友情 (岩波文庫)

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  • 岩波書店 (2003年3月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003105047

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友情 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

  • さえない脚本家の野島が杉子さんに恋をする。大宮は応援してくれる。早川はライバル。
    なお「友情なんてくそくらえだ!」というお話である。
    結末を知ったあとに改めて各登場人物の言動を見てみるとなかなか違って見えてくるので、重ね読みが楽しい小説。セルフ木更津キャッツアイ。
    しかし何度読んでも野島はどうしようもない。ほんとうにどうしようもない。童貞力が高すぎる。『お目出度い人』ほどお目出度くはないけれど、それにしても。
    理屈っぽいのに詰めが甘い。自分に都合の良いように悩んだり悩まなかったりする。悩む姿がいたたまれないし悩まない姿もまたいたたまれない。
    しかしそんな野島はあなたや私のよう…というわけで私は野島を殴ることができないのであった。
    さらにさらにだからといって大宮を殴ることもできない。だって大宮すっげえいい奴なんだもん。そりゃモテるわ。
    どうしてくれようこの振り上げた拳。

  • 人はその人の持つ真価程しか発揮できない、
    でもぶつかればぶつかるほど成長できるのは若いうちだけかな・・
    恋愛について、世界にはいくらでも相手がいる、という仲田と
    恋は馬鹿に出来ない、という大宮とに共鳴して、恋なんてとんでもないです。
    相思相愛ってものすごい運命の力が働いているんじゃないかと思う。

  • 大学卒業ぐらいまでに読んでおくべきだった。
    そうしたらきっともっとガツンと衝撃を受けたはず。

    大宮も自分の思いを野島に伝えておけばもっと違っただろうにな。

  • 武者小路実篤の「友情」、大阪毎日新聞に連載された著者34歳の時の作品だそうです。20歳前後の時読んで、野島の杉子への一歩的な愛、大宮の友人としての義理堅い対応、野島の愛を知りつつも大宮に魅かれる杉子・・・、恋愛と友情について考えさせられた「青春の書」でした。後に、武者小路実篤(野島)と志賀直哉(大宮)がモデルであることを知りました。今は当時読んだ時の思いを懐かしく感じます。誰しも初恋といいますか、恋に目覚めた時は、野島のような気持ちになるのかもしれませんね(^-^)

  • 君は打ちくだかれれば打ちくだかれるほど、偉大なる人間として、起き上がってくれることを僕は信じている。 2016.10.11

  • 主人公野島が友人である仲田の妹、杉子に恋をするところから始まる。しかし杉子の心が段々と野島が信頼の置く大宮に移っていってしまう。大宮は杉子の気持ちを拒もうとするが結局それを受け入れる。
    夏目漱石のこころと同じ三角関係のストーリー。大宮は友を信じるが故に己の道を進んで杉子を受け入れた、野島も友を信じるが故にその大宮を許した。大学では友人関係は希薄になりやすい。そこまでの信頼をおける友達を作りたいと思った。

  • 武者小路実篤を読むことで、生きるということを考えるキッカケとなりました。どの作品も素晴らしいですが、中でも『友情』と『幸福者』がおすすめです。

  • 日本文学を完読したのは初めて。難しいところも多々あったけど、過剰な男の愛情…がすごくあふれていた

  • 友を尊敬し信頼しているからこそ、あえて身を引かず己の道を行く。友を尊敬し信頼しているからこそ、それを憎まず素直に受け容れる。
    これだけできる友達を、私は持てているのか。これだけしてもらえる友達に、私はなれているのか。

    武者小路実篤の小説は相変わらず気持ちいいです。「失恋するものも万歳、結婚する者も万歳」の言葉に勇気づけられました。

  •  有名な本なので読んだことがある人も多いかもしれませんが紹介します。私は高校生のときにこの小説を読んで、とても印象に残っている本のひとつです。あらためて読み返してみましたが、この本は大正時代(90年以上も前に!)に書かれたものなのに、いまの時代においても古臭さを感じさせず、それどころか新鮮な感じを受けます。主人公の野島の恋愛や友情などの激しい感情がリアルに描かれていて引き込まれます。登場人物の男らしさ、女らしさがとても魅力的です。若いみなさんに是非読んで欲しい本だと思います。(本学教員推薦)

