摘録 断腸亭日乗 上 (岩波文庫 緑 42)

著者 :
制作 : 磯田光一 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 606
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003104200

感想・レビュー・書評

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  • 第36回アワヒニビブリオバトル「かぜ」で発表された本です。
    2018.04.03

  • 請求記号 915.6-NAG(上野文庫)
    https://opac.iuhw.ac.jp/Otawara/opac/Holding_list/detail?rgtn=096108
    文豪、明治大正昭和ファンの方はチャレンジしてください。洒落でもなんでもなくナガイので、「摘録」(磯田光一編)で十分かもしれません。いずれにしても近所に住んでいたら、面倒な高齢者だったと思います。

  • ブンゴウメールで1919年の分を読了。漢字を検索しないと、なかなか読めません。ふりがなが欲しい。

  • 『断腸亭日乗』を磯田光一が抜粋したもの。上巻は1917~36年。社会を斜めから捉える眼差しは当初から一貫しているが、満洲事変以降になると、「日本現代の禍根は政党の腐敗と軍人の過激思想と国民の自覚なき事」(36年2月14日条)というように、社会批判がより目立つようになる。『濹東綺譚』の創作過程をクライマックスとして、下巻に続く。

  • 人によっては「わぁ当時の世相がイキイキと」みたいな感想を抱くのだろうがオレにとってはどうも書いてる人間のナマの感情が前面に出てるのが(日記だからいいんだけど)どうにも耐えがたく、研究目的とか自分の中で一旦距離を置かないと普通に読むのはムリだなー、と思った。

  • 今から100年以上も前、荷風20代の頃にアメリカとフランスでかなりな回数オペラや歌劇を鑑賞しています。アメリカでは酒場で知り合った女性と懇ろになって、別離に悩んでいます。この頃すでに美への希求や快楽に自由であったようです。48歳の時の日記には「淫慾もまた全く排除すること能はず。これまた人生楽事の一なればなり。独居のさびしさも棄てがたく、蓄妾の楽しみもまた容易に排すべからず、勉学もおもしろく、放蕩もまた更に愉快なりとは、さてさて楽しみ多きに過ぎたるわが身ならずや。」とある。男としては羨ましい限りです。 今の時代にあっては、このようなことを述べると(荷風も私も)当然あらゆる方面から袋叩きに会うことは間違いないでしょう。荷風は死ぬまで自由に生きた人ですね。

  • 実に面白い。日記なので細切れに読み続けた。自由を愛する荷風の芯の強い文章は今読んでもはっとさせられる。漢文勉強したい、それにしても。

    いつの時代も、今どきの若いやつらは、、、と批判されますね。

  • 11/10/03、ブックオフで購入。

  • 東の「ゴンクールの日記」。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/400310420X
    ── 永井 荷風/磯田 光一・編《摘録・断腸亭日乗(上)19870716 岩波文庫》
     
    (20091108)

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著者プロフィール

東京生れ。高商付属外国語学校清語科中退。広津柳浪・福地源一郎に弟子入りし、ゾラに心酔して『地獄の花』などを著す。1903年より08年まで外遊。帰国して『あめりか物語』『ふらんす物語』(発禁)を発表し、文名を高める。1910年、慶應義塾文学科教授となり「三田文学」を創刊。その一方、花柳界に通いつめ、『腕くらべ』『つゆのあとさき』『濹東綺譚』などを著す。1952年、文化勲章受章。1917年から没年までの日記『断腸亭日乗』がある。

「2020年 『美しい日本語 荷風 Ⅲ 心の自由をまもる言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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