モンテ・クリスト伯 4 (岩波文庫 赤 533-4)

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  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003253342

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  • 船主のモレルは臨終の際、自分達を助けたのは、「あれはダンテスだ」
    息子のマクシミリヤンから聞いたモンテ・クリスト伯は体中の血潮が逆流し言葉を失う
    モレル家でのやりとりはモンテ・クリスト伯にとって心安らぐ幸せなひと時なのだ
    そして心の中のダンテスが見え隠れする数少ない場面だ

    ここから登場人物がグッと増えていくのだが、皆繋がっていくこのスリリングな面白さ!
    この繋がる感じと明らかになる人間関係を頭の整理がてら備忘録していくことにする

    宿敵ヴィルフォールが最初に結婚したルネ・ド・サン・メラン(既に死亡)
    この一人娘はヴァランティーヌ
    その後ヴィルフォールはエロイーズと再婚し、こちらは完全にスポイルされたいけすかない息子エドゥワールがいる
    金銭問題もあって、ヴァランティーヌは孤立しているが祖父であるノワルティエだけが味方
    しかしこのノワルティエは既に全身付随
    過去はポナパルト党員で精力的に政治活動に参加していた(1巻でノワルティエの鮮やかな活躍ぶりが少し紹介されるがなかなかのキレ者でカッコいい)
    サン・メランの娘であるヴァランティーヌの許嫁はアルベルトの友人であるフランツ・デピネー
    彼の父は将軍でありボナパルト党に暗殺された模様
    つまり祖父時代は敵同士の間柄であったが、孫の時代には結婚させ丸く収めようとヴィルフォールが企てる
    これに祖父とヴァランティーヌは大反対
    ヴァランティーヌの想い人は、マクシミリヤン・モレルなのだ

    さて突如登場するのがイタリア人であるカヴァルカンティ元少佐
    彼は大昔に生き別れになった息子アンドレアがいる
    その息子に会わせてあげようとするモンテ・クリスト伯
    もちろん訳ありだ
    その息子役になったのがあのヴィルフォールが生き埋めにし、下僕のベルツッチオの義理姉が育てとんでもない悪党になったベネデットである

    役者が揃ったので次は舞台を揃えるモンテ・クリスト伯
    そう舞台はサン・メランの屋敷
    こちらをポンと買い取り、関係者一同をご招待
    そうこの舞台は例のヴィルフォールが愛人の子供を生き埋めにした場所である
    ここでヴィルフォールの愛人がダングラール夫人であったことが判明(マジか⁉︎)
    モンテ・クリスト伯はここで二人の過去を妄想した話を聞かせ、ダングラール夫人は殺到してしまう
    ここではまだヴィルフォールとダングラール夫人の息子ベネデットに関して、顔を合わせていながらも、3人とも気づいてない模様(生き埋めにしたと思ってるから当たり前だけど)

    さらにはダンテスの隣人であったカドルッスが再登場
    そうベネデットと悪巧み仲間として繋がっていた
    (カドルッスはだいぶ悪に染まり、落ちぶれている模様)

    最後はダングラール家
    株の偽情報で損失を出したダングラール
    そこからダングラール夫人の素行が露わに
    ダングラール夫人の最初の夫は、ヴィルフォールとの不倫(出産も?)を知り自殺
    さらに今はアルベルトの友人の一人内務大臣秘書官のドブレーが愛人
    元々家庭不和だったようで、ダングラールは全て把握していた
    しかし今回の株の偽情報はドブレーが絡んでいたため激昂
    ダングラール夫人は追い詰められるのだが…

    モンテ・クリスト伯の仕掛けが止まらない!
    計算づくで知恵と金をこれでもかと使いまくり、とことん敵を半端なく追い詰め出す
    しかし出来過ぎなストーリーですなぁ…
    まぁ痛快復讐劇だからいいけど…
    実際しっかり楽しんでるさ…
    最後どう仕留めるのか楽しみだしさ…

