- Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003260432
感想・レビュー・書評
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主人公ピョートル・アンドレーイチとプガチョーフが敵でありながら、助け合う密接な関係が面白かった。
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かなり読みやすい。誠実な士官の青年と純情な少女の運命にハラハラし、応援してしまう。劇のような幕切れには、幸せな気持ちになった。
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プーシキンの着想は史実であるプガチョフの乱に興味を持ったことですが、モチーフに大きく影響したのはある実在の人物を知ったことだといわれています。
プガチョフ一派に捉えられ通訳として働き、鎮圧後に処刑されたとも、女帝エカチェリーナ2世の恩赦を受けて釈放されたとも言われているミハイル・シヴァンヴィチ少尉がその人物です。
この人物をモデルにして、主人公ピョートル・アンドレーイチ・グリチョフと宿敵シヴァーブリンが生まれたというのが通説となっており、読んでみると「なるほど」と思います。
あまりにも通俗的で自分のためになら信念など、ころころ変えてしまうシヴァーブリン。富豪の家庭に生まれ、坊ちゃん育ちながら、様々な人生経験を経ながらも、次第に曲げてはいけない信念というものを直感的に体得、実践していくグリチョフ。シヴァーブリンは「悪」で、グリチョフは「正義」と言ってしまえば...
【開催案内や作品のあらすじ等はこちら↓】
http://www.prosecute.jp/keikan/051.htm
【読後の感想や読書会当日の様子などはこちら↓】
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プーシキン展を見に行ったときに気になって買った本。
こうしてみるとオレ恋愛ものが好きなんだな(苦笑
ともかく、当時ロシアのやるせない権力の嵐と歴史の暴力が背景にあることで、愛が際立ってます。いいっす。