ノア・ノア―タヒチ紀行 (岩波文庫)

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制作 : 前川 堅市 
  • 岩波書店 (1960年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (118ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003254912

ノア・ノア―タヒチ紀行 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • It is fiction or not? Paul Gauguin, an artist, ex-trader of great journey in Tahiti. Is there the 'Never Land'?

  • ◆訳:前川堅市 挿画:ゴーガン原画で友人ダニエル・ド・モンフレが彫った木版画12点
    ◆ゴーガンのフィルターを通して描かれるタヒチの風俗、美しい森・海・夜、そして愛人の語る神話に酔いしれる。訳文も美しい。西洋文化と対峙するタヒチ。従属と懶惰の中に見え隠れする誇りと軽蔑。タヒチとゴーガンのまぐわいの記録。絵から受ける野生的な印象と裏腹にゴーガンは理知的、理論的な人なのだと思った(行動は伴っていないけれど)。
    ◆やはりモームの南洋を描いた短編が思い起こされる。間違いなく本書の影響だろう。『月と6ペンス』に進む。
    ◆ちくま学芸文庫『ノアノア』と併読。文章としてはこちらの方が美しく、資料としてはちくまの方が優れている。
    【2014/02/03】

  • サウンド文学館・パルナス「第一章」 朗読:草野大悟

    タヒチとその人びとを愛している、といいながら、宗主国の人間だという特権意識に気付くこともできないでいた。

  • 画家として有名な著者が、地位も捨て42歳にして移り住んだ際のタヒチ紀行文。今でこそ南半球の楽園として有名となっていますが、1891年、フランスから60日をかけて船旅で渡った当時の生活を、楽園万歳といったお気楽な観点ではないところで描いていて興味深いです。俗世に嫌気がさして逃れたはずのタヒチに、同じヨーロッパの俗世が進入していた様を目の当たりにして身勝手に失望するゴーガン。侵略者であるヨーロッパ人としての著者と、侵略された原住民との間の互いに疑いの目で観察しあう緊張感と孤立感。あこがれてはいるものの野蛮人・食人族として捉えていたヨーロッパ人の目線も素直に描いています。そうはいっても、一人身はさびしく欲求不満も重なって、いろんな村へ恋人探し。徐々に人々と接触していくうちに次第に視点が変わっていく姿が率直につづられています。タヒチに行くときは絶対に持っていく本だな。これは。

  • 散文のようなもの。画家の、(若干演出の入った)感性や思考を垣間見た気分になれる。視覚的で色彩豊かな情景描写が良い。ゴーギャンは最も好きな画家の一人だが、ゴーギャンの作品を見たことがなくても、散文単体としての楽しみ方ができる。

  • サマセット・モームは画家ポール・ゴーギャンの人生に着想を得て名作『月と六ペンス』を書いた。そんな破天荒な画家ポール・ゴーギャンのタヒチでの生活を本人が書いた紀行文がこの本。ゴーギャンの生きざまが少しわかった気がする。もう一度『月と六ペンス』を読みたくなる一冊。2012/034

  • (1976.09.19読了)(1976.08.19購入)
    *解説目録より*
    株式仲買を職業とした日曜画家ゴーガンは、内心に潜む美のデモンに駆られついに職業と家族をなげうつに至るが、文明社会を嫌悪した彼が最後に行きついたところは南海の原始の島タヒチであった。そしてその神秘な原色の美は彼に無限の霊感をもたらした。本書はこのタヒチ行の記録である。ゴーガン自身の手になる版画を多数挿入。

  • 読みやすく数時間であっという間に読み終えた。以前から画家としてのゴーギャンが好きだったが、この本を読んで自由奔放なゴーギャンがすっかり嫌いになってしまった。しかしながら現地での生活や神秘的なタヒチの風景が描かれており興味深い。

  • ゴーギャンのタヒチ滞在記。というほど詳しくはなく、むしろ印象記という方が正しいかもしれない。ゴーギャンとタヒチをめぐってはいろいろな批判もあるが、彼が異文化に対して自らを開くことのできるすぐれた柔軟さをもっていたことが確かめられる。

  • 株式仲買人としてまずまずの成功を収めていながら、全てを捨て芸術の道を選んだ。

    そんな画家の実像に興味を持ったので読んでみた。

    彼にとって芸術以外の実人生とは始終続く演技のようなものだったのだろうと思う。

    この本も“俗世を離れ芸術に生きる画家”というイメージを売る目的で書かれた紀行文。

    土人はあくまで土人。

    ゴーギャンは文明側の観察者としてそこにいる。

    そのあたりの見切りに逡巡の跡がまったく見られず、かえっておそろしさを感じた本だった。

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ポール・ゴーガンの作品

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