    ↓利用状況はこちらから↓
    http://mlib.nit.ac.jp/webopac/BB00014529

  • 展示中 2014.9~

  • 男女の恋は誰かがどうにかできるものではないと思う。杉子が大宮を好きになり、大宮は親友の好きな人だと思い、裏切らないようにと杉子から離れようとする。でも、恋とは意志の力でなんとかできるものではない。

    結局、こうなったのは誰のせいでもないのだということだ。

  • 割と前向きですよね、泣きながら頑張る!ってなるあたり。

    これ大宮くん杉子さんの許可はとったの?

  • 友情と慕情の狭間で揺れる二人の男の葛藤を描いた日本近代文学の名作。
    短編なので読み易く、かつ非常に読み応えのある学生必読と言ってもいい作品です。

    熊本県立大学:さくら

  • 配置場所:摂枚フマニオ
    請求記号:913.6||M
    資料ID:59700577

  • 友情というタイトルから安直な想像をしていたい目を見た。
    同じ人でも、恋が実った時と恋が破れた時では感じ方が違うのでは。。。

  • 現代でもありそうな話。でも、きっと現代人だったら、「外国に行ってるしバレなくね?」という感じで主人公になんも連絡しない人が大多数だと思う。そして、あとでSNSなどで事実を間接的に主人公は知ることになり、その結果、友情は確実に崩れると思う。
    この作品で、大宮との友情がはっきり崩れていない理由は大宮が自分が考えたことをしっかり相手に伝えたからだと思う。自分が言いにくいことでも、正直に伝えられる人間関係が友情であると感じた。

  • 恋と友情の狭間に揺れるなんて…青春だなぁ(^^)

  • 野島が恋をした友人・仲田の妹・杉子。杉子のことを考える野島。友人である大宮に彼の想いを伝える。野島の恋を援助することを約束する大宮。仲田一家、大宮一家と過ごす鎌倉の夏。仲田の友人・早川との論争。大宮のヨーロッパへの旅立ち。杉子への結婚申込と拒絶。大宮と杉子との手紙。

  • 単純で使い古された「男女関係」を描いた小説。

    目新しいところは何もないはずなのに、なぜかぐいぐい惹きこまれてしまう。

    主人公「野島」の一喜一憂する様に飽きれながらも共感し
    主人公の友人「大宮」の色々な意味での篤い友情に関心する。

    恋愛関係の小説は、どうしても「わたしわたし」と自分本位になりがちだが、武者小路氏の、ちょっと距離を置いた視点での物語展開によって、各人各様の感情を抱くことができる。

    読む人それぞれの気持ちを想起させる小説だからこそ、高い文学性を維持しているのだなと納得。

  • 文学少女シリーズより
    遠子先輩はいう、なぜ彼ら登場人物の未来が暗いと思うのかと、本を閉じても彼らの人生は続いていくのだと、野島がこの先さらによき女性と巡りあって大宮夫妻と四人で再開する日が来ることもあるじゃないかと。

    野島は確かに相手を理解しようとせず理想ばかりを追いかけていた。でもまだ20代前半、まだまだ多くの経験をして人間として成長できるはず。

    芥川くんも大宮も真面目すぎるけど、それぞれが幸せであることを想像しながら、次の本に手を伸ばそう


    野島、、、あぁ野島よ

  • 野島を応援したくなる。

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友情 (岩波文庫)の作品紹介

主人公野島とその親友大宮における友情と恋愛の相剋-青春のあらゆる問題がこのテーマを中心に展開される、武者小路実篤の数多い作品の中でも、とりわけ多くの若い読者に愛読されてきた永遠の青春小説。

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