  • モンテ・クリスト伯は、アルベールに紹介されたマクシミリヤン・モレルの家を訪問、彼の妹のジュリー、その夫となったかつてのモレル商会の忠義な従業員エマニュエル、おなじく経理を担当していたコクレス老人らと再会する(しかし当然彼らは伯爵がエドモン・ダンテスであり、船乗りシンドバッドであることに気づかない)

    モレル家の人々は口々にかつて自分一家を破滅から救ってくれた船乗りシンドバッドなる人物について誉めそやし、さらに亡き父モレル氏が息絶える寸前、それはきっとエドモン・ダンテスだ、と死んだはずの友人の名を口にしたことをモンテ・クリスト伯に話して聞かせる。エドモンは胸アツ。モレル家の人々がそうと知らず自分への感謝の言葉を重ねるのに赤くなったり青くなったり涙ぐんだり。彼ら一家の幸福だけが今やエドモン・ダンテスではなく冷徹な復讐者となったモンテ・クリスト伯にとっては癒しであり良心の拠り所。

    しかしその大切な一家のマクシミリヤンの恋人は、あろうことか宿敵ヴィルフォールの娘ヴァランティーヌ。物語冒頭でヴィルフォールが結婚したサン・メラン侯爵の娘ルネが生んだのがこのヴァランティーヌ。しかしルネはすで亡くなり、ヴィルフォールは後妻エロイーズを迎え、このエロイーズにはエドゥワールという幼い男児がいる。母方の侯爵の遺産を継ぐヴァランティーヌを継母エロイーズは憎んでおり、王道の継子イジメ、父ヴィルフォールもヴァランティーヌを可愛がらず、彼女の家庭内の拠り所は祖父ノワルティエのみ。しかしこのノワルティエはすでに老いて病で全身不随となっており、わずかに目で会話ができるだけ。

    ヴァランティーヌ自身は美しく心優しい娘でマクシミリヤンを愛している。だが親が決めた彼女の婚約者は、ローマでモンテ・クリスト伯と何度も関わったフランツ・デピネー。実はフランツの父親は1815年の時点でノワルティエに暗殺されたケネル将軍。ゆえにノワルティエはこの結婚に反対し(可愛いヴァランティーヌが結婚を嫌がっていることもあり)ヴァランティーヌがフランツと結婚するなら遺産は全部寄付してしまうと遺言を書かせる。

    ここで新キャラ、アンドレア・カヴァルカンティ登場。モンテ・クリスト伯はどこからかこの青年を連れてきて「幼くして行方不明になったカヴァルカンティ家の嫡子」に仕立てあげる。そしてこの巻の白眉はオートィユの別荘での晩餐会!!招待されているのは前述アンドレア・カヴァルカンティ役になりすました謎の若者、その父親役と、ダングラール夫妻、ヴィルフォール夫妻、そしてマクシミリヤン、リュシアン・ドブレー、シャトー・ルノーらアルベールの友人の若者たち(アルベールは欠席)

    集まったメンバーを見た家令ベルツッチオは蒼白となりモンテ・クリスト伯に驚愕の事実を告げる。かつてこの別荘でヴィルフォールと逢引していた愛人こそが現在のダングラール夫人エルミーヌであること、そしてアンドレア・カヴァルカンティと名乗っている若者が、エルミーヌが産みヴィルフォールが埋めたのをベルツッチオが助け育てた子ベネディットであること。もちろん伯爵は全部承知の上でこの別荘での晩餐会を仕組んでいるので、内心ニヤニヤがとまらない状態で、かつてエルミーヌが出産した部屋やヴィルフォールが子供を埋めた庭などへ一同を案内する。

    一方でモンテ・クリスト伯は、ダングラールを経済的に追い詰める作戦も着々と実行。窮地のダングラールは、妻エルミーヌに八つ当たり、彼女がかつてヴィルフォールの愛人だったことも、現在はドブレーとデキていることも知っていることを示唆する。


