森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫)

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著者 : H.D.ソロー
制作 : Henry David Thoreau  飯田 実 
  • 岩波書店 (1995年9月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003230718

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森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

  • 20170302 ずっと読まないとと思っていた本。作者のたとえに慣れるのに時間が必要か。後半分も読み切れたらさっそく二回目に入るか。

  • 森で自給自足の生活をした体験記とは、なかなか素敵だなぁと思い読んでみる。古くていまいちピント来ない上に、体験文よりは思想やらたとえ話やらで読みづらく、途中で読むの断念。

    文中に時々出てくる写真もよく分からなかったのも印象的。

  • スティーブン・キャラハンの大西洋漂流76日間のような、非日常のサバイバルを期待したが、それとは違う。有り余る時間の中で、目一杯、人生を考えるのだが、その思索には濁りがある。ウォールデンは自ら選択して、森の生活を選んだのであり、いつでも止める事が可能。しかし、自ら選んだのだから、それを正当化させる思索にならざるを得ない。然るに、それが濁りとなる。

    人間は評判の奴隷。所有物に縛られ、身動きが取れなくなっている。それは、確かにそうかもしれない。しかし、そこから解放された人生に何があるというのか。批判的に生きる事は容易い。しかし、代替案が見出せないのだ。評判主義悪しきとしても、モラルの無い利己的な人生が素晴らしいとも言えまい。

    全体的に読み難い。もっとも、苛にならずに向き合って、世界観を味わう類の本なのだろうが。

  • 「たいていの書物では、一人称の私は省略される。本書ではずっと使われることになるだろう。私に固執するところが、本書とほかの書物とのおもなちがいである。」

    「われわれがキリスト教を採用したのも、それが天ではなく、地の耕し方としてすぐれていたからにすぎない。」

    感想は下巻で。

  • 米国の作家ヘンリー・ソローが、マサチューセッツ州ボストン郊外のウォールデン湖のほとりの丸太小屋で過ごした2年2か月の生活を綴り、1854年に発表した作品の上巻。
    本作品はその格調高い文章により米国文学の古典に一つと数えられ、更に、著者の考え方は、後に黒人解放運動を指導したキング牧師やベトナム反戦運動を行った作家ノーマン・メイラーらにも大きな影響を与えたという。
    著者は、150年以上も前に、「どの隣人からも1マイル離れた森のなかにひとりで暮らし」た理由を、「私が森へ行ったのは、思慮深く生き、人生の本質的な事実のみに直面し、人生が教えてくれるものを自分が学び取れるかどうか確かめてみたかったからであり、死ぬときになって、自分が生きてはいなかったことを発見するようなはめにおちいりたくなかったからである。人生とはいえないような人生は生きたくなかった」と語り、本書に以下のような様々な思いを記している。
    「ほかのひとも私のかわりにものを考えてくれるかもしれないが、だからといって、私が自分でものを考えるのをやめたほうがいいということにはならないだろう」
    「どの木にもそれにふさわしい実が生り、定められた季節がある。その季節がつづくあいだは、みなみずみずしくて、花を咲かせるが、時期が去ればひからびて、しぼんでしまう。ところがイトスギはそのどちらの状態にもおちいらずに、いつも変わらずに栄えているではないか。自由なるもの、つまり宗教的独立者とはそういう性質をそなえた者のことだ。束の間に消えてゆくものに心を奪われてはならない」
    「日ごとに訪れる朝は、私に向かって、自然そのものとおなじように簡素な~あえて言えばけがれのない~人生を送ろうじゃないかと、ほがらかに呼びかけていた」
    「なにごとも簡素に、簡素に、簡素に、と心がけるべきだ。自分の問題は百とか千ではなく、二つか三つにしぼっておこう」
    「居ながらにして精神の世界を駆けめぐること。これが書物を読むことによって私が得た利益である。・・・アレクサンドロス大王が、遠征のときに『イリアス』を宝箱に納めてもっていったのも、なんら不思議ではない。書き記された言葉は、祖先の遺物のなかでもとりわけ尊いものだからだ。それはほかのどんな芸術作品にもまして、われわれの身近にありながら、同時に普遍的なものである」等

  • 仕事に打ち込むこと、自分のペースを保つことなど、今に通じるものを感じます。
    さすが古典の名著というところでしょうか。

    自然に対する細かな描写などは、著者の自然への愛情を感じることができました。

    しかし大変なボリュームや膨大な脚注など、やっと読み終えたというのが正直なところで、己の不勉強さを嘆きます。

  • 原書を数ページ読んでギブアップ。日本語に切り替えたけれど、たらたらと回りくどく、理屈っぽい文章に辟易しました。そもそも前半のネガティブ・パワーったらありゃしない。始めに必要以上の否定ありきで、世間一般の価値観をこき下ろしているのが嫌な感じ。差別の激しい時代に、忌憚のない意見を存分に述べておられます。本質的なことが重要というのは解るけれど、なにも他の人たちを否定することはないでしょう。とりあえず中盤から詩的世界が広がりつつあるので、後半に期待。やや気分が悪いので★2。他の訳も読んでみたい。

