いやいやながら医者にされ (岩波文庫 赤 512-5)

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003251256

感想・レビュー・書評

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  • 亭主に殴られた女が選んだ復讐は、彼を殴らないと働かない医者に仕立て上げることだった。

    カミの『三銃士の息子』の中にモリエールの名前が出てきたので、最近こちらで書名を見かけたこの本を読んでみた。
    フランス喜劇ではあるものの、なぜか落語っぽい。
    荒唐無稽ではあるんだけど、あくまでも常識の範囲内ではっちゃけている感じ。
    これ、吉本新喜劇でやったら面白そうな話だわ。

  • 「ル・ミザントロープ」の不入りを支えるために書かれた作品で、これ単独で上演されることはなかったらしい。ファルスは、あくまでも本格的なドラマの添え物としての存在ということのようだ。世話浄瑠璃のようなものだったか。劇の初演は1666年だから、日本でもまもなく元禄文化の時代だ(もっとも、近松の活躍は18世紀初頭だが)。さて、劇そのものだが、もう徹頭徹尾風刺精神に満ちている。とりわけ揶揄されるのが医者の存在だ。しかし、新興のブルジョワジーもまた、主人公の医者に攪乱されながら相対化され、観客たちに笑いのめされる。

  • たわいのない話でしたが、あとがき(解説)を読むことで理解が深まりました。同じ著者の『ル・ミザントロープ』を読んでみたくなりましたね。

  • テンポよく読めた

    面白かったー

  • 090120(m 100203)

モリエールの作品

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