わりまで、どうして藤村はこんなよくわからない人を主人公に小説を書いたのかなぁと。なんだか突拍子のないことが突然起こるし、しかもその理由が結局わからずじまいだったりとか小説らしくない部分もあり、「???」の連続ではあったがなんとか読み切った。そして解説を読み、納得。あんたの親父さんだったのかい。そりゃあ理解不能な部分があるわけだわ。晩年、徐々に気が狂っていく様子はとてもリアル。純粋な人だったんだと思う。
    全体的には歴史小説と私小説のあいのこのような、どこに視点を据えたらいいのかよくわからない読みにくい小説だった。でも木曽路には行ってみたい。新幹線や高速道路は便利だけど、山に穴をあけた直線移動はやはり味気ないと思うのだ。自分がのんびり屋だからかもしれないけど、徒歩のテンポが一番心地いい。街道を歩く旅、してみたいなぁ。

  • とにかく長いです。
    明治時代の歴史の流れを汲みつつ物語は展開する。半蔵はお酒を飲まないとついには寝れなくなってしまう。ついには生涯を終えてしまう。

  • 明治維新とは何だったのか考えさせられる

  • 王政復古とは、従来の封建制、身分制を否定するために、古にその範を求めようとしたもの。
    つまり、士農工商の身分制を否定し、天皇の下に平等であるとした。それは、まさに武士が生まれる前、中世前の日本の姿。
    廃仏運動についても然り、当時の体制否定。
    幸い、日本には古来のあるべき姿を学問として確立していた。

    しかし、実際は、古に戻るものではなく、近代化・西欧化に向けて、新たな価値観を生み出すためのエネルギーでしかなかった。
    歴史の流れを冷静に振り返ると、このような考察となるわけだが、実際にその世に生きていた個々人レベルの生き方に目を向けると、半蔵のように純で一途な人間にとっては、時代の急激な変化についていけず、もがき苦しんでいたのだろう。
    必ずしも半蔵だけでなく、多くの素直な人々が。

    また、本書は、このようなことが現代社会でも繰り返し起こっていることを思い知らせてくれた。

  • 湯河原などを舞台とした作品です。

  • そうなるのか。
    結局うーん、純粋なんだろうね半蔵さん。ただ残念ながら私にそんな純粋さがないからか理解も共感もできないけど。その純粋さを免罪符に中途半端な事ばっかりして家族に迷惑かけ通して最後には家族を恋しがると。都合よすぎじゃないか。
    事実に基づいてるから仕方ないんだろうけど、やっぱり物語としてはやることなすことものすごく中途半端。フラストレーションが溜まる。

    明治天皇は諸国御巡幸してたのかー。だから日野宿本陣にも泊まってたんだなるほどな。やっぱり山鉄さんが走り回ってるし。
    うん、歴史資料として読む分には面白かった。小説だからどこまで正確なのかは知らないけどね。

  • 予想通りちょっとだけ面白かったです。

    以下がっつりネタバレ。

    お粂の自殺未遂・まあ半蔵の人生伝だから当然だけど半蔵が死んで終わるにしてもその死に方がキ印になり座敷牢に監視され狂った挙げ句だというのだからすごい。解説読んだら藤村のお父さんがモデルなんだそうですね。事実は小説より奇なりっていうか、いや小説だけど。時代背景をつぶさに描いたために面白くなりましたね。読んでるときはつまらなかったけれど(歴史苦手)、最後まで読むとそれが味わいになりました。また解説に藤村自身は神道に疑問を持っていたという話だが、だから私も半蔵に入れ込めなかったのかなあと思う。やっぱそういう書き方だよな。でもそれは読んでいて辛かったですwこれがいつ書かれたか知らんけど今や神仏混淆どころか神仏耶混淆なんでもござれな日本ですから、少し哀れには感じましたが。
    ところで、”藤村はこの長編執筆に当っての予告に、「成るべくやさしい平談俗語をもってこれを綴るであろうことが言えるのみである。」"と言ったそうですが、これで平談俗語だったとはwwうはww自分ゆとり乙と痛感しました。分からない言葉死ぬほどでてきたし‥‥とりあえず寛濶と雇聘だけは覚えたので使うぞー

  • 最後重いなぁ

  • だらだらしているねえ。

  • やっとこさ読み終えた。最後はかなり悲しい。
    一人の人物と、巨大な歴史との絡み合い。偉大。

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