- Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003232033
感想・レビュー・書評
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物語は王龍の息子たちから、孫たちの時代に移ります。
王虎は息子・王元を、自分と同じ軍人にしようと教育しましたが、王元は祖父のように土に惹かれていまました。
しかし育ちの良い王元は、農民たちの生き方を醜いと感じて、農民になりきることもできません。
やがて王虎の下を飛び出した王元は、都会の住む義理の母娘と暮らすことになりました。近代化が進んだ都会では、若者たちは古い慣習を嫌い、自由気ままに生きていました。王元は、そんな生き方にも溶け込むことができません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
近代から現代への移り変わりの速度。それは、外国文化が強引に、しかし、好奇心と共に急激に受け入れられた過程でもある。その点は中国も日本も変わらず、また、そのような変化に柔軟な若者が文化の担い手となったという点でも、類似した時代背景を見せるのである。
農業から一代を成した王龍の息子から、そのまた息子たちの時代。軍を率いる王虎。その息子、王元の話がメインになる。そして話が現代に近付き、主役が若返る程に、恋への悩みを抱えた思春期の苦悶に物語を譲り始めるのである。 -
纏足怖い。
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恵まれた境遇の主人公が、自分だけ恵まれてていいのか?と思ってる。わりとありがちな設定。でも、最終巻が楽しみです。
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王虎の息子王元の物語
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大地(1)に記載
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大地主の王、商人の王、王虎(ワンフー)それぞれ自分の家族を持ち、息子や妻に翻弄されていく。
王虎は息子の王元(ワンユアン)に自分の築いた軍と領地をゆずろうと過度の期待を寄せるが、
王元は軍人にはなりたくないと父の元を離れていってしまう。 -
名作。
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○2008/07/03
この巻だけでずいぶんと時代が現代に近づいてきてるのにびっくりした。ちょうど時代が移り変わる狭間あたり。当時のことは知らないけど、細かく描写してあって分かりやすかった。
今回は、三男虎(フー)と、その息子元(ユアン)の話が主。視点の切り替えがあんまりにも自然だったのは、話に入っていたからなのか書き方が上手かったのか。…両方か?
前2巻よりはちょっとだらだらしてきたというか、切迫感がないのは戦なんかが減ってきたから、かな。虎の衰退があっけなかったのがちょっと残念だった。
さて、元はどうなるのやら。