タウリケーのイーピゲネイア (岩波文庫 赤 106-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003210628

作品紹介・あらすじ

父アガメムノーンによって生贄にされた悲運の王女イーピゲネイア。奇跡的に女神アルテミスに救われ、今はタウリケーで望郷の日々を過ごす。そこへやってきたのが母殺しの罪によって故郷を追放された弟オレステース。二人はいかにして互いの素性に気づくのか。ギリシア三大悲劇詩人エウリーピデースの後期を代表する作品。新訳。

感想・レビュー・書評

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  • 姉弟の互いの関係を認知されるまでのワクワク感が楽しく、最後の2ページになって登場し強引に解決する機械仕掛けの神にちょっと興醒めするのは「詩学」にある通り。
    ギリシャ劇は色々背景の人物の関係がややこしいけど、ある意味、現代の二次創作界隈とかシリーズものみたいに共通するキャラのストーリーがどんどん広がっていく感じが面白い。

  • ギリシアの古典悲劇、らしい。「穢れ」という思想が意外にも日本とあんまり違わなかったり、また「なるほど、デウス・エクス・マキーナとはこういう役回りなのか」とか変なところで感心してしまった。

  • アリウスで生贄にされかけたイーピゲネイア。タウリケーで巫女として暮らす日々。父アガメムノンを暗殺した母親クリュタイメストラを殺害したことで狂気に襲われ復讐の女神たちに追われるオレステス。親友であるピュラデスと共にタウリケーの神殿に奉納されている神像を盗み出そうとする。漂流者を生贄として神に捧げるタウリケーの人びと。彼らに捕まり神殿に連行されるオレステスとピュラデス。イーピゲネイアとの再会。穢れた生贄として神像と共に海での清めを願い出るイーピゲネイア。

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