- Amazon.co.jp ・本 (134ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003210529
感想・レビュー・書評
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「オイディプス王」ソポクレス/藤沢令夫 訳
悲劇。石色。
第26回さいたま読書会課題図書。
たいへん読みやすかった。読了。
どんな分野でもそうなんだと思うんですが、古くて完成されているモノというのは、後続に真似されて、いろいろ付け加えられて、当代風にアレンジされてと、更新されていく。
当代風のオモシロさを知った上で古典の傑作の素晴らしさを味わうのは難しいことだと思います。
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藤沢令夫、高津春繁、呉茂一など。
このオイディプス王でも複数の訳本を、
その他のギリシア悲劇のものもあわせて
複数の訳者の本を読んで、本当に印象が
大きく変わることを実感。
この藤沢訳本は、原典に忠実でない、というような評価があるが、私が読んだ中では感じ入りやすいものだった。 -
オイシプスシンドロームの語源となりましたギリシャ悲劇です。自身の母親と知らなかったとはいえ関係を持ってしまい、それを知った時の主人公の心情がよく描かれています。
九州大学
ニックネーム:津田冬樹 -
世界史でも習う超有名な悲劇。
父を殺し、母と結ばれて子どもまで設けるなんて、まあクレオパトラの時代ならありだと思いながら読んでしまうと感情移入できないのですが、自分に置き換えて想像した時のエグさといったら相当なものです。おえ。
生まれた時から悲劇が判明するまでをずっと追うのかと思っていましたが、人の話を聞くことで過去の悲劇を紐解いていくという構図だったのにはちょっと驚きました。
翻訳は古い言い回しを多用していて読みづらいですが、まあ古代ギリシャ語よりはわかりやすいです。 -
戯曲は読みにくい難しいと敬遠してたけど、思ってたよりも読みやすく面白い。
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次に読むハムレットと合わせて授業で選択した時に買ったのだが6年くらい積読していたので、重い腰を上げてオイディプス・コンプレックスとはなんぞやと読み始めた。
次々と伏線が現れていき、最後の一度に最悪の形で収束しており、これをもし演劇としてみていたら息をつく暇もなかっただろう。
正確な訳ではないそうですが、コロスの擬古文訳の韻が読んでいて非常に心地よかった。
オイディプス王がギリシャの古い伝説を題材にしてソポクレス、アイスキュロスが脚本を起こしたそうで、アイスキュロスの物語も読んでみたい。
また、本文ではないが訳者のあとがきにある物語とは何ぞやというくだりが、非常に興味深く創作について必要な要素が凝縮されていて面白かった。 -
『ぼくらの頭脳の鍛え方』
書斎の本棚から百冊(立花隆選)80
世界文学
まあ、最低こんなところを。
『ぼくらの頭脳の鍛え方』
書斎の本棚から百冊(佐藤優選)68
文学についての知識で、想像力、構想力を豊かにする
ギリシア悲劇の基本構造を見事に描いている。