  • 森の生活。理想の生活。就活生には痛いであろう一冊(苦笑)。

    彼の言うとおり“いまいる場所だけが世界ではないのだ”。
    忘れてないようで忘れがちな真実を、ウォールデン湖とそこに住んだ詩人が思い出させてくれた。
    さぁ、今から何をしようか。

  • ソロー『森の生活(ウォールデン)』(岩波文庫、1995)を読む。

    理想の隠者にして哲人ソローの随想録。現代のニート神phaさんに通じる知足安分の心を感じます。

    教育者の理想としても語られるソローは、1830年代にハーバード大を卒業、地元小学校の教師となる。しかし体罰重視の方針に合わず、官を辞して私塾を開く。

    やがて著述家として活動の幅を広げるとともに、著作に専念するためウォールデン湖畔の小屋で2年余りの隠遁生活に入る。

    隠遁、観察と思索、ソローの得たもの。

    【本文より】
    ◯なぜわれわれはこうもせわしなく、人生をむだにしながら生きなくてはならないのであろうか?腹も減らないうちから餓死する覚悟を決めている。今日のひと針は明日の九針を省く、などと言いながら、明日の九針を省くために、今日は千針も縫っている。

    ◯仕事といったところで、われわれは重要な仕事など、なにひとつしてはいないのである。われわれは舞踏病にかかっており、どうしても頭を振り動かさずにはいられない。

    ◯頭の仕事にしろ、手の仕事にしろ、花ひらく現在の瞬間を仕事のために犠牲にはしたくないと、たびたび思ったものだ。私は生活に広い余白を残しておきたいのだ。

    ◯私は東洋人のいう瞑想とか、無為という言葉の意味を悟った。たいていの場合、時間が過ぎていくことなど少しも気にならなかった。1日の時間がたつにつれて、かえって仕事の量が減っていくような気さえした。朝が来たかと思うと、たちまち夕べになっている。これといった仕事はなにひとつやりとげていない。私は鳥のように歌いこそしなかったが、自分のとぎれることのない幸運に無言でほほえんだ。

  • 利便性の追求、さらなる発展、そういったものに疲れた人にぴったり。
    ただただ、山野を彷徨したくなる。。

  • ソローという人は今で言えば引きこもりかニートと言われかねない生活をしていた人だ。定職につかず結婚もせず、最小限の収入を得て多くの時間は思索にあてた。血がアウトドアの私はこの本を常に持ち歩いていた。

  • 学校の課題で嫌々読んだが、散々な本だった。
    仕事したくない人が森に閉じこもって悠々自適に生きて、自分らしさとは何かを思慮した古典的ニートノンフィクション本と言えよう。

    湖がどうしたとか森は素晴らしい、都会で生きるのは馬鹿馬鹿しいとシビリゼーションを極端に忌み嫌い、カントリーライフを謳歌するってさあ(怒)

    ソローがこんなクズ人間だとは思わなかった。
    そのくせ何年か経ったら森の生活をやめてるし(笑)

    森での生活とは違うライフも僕にはあるんじゃないかと思い、フォレストライフにピリオドを打ったって・・・・・・・・・・・・


    森を馬鹿にしてんのか!?!?!?

    死ね!ソロー!

  • しばらく本棚にねむっていましたが、
    じっくりと読んでみました。
    のんびり湖畔で暮らしたい!

  • [配架場所]2F展示 [請求記号]B-934/20/1 [資料番号]0095104440 [請求記号]B-934/20/1A [資料番号]0097102091

  • アメリカ文学者ソロー(Henry David Thoreau: 1817-62)の作品、『森の生活 (Walden, or Life in the Woods) 』

    ソローの二年二ヶ月二日にわたる、マサチューセッツ州コンコード町はずれのウォールデンでの独居生活記録。
    人生における最低限必要な生活必需品とは何か?
    今日のひどい状況に対する改善策はないだろうか?
    その他、人生についての多様な疑問を投げかけ、それに答えるべく実践していく様子が描かれている。

    自分で家を建築したり、マメ畑を作ったり、なにもかも自給自足するのが最良の生き方である、といった印象を受けた。
    また、そういう生活を送ることで、モノが溢れかえる現代における”無駄”を発見できうる。無駄を省くための複数の方法が書かれているので、このこの本はまさに、「エコロジーのバイブル」といえる。

    しかし、このソローの生活はあまりにも原始的ではないか?
    現代の利便性を生み出してきた多数の偉人に対する批判ではないか?