    エドモン・ダンテスが脱獄してモンテ・クリスト島で財宝を手に入れてから9年の間、着々と復讐相手たちの過去の所業や人間関係を調べ上げたその執念の凄まじさを思い知らされる巻。ベルツッチオみたいに、グサっと刺して終了(しかも失敗してる)なんて単純な復讐では済まされない、さんざんに追い詰めてから完全に息の根を止める、そのためにはどれだけ時間をかけてもかまわないというのがモンテ・クリスト伯の復讐スタイル。3人の復讐相手の男たちのみならず、その妻子まで巻き込んで複雑な人間関係が展開していく。

    さてここで脳内整理のために改めて新キャラ加えた登場人物まとめを。かっこ内は私が覚えやすくするための日本版ドラマのキャスト(笑)年齢は作中に書かれていたものの他、物語スタート時(1815年)のものに23年(1838年)プラスしたおよその推測です。

    ついでに1838年時点でのフランスの歴史をおさらいしておくと、ダンテス投獄前の1815年のフランスはナポレオン政権瓦解後の王政復古でルイ18世の治世、ダンテスが獄中にいるあいだに、ナポレオンの百日天下はあったものの、再びもとの王政に復していたが、1824年にルイ18世が没し、弟のシャルル10世が王位を継ぐ。1829年にダンテスは脱獄、その翌年1830年にはまるでフランス革命以前のような王と貴族の暴政に民衆の不満が爆発、七月革命が起こり、シャルル10世は退位後亡命、フランスはオルレアン公ルイ・フィリップを立てた立憲君主制に。同時期にギリシャ独立戦争(1821~)が勃発している。

    〇モンテ・クリスト伯爵(エドモン・ダンテス):20歳→43歳。別名は船乗りシンドバッド、ブゾーニ司祭、ウィルモア卿など。1938年時点で43歳のはずだが、アルベールは34歳くらいと推測。バイロンの作中人物に度々例えられており、青白く端正な顔立ち。

    <ヴィルフォール家>
    〇ヴィルフォール(高橋克典):27歳→50歳。今は検事総長にまでなっている。
    〇エロイーズ(山口紗弥加):ヴィルフォールの後妻。息子エドゥワールのために前妻の娘ヴァランティーヌを亡き者にし遺産を奪おうと狙っている。毒物に興味津々。
    〇ヴァランティーヌ(岸井ゆきの):19歳。ヴィルフォールの先妻ルネの娘。親の決めた婚約者フランツ・デピネーがいるがマクリミシヤン・モレルと相思相愛。継母エロイーズにいじめられ家族の中で孤立しているが心優しい娘。
    〇エドゥワール(子役):ヴィルフォールとエロイーズの息子。母親に甘やかされたので我儘なクソガキ。
    〇ノワルティエ(伊武雅刀):ヴィルフォールの父。ボナパルト党の名士としてかつては暗躍、エドモン・ダンテスは彼の身代わりになって投獄されたので、ある意味元凶といえるが、現在は老いて全身不随。家庭内でも虐げられており、孫娘ヴァランティーヌだけを愛し、彼女を守ろうとする。

    <ダングラール家>
    〇ダングラール(新井浩文):25歳→48歳。銀行家として成功して男爵になっている。
    〇エルミーヌ(稲森いずみ):ダングラールの妻。実は再婚で、前夫ナルゴンヌ男爵が自殺後、ダングラールと再婚。前夫自殺の原因は彼女がヴィルフォールと不倫→妊娠したことを夫が知ったため。社交的だが軽薄な金持ち奥様風。株や競馬に手を出していたり、経歴でもわかる通り男性関係もだらしない。現在の愛人はリュシアン・ドブレー。
    〇ユージェニー(※登場せず):17歳。ダングラールの娘。ボーイッシュなさばさば系。フェルナンの息子アルベールの婚約者だが、結婚を嫌がっている。どうやら男性嫌いの同性愛者らしきことが匂わされている。

