読書案内―世界文学 (岩波文庫 赤 254-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003225431

感想・レビュー・書評

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  • 読書は知的楽しみのためであるどし、西洋文学の名作を軽妙に紹介している。はしがきの読書論、イギリス文学の章の「読書の楽しみ」など頷くことが多い。
    やはり読むのは楽しくなくては。
    そしてこの本自体が楽しい。私もこう本を案内できればと思う。

  • 原著は1940年発刊。解説を含む3つの付属文書がつく。アメリカですら新しい国であった時代の欧米文学の読書案内。しかし、色はあせていない。モームの歯に衣を着せない物言いに沿って、再読したい気持ちに駆られる。

    味読こそ読書。であることを再確認した。

    筆致は軽く、案内として読みやすい。

  • ウィリアム・サマセット・モームさんが1940年に出版したエッセー。
    当時でもいわゆる古典と言われる文学作品を含めて地域別に作家と作品を紹介している。イギリス文学、ヨーロッパ文学、アメリカ文学の3つ。
    コンパクトで読みやすい読書案内となっている。ここに紹介されている作品は、読んでおきたいと思う。本書に登場する作品は、現在でも名のしれている作品がほとんどである。ロングセラーであり名作である証であろう。

  • 紹介する本を選ぶ基準が、楽しく読めること、ってのがいい。さすがに、つまらない部分は飛ばしてしまえばいい、は少し乱暴かなとも思うけど。古典を読みたくなること間違いなし。

  • モームでもドストエフスキーはしんどいらしい

  • モームが推薦する文学作品

  • ぶった切ったりですな
    ーーーーー
    世界文学の厖大な宝庫を前にして途方にくれる読者のために,モームが書いたやさしい読書の手引き.「読書は楽しみのためでなければならぬ」また,「文学はどこまでも芸術である」といった自由な見方によって数々の世界の名作が案内される.

  • 読書は楽しむためのものである。最良の批評家は自分自身である。もちろん、この読書案内も当てはまる。そんな風に書いてしまうモームの率直さがとても好きだ。スウィフトは夏目漱石も薦めていて、作家が認める優れた作家なのかなと感じた。

  •  
    ── モーム/西川 正身・訳《読書案内 ~ 世界文学 1940 19971016 岩波文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003225430
     
    (20210623)
     

  • 1940年に書かれたサマセット・モームによる世界文学案内。イギリス文学・ヨーロッパ文学・アメリカ文学において紹介しており、どこから読んだら良いかをガイダンスしてくれています。「読書は楽しめるものであること」を信条としており、「退屈なところはとばしていい」「あなたが面白いと感じなければもちろん読むのをやめれば良い」など、まるで目の前でモームが語っているかのようにクスっと笑いながら読めました。

    「読書が好きなわりに古典文学など読むに至っていない本がたくさんあるな」と思い手に取った本書でしたが、「楽しむ」という初心にかえることを思い出させてくれた本です。訳者による付録・あとがきと、解説も含めベストセラー論についてなど面白く読めました。

  • 「小説がよめないのは、
    自分のことだけに心をうばわれていて、
    自分以外の者の身におこることには、
    ぜんぜん興味がもてないためであるか、
    あるいは」(p. 13)

    https://note.com/hidenor/n/n148cc76e5847

  • 文 庫 934.7||M

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • 読書とは、そもそも楽しむ為にある。

    それは人生も然り。

  • イギリス文学、ヨーロッパ文学、アメリカ文学という3つの地域に分けて著者が推薦する作品を紹介している。

  • 2016.11.25駒井稔氏講演
    「世界文学の古典を読むためのお勧め8冊」

  • 『月と六ペンス』で有名なイギリスの作家サマセット・モーム(1874~1965年)が、米国の週刊誌「Saturday Evening Post」誌に連載したものをまとめ、1940年に発表したエッセイ集『Books and You』の翻訳である。
    邦訳題の通り、イギリス文学、(その他の)ヨーロッパ文学、アメリカ文学の代表的な作家約40人、及びその作品についての評価が主であるが、読書についての心得なども綴られており、幅広く楽しめる。
    心得としては、「わたくしがまず第一に主張したいのは、読書は楽しくあるのがほんとうだ、ということである。・・・ある書物について、学識ある人びとがなんといおうと、また、どれほど口をそろえてほめたてえようと、あなたの興味をひかないならば、その書物はあなたにはなんのかかわりもないのだ」、「かならずしも一冊ずつ片づけてゆかねばならぬということもない、とさえわたくしは考える。わたくし自身についていえば、同時に四、五冊の書物を読むほうが、わたくしの気持ちに一層ぴったりくる」、「とばしてよむことも読書法の一つ・・・『カラマーゾフの兄弟』のおわりの数章は、うむところを知らぬ読者でもなければ、とうてい完全にはよめるものではないのだから。・・・人びとの趣味がかわったため、すぐれた書物であっても、そのある部分は、現代の読者にとっては退屈でしかない」等。
    また、作者・作品についてのコメントもなかなか刺激的である。
    例えば、「誇張、卑俗、饒舌、感傷癖など、欠点はいろいろあるにせよ、やはりディッケンズが(英国)最大(の作家)である。彼はじつにおどろくべき作家である。彼がえがく世界は、わたくしたちが知っているそれとはちがう。・・・同じことができたのは、わたくしの知るところでは、彼のほかにはだひとり、トルストイのみである。・・・ディッケンズにたいし、ジェイン・オースティンは完璧な作家である」、「わたくしは、楽しく思えないような書物は、よんでもむだである、いっておいた。だが、いま『カラマーゾフの兄弟』の話をする段になってみると、わたくしは躊躇をおぼえる。この・・・小説を、はたして楽しんでよむことができるかどうか、疑問に思えるからである。・・・」、「最後にわたくしは、現代にマルセル・プルーストという過去の最大の小説家と肩を並べうる作家が出ていることを、注意しておかねばならない」等。
    因みに、付録に掲載されている、モームが本書の後で選んだ「世界の十大小説」は、『ゴリオ爺さん』、『トム・ジョーンズ』、『デイヴィッド・コパフィールド』、『戦争と平和』、『白鯨』、『嵐が丘』、『赤と黒』、『カラマーゾフの兄弟』、『ボヴァリー夫人』、『高慢と偏見』である。
    (2006年1月了)

  • 古いけど、この頃から薦められている本は、今でも名作とされているのだなぁと気づかされた。もう、手に入らない本は、古本か図書館で探して読んでみたい。この著者の本からまず読もうと思う。

  • 楽しみを越えて。

    娯楽は、それとして。

    芸術にまで。

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