- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003255827
感想・レビュー・書評
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狭き門より入りなさい。とよくいわれた。
広き門から入るのはたやすい。そんな心でいてはいけないのか、狭き門、狭き門、狭き門から入ることこそが、重要なのであると。
まさしく、アリサが突き通したその生き方であり、それはなんだったのだろうと100年後の世界の私たちは思う。そんなに重要なのか。目の前のものを打ち捨ててまで、もっと大切にすべきものがあるのだろうか。
ジッドは本当はどう考えていたのだろうか。キリスト教と、その深く根源的であり自分の本質に根付いているであろうキリスト教と、どう対峙しようとしたのであろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
背徳者と対になる作品。抑制。
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主人公がアリサを犠牲にするのを正当化するかのような小説。アリサが魅力的だが、そのアリサに最後にあった時に衰弱しているのを見ると虚しくなってしまう。
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中学だったか高校だったか・・・、プラトニック・ラブに感動し、大人になって再読して、読後感が大きく変わった作品です。
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こういう心理描写が重たい本は気持ち悪い
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真の幸福とは、苦しみ抜いた末にこそある。アリサはそんな理想に縛られていたのだと思います。不倫相手と家出をした母、家庭を築いた妹、それぞれが掴んだそれなりの幸せを見ても、それは彼女にとっては否定するものでしかなかったのでしょう。自分は本当の幸せを得るために苦しまなければならない。その思いが奇異にもみえる自己犠牲に繋がり、愛するジェロームにも苦悩してもらう事を望んだ。そんな風に見えました。私がこの物語から感じたのは、愛や幸せは頭で考えるものではないよ。というDon't think, feel.の精神でした。
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ラストシーンが綺麗だと思った。
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15年ぶりに読んだ。日常のスイッチ切って紅茶でも飲みながら穏やかに読むには適当な本。綺麗な恋の物語。狭き門より入れ〜。
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信仰深いってこういうことなのか!?とドキドキした。
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ライトノベル「文学少女」シリーズでモチーフになっていた本でした。
いつもよりページ捲りが遅いなと思ってよくよく見てみると、思っていたよりずっと文字が小さくて面食らったのですが、なんとか読み終えることができました。
私にはアリサの行動が理解できなくて、庭でずっと待っているくらいならなぜ結ばれようとしなかったんだろう、とどうしても思ってしまいます。
アリサの言っていることは分かるけれど、その理由は跳ね除けられないほどのことなのかと。