    <フェルナン(モルセール伯爵)家>
    〇フェルナン(大倉忠義):21~2歳→44~5歳。軍隊で成り上がり伯爵になる。
    〇メルセデス(山本美月):17歳→40歳。ダンテスを待ち続けていたが、諦めて従兄フェルナンの妻となった。今も心の奥底でダンテスを愛している。
    〇アルベール(ドラマでは小学生の女の子):21歳。二人の息子。軽薄なところはあるが基本無邪気で悪びれないお坊ちゃん。両親の過去を知らず、復讐のため接近してきたモンテ・クリスト伯と親睦を深め、利用される。

    <アルベールの友人たち>
    〇フランツ・デピネー(尾上寛之):2歳→25歳。アルベールとローマで謝肉祭見物をする前後、アルベール以上にモンテ・クリスト伯と関わることになる。実は彼の父親は、序盤でボナパルト党のノワルティエに殺害された王党派貴族フラヴィヤン・ド・ケネル将軍。父を暗殺したノワルティエの孫娘ヴァランティーヌの婚約者だった。
    〇リュシアン・ドブレー(久保田悠来):内務大臣秘書官。ダングラール夫人エルミーヌと、どうやらデキてるぽい。
    〇ボーシャン:反政府派の新聞記者。
    〇シャトー・ルノー:アラビアの戦地で危ういところをマクシミリヤン・モレルに救われ、親しくなる。恩人であるマクシミリヤンをアルベールたちに紹介する。

    <モレル家>
    〇マクシミリヤン・モレル(高杉真宙):31歳。ダンテスの恩人である船主のモレル氏(故人)の息子で軍人。善良な若者。ヴィルフォールの娘ヴァランティーヌと恋仲。
    〇ジュリー:1829年に16歳だったので現在25歳くらい? マクシミリヤンの妹。従業員のエマニュエルと結婚。

    <ダンテスの仲間>
    〇エデ(桜井ユキ):オペラ座でモンテ・クリスト伯が連れていたギリシャ美女。実はギリシャの太守アリ・パシャの娘。
    〇ベルツッチオ(三浦誠己):モンテ・クリスト伯の有能な家令。かつてヴィルフォールに恨みを抱き刺殺しようとするも失敗、ヴィルフォールとエルミーヌとの間に生まれ埋められようとしていた赤ん坊を助けて育てた過去がある。
    〇アリ:ヌビア人の奴隷、口がきけない。
    〇ルイジ・ヴァンパ:23歳。農園の羊飼いだったが、イタリアの有名な山賊ククメットを殺し、山賊の頭領となる。恋人はテレザ。山賊になる前に知り合ったモンテ・クリスト伯とは友好関係にあり度々協力する。

    <他>
    〇ベネデット(葉山奨之):ヴィルフォールと愛人だったエルミーヌの子。生まれてすぐオートィユの別荘の庭に埋められるがベルツッチオによって救われた。しかしその恩を仇で返したサイコパス野郎。今は伯爵の策略とも知らずアンドレア・カヴァルカンティという貴族青年に成りすましている。
    〇カドルッス(渋川清彦):エドモン・ダンテスの近所の仕立屋だったが、フェルナンとダングラールがダンテスを陥れたのを黙認、脱獄後のダンテスが変装したブゾーニ司祭から貰ったダイヤをめぐり、宝石商を殺害後、逃亡するも逮捕される。その後脱走、小悪党仲間だったベネディットが貴族になりすましていることを知り強請りにくる。

  • 『1つの部屋が何故かわかりませんが、とても様子ありげに思われました。自然に悲しくなってくる』ここまでくるとモンテクリスト伯は復讐映画のプロデューサーであり、以降どのように人間崩壊を目の当たりにできるのか!以前殺人が行われたオートィユの旧サン・メラン邸で、モンテクリスト伯の復讐が始まった!ヴィルフォール夫妻、ダングラール夫妻、カルヴァカンティ父子、マクシミリヤン、シャトー・ルノー、ドブレーが一堂に会し、不倫、殺人、詐欺、借金。登場人物が抱える問題をモンテクリスト伯により無言・意図的に暴露していく。

