三人の女・黒つぐみ (岩波文庫)

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著者 : ムージル
制作 : Robert Musil  川村 二郎 
  • 岩波書店 (1991年4月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003245026

三人の女・黒つぐみ (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • どれも「愛の完成」に比べたら、いまいち入りづらかった。雰囲気的には、「ポルトガルの女」が一番気に入ったけど、あとは・・・。ただ「三人の女」に登場する女性は誰もが神秘的な側面を持って描かれていて、そこがとても気になった。「黒つぐみ」にも、日常生活に訪れる、おそらく彼にしか聞こえていない音、歌声が降りてくる神秘的な体験が書かれている。

  • 「三人の女」の「トンカ」は、不遜ながら、自分が書いたとしか思えない。それほどに、のめりこんだ。怖くなった。


  • 自分がまだまだ、ということに気付かされる。



    読んだには読んだ。
    けして流し読みしたわけでもないが、どうも流れていってしまう。
    言葉がとどまらない。
    比喩、というか表現したいものに対して選ばれた表現が、けして難解なものを選んでいるわけでもないが、それの有する意味が包み込まれ過ぎていて、見失ってしまう。
    ねじれている、もしくは絡み合っている。
    編み込まれたかのようなそれを解いて理解し、整理・配置しないと作者の真意はつかめない。
    しかし、それを被うひとつの物語として表情つまり、表層的なストーリーが非常に凡庸だ。
    むしろつまらない部類に入るだろうと思う。
    静かで、平坦で、感情があったとしても何かがまるで抜けて行くような、目を逸らすかのような無気力をにじませてゆく主人公達。
    その彼らの平凡な生活の中ににじみ出る異変や不幸に匂わされる思想。
    あまりにも淡々としている。
    それも他の情景にのぼやかされる、まぜこぜ。
    困るのだ。
    そうして表面に囚われ流されてしまうとつらさを感じてしまう。
    まずは時期が悪かった。
    読む気がないのに読むものではない。
    読みといて何かを掴みたいとこっちに思わせるような物語の面白さを感じることが出来なかった。
    私には魅力のない物語という固定観念に囚われた。
    だから時間もたいしてかけていないのにえらい長い間読んでいた気がする。


    というのは私の言い訳かな。


    もう少し、時間を置いて、そして古井由吉の「ロベルト・ムージル」でも読んだ方がいいかな。



  • 「弁舌は思考の手段ではなく、資本であり、人を威圧する装身具なのだった」(トンカ)

    黒つぐみの2つ目の話に、福音を得たかのような高揚感を覚える。
    えも言われぬ期待感のようなものに全身を包まれる体験、幾度となく体験したそれは、幸福の予兆だったのだろうか。

  • 『三人の女』のうちの「トンカ」が特別素晴らしかった。
    こういう作品に出会えるのが読書の醍醐味だなぁ、幸せ。

  • 2008年8月10日購入

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