ロビンソン・クルーソー〈下〉 (岩波文庫 赤 208-2)

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (554ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003220825

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  • 挫折

  • 訳:平井正穂、原書名:THE FARTHER ADVENTURES OF ROBINSON CRUSOE(Defoe, Daniel)

  • 元々漂流記であるロビンソン・クルーソーが、中国やインドや全世界を旅することになるとは。

    人生は冒険だ!!

  • 世界的に有名なのは上巻の方で、下巻はあまり見所がない。

  • 有名作品で他多くの人のお勧め記事も見るが、実際には読んだことがなかった。夏の読書に良いかなと思って、初めて読んでみる。
    「不幸に見まわれ、無人島に漂流するがなんとか帰ってくる話」かと思っていたら、冒険心あふれる主人公が何度も難破しかけそれでも、船を止めず、ついに無人島にや、上巻ではもう無人島から帰ってきて下巻は61歳になっているなど大分印象が違ったな。
    また、子供向けかと思っていたら、人喰い蛮族との殺し合い、宗教心など読みづらくはないが、重めの内容。

    中国からロシアにいくつもの砂漠を越え行くなど冒険心は掻き立てられる。昔に人の「深夜特急」的読み物なのかなとか思った。

    一方、海外文学の読みづらさも感じ、色々挫折してきたが、ようやく理由がわかった気がする。これをやったアレをやったは綴られているが連が、どう思った、他の人との関わり他の人物の心の動きが少なく、有ったとしても時代、地理背景からかイマイチピンと来ないものも少なくなく、同調しづらいのかな。
    心の叫びの言葉だとしても、古語なので、私の心に届かない感じ。

    【良いね】
    漂流した後、良いところと悪いところを書き出してみた。

  • 全半は★5つ

  • 宗教色が強い。

  • 資料ID:C0030191

    配架場所:本館2F文庫書架

  • さて,下巻はガリヴァーと同様に,元来の放浪癖から再び航海に出る,という始まり。船長になった甥の船に乗せてもらい,いろいろ物資を積んで再び彼が1人で生き抜いた島に行く。その頃は数人のイギリス人だの,十数人のスペイン人だの,野蛮人だのが住んでいる。この時点では,この島はロビンソン個人の植民地ということになっている。単独生活時代に家を作り,家畜を飼い,農産物を栽培し,とできうるかぎりの文明的生活の礎を築く。その後にこの島に住むようになった人間はすべてそういった彼が築いた物資やノウハウに頼らざるを得ない,というところがこの島が彼個人が統治する植民である所以である。そこでは明らかに奴隷制度が横行しているほか,男性だけが住む土地に彼は家畜と同様に女性を連れて行くのである。
    ロビンソンは個人生活をしていた時に,漂流の結果彼だけが生き残ったことや,自然の恵みを食することについて,彼は有り余る時間で神に祈り,聖書を読み,プロテスタント派のキリスト教徒になる。そして,再び甥の船でその島に向かう途中,遭難しかけた船を救出し,そこに乗っていたフランス人のカトリック派の司祭とともに,島に向かう。島の住人たちをみた司祭は,かれらをキリスト教徒へと改宗することをロビンソンに提案し,かなりのページが宗教談義に費やされたりする。
    結局,3週間ほどの滞在でロビンソンは島を後にし,甥の船の目的地である東インド諸島(現在のインドネシア辺りのことか?)へと向かう。しかし,ここでも災難は降り掛かる。その途中でブラジルに寄ったりもしているが,なんやかんやでロビンソンは乗組員から疎んじがられ,最終的には船から降ろされてしまう。そこで出会った人と共同して船を購入して中国方面への航海を始めるのだが,今度はその船が曰く付きの船で,オランダ人たちに海賊船扱いされて尾行されるのだ。なんとかかんとか,危機を乗り越えて中国にたどり着く。この辺りで最終的にその船は日本に寄ったりする話が書いてあるが,ロビンソンはその航海には参加しない。
    結局,中国から陸路,モスクワ帝国を抜けてヨーロッパへ帰るという旅を実行するのだ。その道中では砂漠を横断したり,韃靼人(中央アジアのタタール人)の来襲から身を守ったり。ところで,この韃靼人が島の野蛮人に続いて差別的対象として登場する。キリスト教で禁じている偶像崇拝をかれらが行っているということだけでひどい仕打ちをするのだ。まあ,ここでは自ら危機を招いているわけだが,それも最後に切り抜けてヨーロッパへたどり着く。

    訳者である平井氏はトマス・モア『ユートピア』も訳していたりするが,訳者あとがきで,本書がプロテスタントと資本主義精神の関係性を示した典型だと書いていることに妙に納得。といっても,ウェーバーは読んでいないのだが,本作でロビンソンはプロテスタントにこだわっているし,意外に金儲けにも固執している。やはり,いろいろと歴史的なことについて思いを巡らすことができる作品でした。

  • 2011年6月2日読み始め 2011年6月7日読了
    クルーソーの住んでた島がどうなったのか、クルーソーのその後はどうなったのかわかる続編です。まー面白かったですが、やっぱり前作と比べると落ちます。無人島生活じゃないし。
    キリスト教布教のところは特にあんまり面白くもなく…。

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