三色菫,溺死 (岩波文庫 赤 424-6)

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003242469

感想・レビュー・書評

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  • 伊藤武雄訳。
    同じ「三色菫」と「溺死」の組み合わせは、高橋義孝訳で新潮文庫からも出ています(昭和32年)。
    岩波文庫の帯には「名作『みずうみ』で知られる詩人シュトルムの哀愁と感傷につつまれた短篇二篇」とありますが、この二作は風情を異にします。
    「溺死」は暗い物語ですね。
    後期のシュトルムは枠物語の形式を好んだそうですが、これもまた枠物語。
    最後の作『白馬の騎手』も、壮大な枠物語にして、暗い雲に覆われたような作品です。
    それに繋がるものが感じられます。

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