唐詩選 (下) (岩波文庫 赤 9-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003200933

感想・レビュー・書評

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  • 短い詩が多くて読みやすかった

  • 実際に読んだのは、ワイド版の岩波文庫のほうで、同シリーズは、1991年から出ているそうだが、2015年3月で休止。

    高齢者向けの活字の大きい本で、たしかにこちらのほうが読みやすくなってきた。

    セレクションも優れていて、手もとに置いてときおり再読したい本、若い頃に読んだけれどもう一度読んでみたい本、これまで読んだことははなかったけれども、一度は読んでみたい本がずらりと言う感じ。いわゆる名著が並んでいる。

    残念ながら現在発行していないので、本屋に行っても、あったりなかったりする。ないものは古書価か高い。図書館で借りて読むしかない。

    唐詩選もそうやって読んで、ひととおり通読した。
    ずいぶんいい加減な読み方だったけれども。

  • この下巻では、「唐詩選」の最終巻です。

  • 明治期の文章を読むと不安になる。現代に流通している数多の書籍の文章はこれで良いのか。唐代の詩を日本語で読む。そこに感じるものを想起するために入手したところだ。

  • 同シリーズの上巻・中巻も、ここにまとめて代表させます。
    定型詩が好きな私は、当然、漢詩も好きです。
    好きなだけで、読み下しの知識には些か欠けますが。

    先般、諸般の事情によって少し調べものをしなくてはなりませんでした。
    外国語(しかもカタルーニア語)に訳された唐代の漢詩の「本歌」を探す、というもの。
    李白「月下独酌」は、単語の切れ端からすぐに推測できましたが、歴代皇帝の詩など、切れ切れのキーワードで探しても、なかなか見つからない。
    その際、この3冊組を舐め回しました。舐め回しただけで、しっかり味わったわけではありません。
    ここいらで、漢詩の鑑賞法の規則を自分なりに決めておくとよいかもな、と思いました。

    酒と月の詩が好きです。
    落ち葉が舞い散るような心象を詠んだものも。
    これらの、あくまで「外国語」であったはずのものを、元の表記をそのままに、自国語で読む術を確立した日本人って、スゴイですよ、やっぱり。

    それから、日本では基本的に漢字の略字を認めていませんが(現代中国の新聞の漢字のほうが簡素化されていてさっぱりわからん)、中国黒竜江省から来た留学生(美人だったなあ)からは、「あなたのほうが現在の中国人よりも『毛沢東語録』をちゃんと読めると思います。今の中国人は、本来の漢字の形を知りません」と言われて唖然としたことがあります。

    日本人よ、漢字を捨てることなかれ!!

  • 教科書で読むイメージのある唐詩ですが、下手な啓発本よりも人生のためになるアドバイスがあります。

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著者プロフィール

1920-98年。東京帝国大学文学部卒業。東京大学文学部中国文学科教授、同名誉教授。著書に『風月無尽 中国の古典と自然』、『中国文学史』(いずれも東京大学出版会)、訳書に『唐詩選』(岩波文庫)、『中国怪異譚 閲微草堂筆記』(平(★正字)凡社ライブラリー)などがある。

「2018年 『精講 漢文』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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