日蔭者ヂュード 上 (岩波文庫 赤 240-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003224038

感想・レビュー・書評

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  • 読むとどっぷり暗くなるトーマス・ハーディの一冊。
    長い間積んどくだったので、覚悟を決めて読み始めた。ハーディの物語は現実的な背景の一方、神秘主義的な味付けがあるのが特徴だが、ここにも出ました。主人公の最初の結婚に影を落とす不吉なほのめかし。そして大おばさんの一族の結婚は必ず悲劇に終わるというありがたくないお言葉。
    大志を抱く主人公、豚飼い一族の陰謀に負け、あばずれ娘と結婚しちゃった。そんなのじゃ駄目だろ、と思ったらあっさりと破局。それにしても、彼は誠実だね。男の誠実さに対して女房一族はひどいぞ。
    で、どこまでが上巻だっけ? 今中巻なのですが。

  • トマス・ハーディの最高傑作とも最低の駄作とも言われる長編。1950年代に翻訳されているのでかなづかいなどが若干古風に感じられるが、その中身は古色に色褪せることはないと感じました。

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著者プロフィール

Thomas Hardy 1840–1928
イギリス南部ドーセット地方の石工の家に生まれ、22歳でロンドンに出て建築事務所で働く。その後作家に転じ、そのキャリアの前半約30年間で『ダーバヴィル家のテス』をふくむ15篇の長編小説、短編小説集4篇、後半約30年間で叙事詩劇『覇王たち』と948篇の短詩を発表して、ヴィクトリア朝時代最後の大小説家にして詩人となった。神の見えない時代に文学の存在意義を探り、みずみずしい感性によって20世紀のモダニズムの先駆者となり、D・H・ロレンスやフィリップ・ラーキンなど後世の作家に多大な影響を与えた。

「2023年 『恋の霊 ある気質の描写』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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