ティラン・ロ・ブラン 3 (岩波文庫)

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制作 : 田澤 耕 
  • 岩波書店 (2016年12月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003273838

ティラン・ロ・ブラン 3 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 3巻ではますます入り乱れる恋愛模様。皇女カルマジーナの乳母ビウダ・ラプザダがティランに横恋慕、皇女との仲を引き裂こうと画策したことで話はややこしくなり。2巻から引き続き、下ネタ大好き明るいエロキャラの侍女プラエール・ダ・マ・ビダが、結婚を許されたアスタファニアとディアフェブスの初夜をなんと皇帝様と一緒に盗み聞きしたり、相変わらず明るいエロ全開。別に誰も怒らず楽しんでるのがオープンでなんかすごい。この侍女プラエール、まるで関西のおばちゃんかというくらいのおせっかいキャラなのですが、でもアスタファニアや皇女が実はまだ14歳(!)らしいので、彼女ももしかしてそんなに変わらない年齢なのかもしれない。末恐ろしい。

    そんなプラーエルの手引きで、ティラン君は皇女様の寝室への侵入に成功!しかし騎士として、いくら両想いとはいえ寝てる女性の体を勝手に撫でまわすというのはいかがなものか。案の定、いざ突貫!というところで流石に皇女様が目を覚まして悲鳴を。聞きつけた意地悪乳母のビウダが騒ぎ立てたことで絶体絶命のティラン君、なんと窓から飛び降りて脱出するも片足骨折の惨状・・・いや自業自得だけどね。しかし懲りないティラン君、傷が治るや否やまたしてもプラエールの手を借りて皇女様の寝室へ!ええ加減にせえよ(苦笑)

    ティラン君は「大砲を前面に押し出して城に攻め入ろうと(※原文ママ・笑)」するなど、積極的に戦いますが「武力では城を守れない」と思った皇女様の泣き落としに合い、結局突撃は断念。このへんの場面のエロティックなのにユーモアがある絶妙の比喩や会話など、とてもセンスが良くて楽しい。慎み深く敬虔なカトリックである皇女様は拒否に成功しますが、どうやらダメなのは挿入行為のみで、それ以外はOKらしく、二人は朝までベッドでいちゃいちゃ。翌朝の二人の会話、姫「私の体のうちで、あなたの手が触れていないところはありません」ティラン「私の手に新しい経験をさせてやることができて幸せです」とか、なんかエロオシャレ(笑)

    さてそんな二人の恋とは別に、ティラン君の従者イポリト君は皇后さま(皇女の母)への想いを募らせており、なんと、まさかの口説き落としに成功!皇后さまともあろうお方が、あっさりと息子のような年齢の若者に身を任せてしまいます。まあ親子ほど年が違うといっても、皇女で14歳、当時は結婚も出産も早かっただろうから、この皇后さまもまだアラサーくらいなのでしょう。同様に、自分の乳で育てた皇女様の恋人ティランに横恋慕してあれこれ卑劣な罠をしかける乳母のビウダも、乳母という言葉の響きから想像するより全然若く、皇后さまと同じくきっとアラサー。どちらもまだまだ女盛りよ!って感じなんでしょうね。とはいえ、皇后さまのほうは不倫、そして乳母ビウダのゲスなやりくちときたら!

    そしてビウダの悪巧みに引っ掛かり、まんまと騙されたティラン君、愛する皇女様がモーロ人の奴隷とやりまくって堕胎までしたという話を信じ、傷心のまま苦戦中の味方の待つ戦地へ赴くことに。しかしここでも大活躍のエロ侍女プラエール、ビウダの策略を暴きティランの誤解を解くも、皇女様の許に戻る前に出港前の船が嵐に巻き込まれ船は難破、アフリカまで流されてしまう。一方ティラン君も難破からなんとか生き延びて、モーロ人に助けられて今度はアフリカで大活躍。終盤はギリシャからアフリカ編へ。

    ところで全4巻一気読みしたかったので4巻発売日までに3冊読み終えるよう逆算してスタートしたのだけど、章だてが細かく翻訳も読み易かったので予定外の勢いで読破してしまい、4巻出るまでもう少し待たなくてはならない・・・。個人的にはティラン君よりも、もはや準主役の侍女プラエールがどうなるのか気になる。

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ティラン・ロ・ブラン 3 (岩波文庫)の作品紹介

壮絶な戦闘を背景に、男女の愛憎が交錯する-恋愛に奥手なティランと皇女の恋、それに横恋慕する皇女の乳母、従者イポリトと皇后の不倫…。そして、ふたたびトルコ軍の脅威が増して出陣するも、ティランの船は嵐に弄ばれて北アフリカに流れ着く。

ティラン・ロ・ブラン 3 (岩波文庫)はこんな本です

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