魅せられたる魂 5 改版 (岩波文庫 赤 554-5)

  • 岩波書店
3.67
  • (1)
  • (2)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 31
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (526ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003255452

作品紹介・あらすじ

家族とともに旅立ったマルクは、イタリアで暴漢に襲われた老人を救おうとして殺される。アンネットは息子と同じ道を進む決心をして悲しみの底から立ち上がる。…現代の女性の生き方にも大きな示唆を与えるロマン・ロラン(1866‐1944)不朽の名作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 4月から読み始めて早3カ月!
    途中でいろんな本を読み挟んだとはいえ、これだけ長くつきあうとアンネットと別れるのが名残惜しい気がする。
    5巻はさまざまな死に直面して重たさを感じると共に、サプライズも用意されててなかなか面白かった。
    面白い話ではあるけれど、書き方が抽象的な部分が多く文体も古くて読みづらい。これこそ新訳が出たらいいと思う。

  • 私にとっては「失われた時を求めて」以来の大長編の読破。第一次世界大戦、ロシア革命、ファシズムの台頭という激動の時代を生き抜いた主人公アンネットの生き方は現代に生きる女性にも大きな示唆を与えるのではないか。これこそまさに「大河小説」、ロマン・ロランのヒューマニズムが集約された渾身の傑作であると思う。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1866年、フランスの中部クラムシーに生まれ、1944年に没する。作家、音楽史家。第一次世界大戦中は反戦論を唱え、第二次世界大戦中も反ファシズムをアピールした。文学や芸術の領域で活動するだけでなく、現代社会の不正と戦い、人権擁護と自由を獲得するために政治的・社会的論争を起こし行動した。1915年、ノーベル文学賞受賞。主な作品に、大河小説『ジャン・クリストフ』、『魅せられたる魂』をはじめ、『ベートーヴェンの生涯』や『戦いを超えて』、『インド研究』などがあり、そのほか、小説、戯曲、伝記、自伝、評論、日記、書簡などの膨大な著作がある。

「2023年 『ジャン・クリストフ物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ロマン・ロランの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×