大尉の娘 (岩波文庫)

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著者 : プーシキン
制作 : A.S. Pushkin  神西 清 
  • 岩波書店 (2006年3月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003260432

大尉の娘 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 2012.1.29 読了

  • ある騒乱の只中にあった人々のふれあいが描かれ、ほろ苦いながらも爽やかな読後感です。恋に落ちるのも要塞が陥落するのもあっという間の出来事で、ストーリーの展開がとても早いです。恐妻家の大尉や竹を割ったような性格の大尉夫人など、会話が生き生きしていて、登場人物に躍動感がありました。

    真っ正直で口うるさい爺やのサヴェーリイチが、たいへん重要な役どころです。笹野高史さんっぽいコミカルな雰囲気に癒やされました。

  • 請求記号:B1811/983
    資料ID:50038634
    配架場所:図書館階西館1F文庫
    【感想文 byS .H】
    ロシア帝政時代、田舎の要塞に赴任した若い青年だが、農奴反乱が発生し、要塞に司令の娘を残したまま逃亡するという話であるが、時代が時代なのか登場人物たちに妙なとこがある、敵将に正義感があったり、主人公の幼稚さがある。一方で指令の娘との間でのそれぞれを心の内で求める点において、愛の表現に言葉などいらないということを素晴らしい程に感じさせてくれる。そういった点でいろいろ考えることの出来る作品であると思います。

  • なんて古風なお話…!!まっすぐな貴族の坊っちゃんが恋のために戦う。主従の絆あり、敵方との親玉との奇妙な友情あり…。好みど真ん中。完璧です。

  • 世界史を勉強する上で、教科書に出てくる小説は読んだ方がいいということを聞き昨年から少しずついわゆる文学作品を読んでいる。その中の一つがこれ。
    そもそも最終的には『戦争と平和』と『カラマーゾフの兄弟』を読みたいのだが、そのためにはロシア文学に慣れないとなと思ってこの作品にした。
    まずはやはり人物の呼称がいろいろ変わるところが馴染めない。きちんと見れば違う人物なのだが、なんとなく見ていると全部同じ人に読めてしまう(笑)登場人物がそれほど多くないこの作品だから何とかごまかしながらも理解できるが、これ以上増えるとやはり書いて覚えないといけないのかなとおもってしまう。
    内容としては短編ながら家族の生活記録と歴史小説の融合というものが上手に出来ていて、分かりやすく、かつ心に響くものがあった。しかしすごくおもしろいかといえばそうとも言えず、何か物足りなさを感じてしまう。それはきっとエンタメ小説として読んでしまうからであって、文学としてこの作品をどう捉えるかで感じ方が自我ってくるのだとうと思った。そのあたりの捉え方が自分にはまだまだ出来ていないのかもしれない・・・そうなると『戦争と平和』などはまだまだ読むには時期尚早なのかも・・・とにかく色々読んでいこう。

  • 「大尉の娘」 プーシキン 「黒い瞳」

    18世紀後半帝政ロシア。
    エカテリーナ2世の圧政下に起こったプガチョフの叛乱を背景にした歴史小説です。

    女帝エカテリーナの宮廷を覆そうとしたプガチョフは、

    果たしてピョートル3世その人なのか、否か?

    タカラヅカで上演された時、確か古い本が実家にあったはず・・・と探してみると、ありました。ありました。
    40年前の文庫本。訳は、中村白葉です。
    漢字遣いが旧式なので少し読みにくかったのですが、思ったよりも話の運びはわかりやすく、なによりも物語の雰囲気が舞台と酷似!!

    http://yuuzuki61.blog79.fc2.com/blog-entry-55.html

  • 主人公ピョートル・アンドレーイチとプガチョーフが敵でありながら、助け合う密接な関係が面白かった。

  •  学生時代に一度読んだ筈だが、全然記憶に無い。最後まで読めずに放り出したのかもしれない。
     眠れなかったのでふと手にとったら、思いのほか面白く2時間ほどで読了。
     ある意味のどかな辺境の要塞勤務が内乱によりにわかに急を告げ、どこか人の良い司令官も、気丈なその妻も処刑される。残される一人娘が「大尉の娘」で、主人公と流転の果てに結ばれる。
     日本の戦国時代の話を読んでいるみたい。
     こういうの読むとロシア人に親しみを覚える。

  • 若さゆえの無邪気さというか浅はかさというか、もうヒヤヒヤで恥ずかしくて読み進めない~。

    ピョートル・アンドレーイチ・グリニョフは親父の怒りを買って、辺境の部隊に士官として従軍することになる。
    この部隊の隊長、ミローノフ大尉の娘、マリヤ・イヴァーノヴナに出逢って恋に落ちる。
    やがて、この辺境の部隊にプガチョーフの叛乱軍が押し寄せる。

    赴任地への移動中に出逢い、無邪気に対応した二人の人物が後に出会う時に彼の人生を大きく左右する。
    最初はイライラヒヤヒヤだった彼が後半はかなり男気をみせてくれて、頼もしい。
    仇敵、シヴァーブリンの憎たらしさがまた盛り上げるね。
    プガチョーフがまた面白い。何が悪でなにが正義なのか。
    複雑な気持になる。
    それにしても「そりゃアレクセイ・イヴァーヌィチは頭のいい人ですし、家柄もいいし、財産もおありですわ。けど、いざ式場で皆さんのおいでの前で、あの人と接吻しなけりゃならないと思いますと…。どうしたって厭ですわ!どんな幸福があろうと、厭なことですわ!」って、マリヤが聡明さを秘めてる?と疑問に思い、シヴァーブリンが気の毒にさえなった。
    最後まで彼女にはこのセリフのせいで良い印象がもてず。

  • 軍隊に放り込まれた貴族の息子ペトルーシャがそこで出会ったマリヤ、そして出くわしたプガチョーフの叛乱の話。

    ペトルーシャの若さ故のわがままなところや頑固な点も、元々持っている素直で穏和な気性で相殺されているな、という感じ。なかなかの好青年。
    プガチョーフは敵とはいえ恩を忘れない律儀な人物。そうかと思えば実に狡猾なシヴァーブリンも出てきて、悪党にも色々タイプがあるな。「あの時服をやっただろう!」としつこい従僕サヴェーリイチや、ミローノフ大尉のところはおしどり夫婦だしで、思ったよりコミカルな部分が多く、読みやすかった。

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大尉の娘 (岩波文庫)の作品紹介

プーシキン晩年の散文小説の最高峰。実直な大尉、その娘で、表面は控え目ながら内に烈々たる献身愛と揺るがぬ聡明さを秘めた少女マリヤ、素朴で愛すべき老忠僕-。おおらかな古典的風格をそなえたこの作品は、プガチョーフの叛乱に取材した歴史小説的側面と二つの家族の生活記録的な側面の渾然たる融合体を形づくっている。

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