    続いて下巻を読む。

  • これまでに出会った本の中でも、最高の部類に入る一冊。
    ついに自分がやらなければならない仕事に出会った人間は、生活必需品(衣食住燃料)以外に必要なものはない。いつの頃からか、屋根裏部屋で埃(誇り)を被っていた仕事着が一着あれば足りる。

    ■学び
    ①自分のやるべき仕事は、人には依存しないものがよい。(陶芸、執筆、研究)
    →地元の麦で美味しいビールをつくる。
    ※結果、誰かに喜んでもらえればよい
    ②自分のやるべきことはお金のイノベーション(ITで通貨を紙切れにする)
    →自給率の向上と物々交換の実現

  • 生きるとは。働くとは。しっかり頭を使って考えなきゃダメですね…

  • 持っているのは飯田訳。訳がこなれておらず読みづらい。

  • 孔子「これを知るをこれを知ると為し、知らざるを知らざると為せ。是れ知るなり」p25

    家を建てるのに要した諸々の費用。p91

    一片の良識のほうが、月の高さほどもある記念碑よりも後世に残す値打ちがある。p106

    「この世に幸福な者がいるとすれば、それは広大無辺の地平線を自由に愉しむ者たちだけなのだよ」p156

    一日一日が、これまでけがしてきた時間よりも早くて、神聖で、曙光に満たされた時間を含んでることを信じない人間は、結局、人生に絶望しているのであり、暗さをつのらせてゆく坂道を転落しているのである。感覚的な生活がいったん中断されたあと、人間の魂、いや、むしろ魂の諸器官は、毎朝活力を取り戻し、そのひとの「霊性」は、ふたたび気高い生活を営もうと努力するのである。 p160

    【朝、起きているということ】p161
    『ヴェーダ』にも、「すべての叡智は朝とともに目覚める」とある。詩や芸術、もっとも美しく記念すべき人間の行動は、この時間にはじまる。
    道徳の向上とは、眠りをふり払う努力にほかならない。
    肉体労働をやれる程度に目覚めている人間ならいくらでもいるが。だが、知性を有効に働かせることができるほど目覚めている人間となると百万人にひとりしかいない。

    【森で生活をした理由】p162
    私が森へ行ったのは、思慮深く生き、人生の本質的な事実のみに直面し、人生が教えてくれるものを自分が学び取れるかどうか確かめてみたかったからであり、死ぬときになって、自分が生きてはいなかったことを発見するようなはめにおちいりたくなかったからである。人生とはいえないような人生は生きたくなかった。

    迷子になってはじめて、つまりこの世界を見失ってはじめて、われわれは自己を発見しはじめるのであり、また、われわれの置かれた位置や、われわれと世界との関係の無限のひろがりを認識するようにもなるのである。p304

    「政(まつりごと)をおこなうのになぜ刑罰を用いる必要があろうか?徳を愛せ。さすれば民もまた徳を慕うだろう。君子の徳は風のごとくであり、小人の徳は草のごとくである。風が草の上を吹き渡れば草はなびく」『論語』p307

  • ちょっと極端というか、文明に対する恨み節みたいなところがある。
    志は違えども、今だとホームレスに近いような生活になってしまうのか?
    でも考え方の根本はわかる。とくに先を心配するあまり今の生活を犠牲にし、歳を取ってからでは十分に楽しめなくなってしまうというあたり(鉄道になぞらえて語られてた)。
    今の消費社会や物質文明から自覚的に距離を置き、精神的に豊かに生活することはいつの時代にも可能だろう。とくに今はそういう生き方を選択することが顕著になりつつある。
    家を組み立ててるところで、ヨコハマ買い出し紀行を思い出した(笑)。

  • 自然讃歌と言うよりは、文明社会の批判という面が強い上巻。

    150年前のアメリカでは、思った以上に庶民は過酷な労働と貧しい生活に耐えていたことを考えると、少なく働き少なく使う生活スタイルは確かに合理的。ただし森の資源が使える環境で成り立つ。

    今日の日本でもこういう事(少なく働き少なく使う)を言う人時々いるけど、余計な資源はどこから持ってくるかというと、、、ネットとかでしょうかね。

    下巻を引き続き読む。

  • 約2年間森の中での自給自足生活を語った本。

    人間らしく生きるってなんだ?本当の幸福とは?
    こーゆーことって考える。高度経済社会が苦手なので、共感できる部分もある。作者の思想がなかなか面白くて新しい価値観の提示を身を持って実践されてるのがいい。
    ただ、癖がすごいのよこの人。我こそは真理なり!みたいな語り口がどーも鼻につく感じもありました。
    後半で気になるのが、そこまで偉そうに森の生活を語っているのになぜ2年ちょいで帰ってきたのか?ってとこでしょうか。

  • 前半面白いが、後半微妙…。

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