春のめざめ (岩波文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003242926

感想・レビュー・書評

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  • いろいろグサグサと刺さる。私はまだ中学生なのか…

  • 19世紀末のドイツに書かれた青春劇。現代でも多感なティーネージャーの間で見られる性の問題に正面から取り組んでおり、興味深く読んだ。性教育などに関心がある人なら、一度は読むべきと思う。やはり現代にも通じる問題を扱っているゆえか、今世紀入ってもブロードウェイでミュージカル化されている。本書での「ヤバイ」など現代風の言葉遣いを採用した訳文は賛否がわかれるだろうけど、わたしの中ではアリだった。

  • 10代の少年少女の性の目覚めを描く戯曲。子供たちは抑圧され、大人は性の問題と向き合わず誤魔化す。自殺や人工妊娠中絶などタブーとされる問題を扱っており上演までには15年の年月を要したそうです。現在でも世界各地で上演され日本でも劇団四季などで上演されている。(私も観劇しました)

  • 場面のつながりが希薄ゆえに、物語を追いかけることに精一杯だったが、総じてよかった。
    14歳となるとほぼ「子供」という領域だが、そんな青い時代でも、人の心や感性は研磨される。
    世界と身一つで相対峙するという絶望的なまでに厳しい現実感覚を抱くがゆえに、地獄の底にまで下ろされていく。
    だからこそ最後、生と死の境目である墓所に訪れたメルヒオールは、仮面の紳士と共にその不条理で苦しみしかない非情な世界を歩み続ける。
    大人たちの抑圧の生々しさを鮮明に捉えた傑作戯曲。

  • 性に目覚める少年少女…発芽だ…
    まさかギムナジウムBLカプが出るとは思わなかったよ

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著者プロフィール

酒寄進一(翻訳)
ドイツ文学翻訳家、和光大学教授。2012年、シーラッハ『犯罪』で第9回本屋大賞翻訳小説部門1位。2021年、コルドン「ベルリン」3部作で日本子どもの本研究会第5回作品賞特別賞。主な訳書にヘッセ『デーミアン』、ケストナー『終戦日記一九四五』、シーラッハ『珈琲と煙草』、ノイハウス『母の日に死んだ』、シュヴァルツェンバッハ『雨に打たれて』など。

「2023年 『十六の言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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