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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
「すべての事柄についての一般的の知識の向上は、必ず後日そこから優れた成果が出てくる土台となるものである。」
この言葉を体現しようと書かれた本だと感じた。最初に雪に対する社会的な問題意識や情熱が熱く書かれていてそれだけで胸が熱くなった。その問題意識の解決の為に、自分の信じるよりよい世の中の為に文化レベルで雪に対する国民の知識を向上させてやろうという野心がにじみ出ていて超かっこいい。今年頭に読んで心が震えた一冊。
実家にいたら、本棚に増やしたかもしれない。文章がいい。科学的思考をしていらっしゃり、かつ一般の人にわかりやすく伝える言葉選び、筋立てをされている。それでいて、雪の日は実験、晴れた日はスキーと、長閑な時代がうかがえるのもいい。雪に、自然科学に興味がなくても読めてしまう本。岩波文庫の緑になるだけある。「如何に自然の秘められたる工は深く、人智によるその認識が遅々としているか」など、好きだなあと思うフレーズも多々。
「千夜千冊」の一冊目に上がっている『雪』。昭和13年に中谷宇吉郎博士によって書かれた作品です。(ちなみに、世界で初めて人工雪の実験に成功した方だとか)
内容は雪の研究の歴史、日常から見た雪(主に災害について)、雪の結晶について、そして初期の人工雪を作る過程。中でも人工雪を研究する箇所については、工夫のほどが分かりやすく書かれているので、臨場感も味わえます。
寒いから雪が降るというだけではなく、空で何かが起こっている結果として雪が降ってくる。雪の結晶はその何かを知るための暗号。
文学的ではなく、科学的に冬を味わうのもいいかもしれない、と思う一冊でした。
請求記号:451.6ナ
資料番号:010676435
雪の研究について語っています。私達もいっしょに仕事をしているような気持ちになります。
雪の結晶は美しい。このように美しいものが無数に造られては、ほとんど誰ともしれず消えてゆく…何とも切ないものである。
長野でスキーでに疲れた私は、舞う雪の形ばかり追いかけていたものである。
雪の結晶は多種多様の形で現れる。温度、湿度等をコントロールすれば、針状から平面、ピラミッド、樹状… 面の成長速度のコントロールや不安定性の制御が成されている。結晶学を扱うものとしては自然の妙技に感嘆するばかり。
中谷宇吉郎は雪の科学の第一人者で寺田寅彦の弟子。
自然が織りなす美の不思議に惹かれて雪の研究にすすみ、1936年世界で初めて人工雪を作り出すことに成功した「雪博士」こと中谷宇吉郎博士の自然科学書。
北国の雪害に関する話にはじまって、雪が空から地上に降ってくるまでの生成過程を雪の形状から解きあかし、研究の進め方と実験結果をグラフと図表をまじえて解説していく、とてもシンプルな内容の本。
しかし、読み終わったあと、静かな感動に包まれること間違いなし
私が読んだのは岩波新書 赤版1984.1 旧字体で、非常によろしかった。 「雪は天からの手紙である」という一節が有名らしいのですが、寡聞にして知らず。 その出典元はこの本ということから、読書。 前半は雪の被害について。雪下ろしには高額が必要とは聞いて驚いたけれど、当時はもっと大変だったようだ。 その後は、結晶写真の撮影方法や、人工雪の作成方法について。 世界で初めて人工の雪を作... 続きを読む »
雪の結晶を人工的に作って見て、天然に見られる雪の全種類を作ることができれば、その実験室内の測定値から、今度は逆にその形の雪が降った時の
上層の気象の状態を類推することが出来るはずである。このようにみれば雪の結晶は、天から送られた手紙であるということが出来る。
最終ページの文章である。読み進めて、この言葉に出会うとふと感動してしまった。
かの有名な千夜千冊の第1夜目を飾った一冊。 読もう読もうと思ってずっと平積みされていた本。 『雪国』もそうだが、やはり読むなら冬にしたい。 そう思って1年以上ストックの中に埋もれていた。 各地を襲う豪雪のニュースを見てふとこの本の存在を思い出した。 中谷宇吉郎は世界で初めて人工的に雪を作り出すことに成功した人物だ。いわばパイオニア、もしくは重鎮で、師匠はあの寺田寅彦という... 続きを読む »
中谷さんは、1900年生まれの物理学者。世界に先駆けて人工雪を作ってしまった人。 この、岩波文庫の名著『雪』では雪の被害に始まり、生成条件を解き明かし、雪の正体をつかまえるために人工雪を作る過程が描かれています。 科学のお話なので、一般人にわかりやすく書かれたものではあるけれど、わたしには少々難しい箇所もありました。 それでも「へえ~」「へえ~」の連続で面白かった! こんなことを研究さ... 続きを読む »
人口雪の研究をすすめた博士は、雪の結晶から空の上層の気象の状態を類推することが出来ると語られます。“雪の結晶は天から送られた手紙でありその中の文句は結晶の形及び模様という暗号で書かれている その暗号を読みとく仕事が即ち 人口雪の研究である ということもできる”科学者さんとはロマンチックだなあ と感じました。 厳冬の地北海道で雪の結晶を観察するため顕微鏡をのぞきこまれる姿、降る雪を見上げていると、自分がまるで天に昇ってゆくような錯覚を覚えると書かれた文章。読んでいてとても静かな、おごそかな気持ちになりました。 暗号で書かれた多くの手紙がわたくしのまわりにもあふれているのかも。気づかれないままに。
この本の読みやすさの1つは中谷博士の実験がある意味でとても原始的な方法によっていることにもあるような気がします。 とかく最先端の理系の研究を表した書物は「専門家でなければ理解できない複雑な理論や関数」に溢れ、実験装置も高額で技術の粋を極め(≒ 素人にはその装置の構造そのものが理解できない)、実験手法も素人には複雑怪奇に過ぎて完璧にお手上げ状態・・・・となってしまうものが多いのに対し、昭和10年代... 続きを読む »
(2007.07.27読了) 岩波新書版「雪」の出版されたのは、1938年11月20日ということです。約70年前です。 読みたかったのですが、なかなか見つかりませんでした。1994年に文庫が出ていました。 やっと入手して、早速読んでみました。 雪の結晶を見て不思議に思った経験があるでしょう。雪の結晶を撮影した写真を見ると、どうしてこんなにいろいろな形があるんだろうと思うでしょう。 上空の... 続きを読む »
小学生の頃読んだ。
そうか、今でも古い言い回しが私の口からぽろっと出るのは、こゆ古い本ばっか読んでたからだな。
まだ読みかけ。
「この本は雪の結晶について私が北海道で行った研究の過程およびその結果をなるべくわかりやすく書いたものである。...ただ、自然の色々な現象について正当な理解を持ちたいと思っておられる人々に、すこしでも自然現象に対する興味を喚起する機縁になれば有難いと思って書いたものである。」このまえがきの通り、雪の研究の歴史、雪の種類、雪の生成過程、雪を作る実験について、専門的な内容を、やさしい言葉で書いてある。彼の研究の恩恵を私たちは今も受けているのだろう。
2009/2/5読了
『雪は天から送られた手紙である』というフレーズを読む為だけに、再読してもいいと思った。
中学生ぐらいだったら、充分に理解できる内容だと思う。

雪の研究者
世界で初めて人工雪作った
自分の好きなことをやって大成した
自分が好きで将来仕事にしようと思っていること
・物理工学科、理科っぽい、量子力学
・観察が好き
・好きな...






