- Amazon.co.jp ・本 (118ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003254912
感想・レビュー・書評
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(1976.09.19読了)(1976.08.19購入)
*解説目録より*
株式仲買を職業とした日曜画家ゴーガンは、内心に潜む美のデモンに駆られついに職業と家族をなげうつに至るが、文明社会を嫌悪した彼が最後に行きついたところは南海の原始の島タヒチであった。そしてその神秘な原色の美は彼に無限の霊感をもたらした。本書はこのタヒチ行の記録である。ゴーガン自身の手になる版画を多数挿入。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みやすく数時間であっという間に読み終えた。以前から画家としてのゴーギャンが好きだったが、この本を読んで自由奔放なゴーギャンがすっかり嫌いになってしまった。しかしながら現地での生活や神秘的なタヒチの風景が描かれており興味深い。
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ゴーギャンのタヒチ滞在記。というほど詳しくはなく、むしろ印象記という方が正しいかもしれない。ゴーギャンとタヒチをめぐってはいろいろな批判もあるが、彼が異文化に対して自らを開くことのできるすぐれた柔軟さをもっていたことが確かめられる。
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株式仲買人としてまずまずの成功を収めていながら、全てを捨て芸術の道を選んだ。
そんな画家の実像に興味を持ったので読んでみた。
彼にとって芸術以外の実人生とは始終続く演技のようなものだったのだろうと思う。
この本も“俗世を離れ芸術に生きる画家”というイメージを売る目的で書かれた紀行文。
土人はあくまで土人。
ゴーギャンは文明側の観察者としてそこにいる。
そのあたりの見切りに逡巡の跡がまったく見られず、かえっておそろしさを感じた本だった。 -
未読
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どこででも女性がいないとだめなんだな…さすがフランス人。それはともかく、ゴーギャンがけっこういい文章を書くことにびっくり。
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後期印象派の画家ゴーギャンのタヒチに渡ってからの文章と版画も見ることが出来る本。正直に言うとゴーギャンの版画に魅せられて購入した記憶。妻子を残してタヒチか、この歳で思うとアラタメテスゴイナア・・・