- Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003115824
感想・レビュー・書評
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上巻は新聞業界の話や逍遙先生の話、演劇の話など扱うネタがバラエティに富んでたのですが、下巻は明治二十年~三十年代の文壇話中心になるため「一冊丸ごと硯友社&自然主義!」みたいな感じに。
以下、目次抜粋と自分用備忘メモ。
硯友社の文学活動(丸岡九華)
硯友社側面史 纏まらぬ記憶 ――明治二十年から同三十年まで (江見水蔭)
→この2篇は、硯友社のメンバーの出会いから歴史もろもろ。紅葉中心。(鏡花など弟子世代ではない)
明治文壇昔話 (佐藤義亮)
→紅葉、花袋、緑雨、風葉辺りの思い出話
明治三十年前後の文壇 (田山花袋)
→硯友社とその他の派閥の間で途方にくれてる花袋さんの思い出話
明治三十年前後 ――読者として (生方敏郎)
→読者の立場から見た、文壇の流行廃りが面白い。
明治三十年代の文士訪問 (高須芳次郎)
→宙外、子規、晩翠、藤村などなどいろいろ思い出小咄
自然主義勃興時代の諸作家 (白石実三)
→花袋のお弟子さんが花袋を通してみた自然主義。
明治三十年前後の詩 (河合酔茗)
美文及び写生文流行時代 (高須芳次郎)
→鴎外、眉山の美文~子規の写生文への流れ
欧州文学の渡来と影響 (高安月郊)
眉山・緑雨・透谷 ――春寒き夜に (馬場孤蝶)
『新著月刊』発行とその環境 (後藤宙外)
「暮の二十八日」その他 (内田魯庵)
「魔風恋風」のこと (小杉天外)
独歩君の思出 (平塚篤)
二葉亭四迷を想う (中村星湖)
「別れたる妻」を書いた時代の文学的背景 (近江秋江)
自然主義時代に演ぜられた『朝日』文芸欄の役目 (森田草平)
→ここらへんは、タイトルの通り。
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メモ:この本の元ネタは『早稲田文学 明治文学号』大正14年~昭和2年に発行された7冊がベースで、復刻版が1977年に春陽堂から出ている。
早稲田文学・明治文学号 復刻版詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
わたしは、この本を読んで、これから生きていくうえで、文学を読んでおいたほうがいいと思い、読みました。
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緑158-2 形見