  • エデの話から始まりモレル家、カヴァルカンティ親子、ヴィルフォール家、ダングラール家と続きオートィユでの晩餐で終わる四巻。
    人間関係が複雑ッ!笑
    復讐の種を蒔いているところでこれがどう実るのか。

  • 盛り沢山。モレル家を訪れ穏やかな気持ちから始まりつつ、復讐劇は多面的に始動。復讐に対するお金の使い方に執念の深さが現れている。ところでファリア司祭はこのお金の使い方で喜んでいるだろうかね?と思えるほど。『晩餐』でのダングラール夫人の恐れようったら……女性だろうが容赦しないね。

  • 主要人物総登場の第四巻!
    アンドレアとカドルッスの謎めいた関係。
    ヴァランティーヌとマクシミリアンの恋愛関係。
    ヴィルフォールとノワルティエの父子関係。
    これらもモンテ・クリスト伯の今後の行動に
    影響を与えそうで、先行きが楽しみです。
    そして、復讐の糸・・・ヴィルフォール夫人に数年前から
    絡めていたとは!感化された夫人はどうなるのか?
    信号機の話も時代を反映していて面白い。
    第三巻の重苦しい雰囲気からオートィユでの晩餐までの
    おどろおどろしい展開の合間に、
    エデやモレル一家の話を挿入するところは、
    新聞小説の連載の読者を飽きさせない工夫でしょう。
    また、モレル家にコクレスやペヌロンがいること、
    なんかほっこりさせられました(#^.^#)

  • 主な人物が一同に集いいよいよダンテスの復讐劇が始まる。ここから一気読み。

  • ヴィルフォールとダングラール夫人は次回どんな目に遭わされるのか。あちらの恋の行方はどうなるのか。気になるところです。

  • いよいよモンテ・クリスト伯の復讐の罠が、仇たちに投げかけられる。
    ダングラールには高裁で大損をさせ、ヴィルフォールとダングラール夫人の昔の罪がいよいよ暴かれようとする。
    そしていったん物語から姿を消したカドルッスが落ちぶれて復活。
    人を殺してまで手に入れた宝石と大金はどうなったん?

    とにかくモレル家の長男マクシミリヤンのことが大好きなモンテ・クリスト伯。
    ところが彼は、モンテ…めんどくさいな、エドモン・ダンテスの敵であるヴィルフォールの娘と恋仲なのである。
    意に染まぬ男と結婚させられそうな娘・ヴァランティーヌを救うため、モンテ・クリスト伯に助けをもとめようとするマクシミリヤンにヴァランティーヌは「私はそんなにいい人とは思わない」と言う。

    そのわけは、「人の何倍も大金持ちなだけで両親に愛されていない孤独な私をかわいそうに思って下さらないから」
    ええと…すっげえ鼻持ちならんやつだなあと思ってしまったのは貧乏人の僻みなのでしょうか。
    もう少し謙虚ということを覚えた方がいいと思うわ。

    しかし、彼女の持つ莫大な財産を狙う義理の母は、やけに毒物に興味津々で、それをまたダンテスが煽るものだから、これは死人も出そうな勢い。
    ああ、怖い、怖い。

  • モンテクリスト伯の復讐の不線が次々と
    物語に登場し、ダンテス=モンテクリスト伯に
    関わったありとあらゆる人物達が勢揃いして
    これから起こるであろう不穏な予兆。
    誰が誰だったかちょっと分かりづらいが
    モンテクリスト伯の緻密な復讐劇の成り行き
    が次巻でどうなって行くのか楽しみだ。

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著者プロフィール

1802-70。フランスを代表する小説家・劇作家。生涯に長短合わせて250篇あまりの作品を書いたとされる。主な作品に『コルシカの兄弟』『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』『三銃士』『ブラジュロンヌ子爵(鉄仮面)』『ダルタニャン物語』『王妃マルゴ』『王妃の首飾り』など。

「2016年 『ボルジア家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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