対訳 コウルリッジ詩集―イギリス詩人選〈7〉 (岩波文庫)

  • 48人登録
  • 3.31評価
    • (1)
    • (2)
    • (10)
    • (0)
    • (0)
  • 6レビュー
制作 : 上島 建吉 
  • 岩波書店 (2002年1月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003222133

対訳 コウルリッジ詩集―イギリス詩人選〈7〉 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • バーティがよく引用する「老水夫行」がいったいどんな詩なのかと思って。
    せっかく船を導いてくれそうだったアホウドリを意味もなく殺しちゃって死骸をくびから十字架のようにかけられて、なんとか生きて帰ってきて、あげくにその体験を結婚のお祝いの場に行こうとしている若いもんをつかまえて語りきかせるなんて!おいおい(笑)と思う。

  • 孤独を恐れる社会的な生き物である彼の悲劇の物語『フランケンシュタイン』を読んだ時から気になっていた、サミュエル・テイラー・コールリッジ『老水夫行』 
    「・・・それはさながら、寂しき道を行く人の恐れ、おののき歩むさま、ひとたび頭を巡らせば、二度と振り向くこともなし。  フランケンシュタインより」 呪いから解放され港へと戻ることができた老水夫と対照的な彼には、名前がなかったね。
    孤独で不安だった彼が船から飛び降りた。あれは、黒い波の彼方へ落ちて行く夢だったね、漱石の第七夜。

  • コールリッジは19世紀イギリスの詩人
    アメリカ・サスケハナに原始共産社会「パンティソクラシー」を実現
    しようとするも挫折し
    その後、アヘン吸引にはまりつつロマン派として名声をなす
    代表作は、アヘンの幻覚を描いたものとして知られる「クーブラ・カーン」など

    ザナドゥに建立されたクーブラ・カーンの壮麗なる歓楽宮は
    多くの戦いと、多くの死者の怨嗟を吸い上げて
    美しい音楽に変える
    そこは生と死を円環としてつなぐ場所である
    それがコールリッジにとっての「世界の終り」だ
    アビシニアの美しい乙女がつまびくダルシマーの音色こそ
    ザナドゥの入り口であると彼は言うが
    現実にその役割を果たすのはアヘン吸引である

    クーブラ(クビライ)・カーンは、ジンギスカンの孫であり
    元の皇帝として、敵・味方問わず多くの人命を奪ってきた
    …暴力の上に築かれる理想
    それをふたたび夢見る者たちのロジックが、のちに多くの悲劇を生む

  • 「クーブラ・カーン」「古老の舟乗り」「クリスタベル」など収録。

  • 「クブラ・カーン」「クリスタベル」「古老の舟乗り」など、幻想詩を漏らさず収録、和訳。

    卒論に古老の舟乗りを組み込みたかったけれど、こりゃあ一大事ですね。
    阿片常用の詩人が描く幻想に憧れて読みはじめましたが、手痛いことになるかもしれません。

  • コールリッジは、ワーズワースなどと並べて語られることの多い、19世紀初頭の詩人。有名な詩に「老水夫行」などがあって、情景の異常性みたいなものを、甘美な文章で表現する。

    アヘンを吸ってあっちの世界に行ったまま詩を書くとか言うエピソードだけからでも、どんな作風の作家かはおのずと知れてくる気がする。「老水夫行」を読んで気付いたのだが、小説ならまだしも、こういうジャンルでは現実への抵触は禁止事項なのだ。それは読者と書かれた詩それ自身を腐らせる。コールリッジはそれを知ってたんだろう。

全6件中 1 - 6件を表示

対訳 コウルリッジ詩集―イギリス詩人選〈7〉 (岩波文庫)に関連する談話室の質問

対訳 コウルリッジ詩集―イギリス詩人選〈7〉 (岩波文庫)はこんな本です

対訳 コウルリッジ詩集―イギリス詩人選〈7〉 (岩波文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

対訳 コウルリッジ詩集―イギリス詩人選〈7〉 (岩波文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする