アンナ・カレーニナ 中 (岩波文庫 赤 617-2)

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (580ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003261729

作品紹介・あらすじ

激しい恋のとりことなったアンナは、夫や子どもを捨て、ウロンスキイとともに外国へと旅だった。帰国後、社交界の花形だったアンナに対する周囲の眼は冷たい。一目愛児に会いたいという願いも退けられ、ひそかに抱くひとときがアンナに与えられるのみだった。

感想・レビュー・書評

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  • 愛情がある‥‥ということと、その人の何から何までを容認するというのは大きく異なる。と、あたりまえだけど再確認。
    アンナもウロンスキーもカレーニンも、それぞれが体面を気にしてギスギスして‥‥醜い。
    『戦争と平和』は長いけどそんなに疲れなかったけど、これは読んでいて結構疲れる。なんなんでしょうね、この違いは。

  • 中弛みのしない展開。
    人物描写が上手い!

    上巻では見られなかったカレーニンの弱さと、アンナへの新たな感情。
    失恋して逃避に走ったお嬢様キチイの意外な強さが、すごく良かった。

    反対に、レーヴィンの相変わらずの不器用さと盲目さが可愛い(笑)

    唯一、好きになれないウロンスキイ。

    各々に考える愛があって、何が正解かとか正しいかは分からないなりに、模索しては壁にぶち当たっている姿が切ない。
    そこに、ロシアの当時の在り方が重なってきて、守るべきものと打ち壊すべきものが交錯してくるので、単にご近所物語では終わらない大きさが生まれてくるのかな。

    その中で考えさせられる、女性の美しさ。
    アンナの持つ魅力と、キチイの持つ魅力。
    男の気をひくためのしたたかな作戦と、男たちの一歩上をいかんとする気概。

    下巻に続くのだが、結末が少し怖かったりする。

  • 再読。それぞれの人物の移り変わる心理描写に脱帽。
    カレーニンの人間的優しさに昔読んだときは気付けなかった。
    あれは弱さではない。優しさだ。

  • 2023.04.30

  • 07.09.2013 読了

  • 激しい恋のとりことなったアンナは、夫や子どもを捨て、ウロンスキイとともに外国へと旅だった。帰国後、社交界の花形だったアンナに対する周囲の眼は冷たい。一目愛児に会いたいという願いも退けられ、ひそかに抱くひとときがアンナに与えられるのみだった。
    原題:Анна Каренина
    (1877年)

  • レーヴィンとキチイのかわいらしい婚約のやり取りや、駆け落ちしたアンナとウロンスキイのやり取り、息子セリョージャへのアンナの思いなど、後半は人物の心情メインで面白く読めた。前半は農奴制の話やこの時はやっていたニヒリズムの話など社会的な話題が多くてついていくのがしんどい。ニヒリズムの話では「父と子」のバザーロフを思い出した。

  • この物語は2人の青年を中心に回っている。率直で人の良い田舎暮らしをして、農業に精を出すレーヴィン。虚栄心の強い、しかし愛情深いヴロンスキー。2人の人生の対比が物語にグッと引き込む。
    トルストイのこころの動きの捉え方がほんとに見事としか言いようがない。

    中巻から岩波に変わったけどさほど違和感は無い。

  • 「アンナ・カレーニナ(中)」トルストイ著・中村融訳、岩波文庫、1989.11.16
    580p ¥640 C0197 (2019.01.26読了)(1998.07.16購入)(1995.07.05/5刷)

    【目次】(なし)
    第三編
    一~三二
    第四編
    一~二三
    第五編
    一~三三

    ☆関連図書(既読)
    「アンナ・カレーニナ(上)」トルストイ著・中村融訳、岩波文庫、1989.11.16
    「光りあるうちに光の中を歩め」トルストイ著・米川正夫訳、岩波文庫、1928.10.10
    「人はなんで生きるか」トルストイ著・中村白葉訳、岩波文庫、1932.09.25
    「イヴァンの馬鹿」トルストイ著・米川正夫訳、角川文庫、1955.08.05
    「戦争と平和(一)」トルストイ著・藤沼貴訳、岩波文庫、2006.01.17
    「戦争と平和(二)」トルストイ著・藤沼貴訳、岩波文庫、2006.02.16
    「戦争と平和(三)」トルストイ著・藤沼貴訳、岩波文庫、2006.03.16
    「戦争と平和(四)」トルストイ著・藤沼貴訳、岩波文庫、2006.05.16
    「戦争と平和(五)」トルストイ著・藤沼貴訳、岩波文庫、2006.07.14
    「戦争と平和(六)」トルストイ著・藤沼貴訳、岩波文庫、2006.09.15
    「トルストイ『戦争と平和』」川端香男里著、NHK出版、2013.06.01

    (「BOOK」データベースより)amazon
    激しい恋のとりことなったアンナは、夫や子どもを捨て、ウロンスキイとともに外国へと旅だった。帰国後、社交界の花形だったアンナに対する周囲の眼は冷たい。一目愛児に会いたいという願いも退けられ、ひそかに抱くひとときがアンナに与えられるのみだった。

  • 読むのに本当に時間がかかる。アンナという女性が信じられないしカレーニンも男としてどうなんだ?みたいな。あり得ない。ただのバカな人間の集まりとしか思えないのは私が文学を理解できていないから?それでもアンナの人となりを好きになれないものは仕方ない。

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