渦巻ける烏の群 他三篇 (岩波文庫 緑 80-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (104ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003108017

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  • 税金代わりに差し押さえられる豚を、村中で野放しにする話「豚群」が秀逸だった。

  • 題名と本の薄さに惹かれて。
    暗くて冷静な印象。シベリアの情景は初めてだったので感慨深かった。
    反戦もの、かあ……。

  •  最初の「2銭銅貨」を高校の授業で読んだ。それをきっかけに当時200円で買った。
     全体を通して、表題作も含め、善と悪をはっきりしすぎる反戦文学の匂いが、どうもなじめなかった。久しぶりに読んでも、その辺がどうしても受け入れられない。
     その中でも「2銭銅貨」は作者の感情がうまく抑制されており、「感情の持っていき場のない憤り」がよく伝わってきた。

  • プロレタリア文学といわれるなかでも、冷静さが感じられる作品。ラストは圧巻。

  • タイトルにやられた。プロレタリアなんでしょうか。こういう作品はつまらなくても、読むべきなのかな。

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著者プロフィール

一八九八年、香川県小豆郡苗羽村の自作農の家庭に長男として生まれる。地元の苗羽小学校、内海実業補習学校を卒業後、醬油会社に醸造工として入るが一年ほどで辞める。その頃から文学修行をはじめ、黒島通夫というペンネームで雑誌に投稿。一九歳の時に東京に出て、建物会社や養鶏雑誌社で働きながら小説を書き始めた。二一歳で早稲田大学高等予科文学科に入学。第二種学生だったので徴兵猶予が認められず、召集されてシベリアへ出兵。一九二二年、病を得てウラジオストックから小豆島へ帰郷する。一九二五年、二七歳のときに二度目の上京。同年、雑誌「潮流」七月号に掲載された短編小説「電報」が好評を得て、プロレタリア文学者としての道を歩み始める。故郷である小豆島での
生活を描いた「農民もの」、そしてシベリアでの戦争体験をもとにした「シベリアもの」と呼ばれる数多くの作品を発表。代表作に「渦巻ける烏の群」など。生前に刊行された単行本は『豚群』、『橇』、『氷河』、『パルチザン・ウォルコフ』、『秋の洪水』、『雪のシベリア』、『浮動する地価』。中国における日本軍の済南事件を取材し、一九三〇年に発表した長編小説『武装せる市街』はただちに発禁となった。
一九三三年、三五歳の時に喀血し、病気療養のため家族とともに帰郷。小豆島で執筆と読書をつづけ、一九四三年、享年四四歳で逝去。

「2013年 『瀬戸内海のスケッチ 黒島伝治作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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