兵士シュヴェイクの冒険 2 (岩波文庫 赤 773-2)

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著者 : ハシェク
制作 : 栗栖 継 
  • 岩波書店 (1972年11月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003277324

兵士シュヴェイクの冒険 2 (岩波文庫 赤 773-2)の感想・レビュー・書評

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  • 「兵士シュベイクの冒険(二)」ハシェク著・栗栖継訳、岩波版ほるぷ図書館文庫、1975.09.01
    412p C0197 (2017.11.19読了)(2017.11.09借入)
    以下読書メモです。
    第2巻を読んでいます。
    第二章を読み終わったところです。
    シュヴェイクは、ルカーシ中尉に従って列車でブジェヨヴィツェに向かいますが、途中で列車を止めてしまいます。
    例によって故意なのか偶然なのかは不明です。そのため足止めを食ってルカーシ中尉とは離れ離れになってしまいます。シュヴェイクがいなくなったルカーシ中尉は、これ幸いと別の従卒を要求しています。
    シュヴェイクは、身分証明をルカーシ中尉に預けてあるため兵士であることが証明できずお金も持っていないため、目的地まで歩いてゆくことになりました。
    文句も言わずに素直に歩くのはいいのですが、方向を間違えたり、脱走兵と思われたり、スパイと疑われたり、珍道中の末に中尉のいるブジェヨヴィツェにたどり着きました。
    全然戦闘に参加しそうにありませんね。

    第2巻を読み終わりました。
    シュヴェイクは、ルカーシ中尉の従僕に復帰し命令に従って、さる夫人のもとに手紙を届けたのですが、直接手渡すことができずトラブルになってしまいました。中尉をかばうために手紙を書いたのは自分だと言ったりごまかしきれないと判断したら証拠隠滅のために手紙を食べてしまったりの忠義ぶりです。ドイツ語が話せることといい、機転がきくことからも見た目とは違うようです。
    いろんな場面で、シュヴェイクはその場面にふさわしい具体的事例を挙げて話していることからも、かなり頭がよさそうです。読んでいる方は、たびたび脱線している感じで、話が進まないなあと感じるところでもあります。
    オーストリア・ハンガリー帝国では、ドイツ人が上位で、次にチェコ人最後がハンガリー人という序列があるようでそのためのトラブルもあるようです。
    訳注によると、チェコはボスニア王国と呼ばれていたけれどオーストリア皇帝がその王を兼ねていたとのことです。
    シュヴェイク達もいよいよ戦場へと向かうようですが、戦場が、ロシアなのかセルビアなのか明らかにされていません。
    いざ戦場へ!

    【目次】
    第二部 前線へ
    一 シュヴェイク 汽車の中で事故を起こす
    二 シュヴェイクのブジェヨヴィッチェ遠征
    三 キラーリヒダでのシュヴェイクの冒険
    四 新たな苦悩
    五 ブルックからソカルへ
    訳注

    ●戦後(59頁)
    なんでもこの戦が終ればみんな自由になって、貴族の領地てなものも、皇帝などというものいっさいなくなり、公爵の土地なども取りあげる、って話じゃがね。
    ●くたばる(145頁)
    あるときある新兵をなぐってメッカチにしてしまったとき、彼はこう言った。『兵士の一人や二人がなんだ、どっちみちくたばるのじゃないか!』
    ●兵役拒否(298頁)
    「戦争には反対で、人殺しはごめんだといったばかりに自由を奪われているのだよ。神の教えをそのまま守っているわけだが、軍隊で神の教えなどそのまま守っていた日にゃ、とんでもない目に会うにきまっているさ。」
    ●伝令(365頁)
    「用のあるときにはいたためしがない、ということにならなくちゃ一人前の伝令とは言えないんだ。」

    ☆関連図書(既読)
    「兵士シュベイクの冒険(一)」ハシェク著・栗栖継訳、岩波版ほるぷ図書館文庫、1975.09.01
    「世界の歴史(13) 帝国主義の時代」中山治一著、中公文庫、1975.05.10
    「世界の歴史(14) 第一次大戦後の世界」江口朴郎著、中公文庫、1975.05.10
    (2017年11月22日・記)
    (岩波文庫解説目録より)
    馬鹿なのかみせかけなのか、おだやかな目をした一見愚直そのものの一人の男。チェコ民衆の抵抗精神が生んだこの一人の男には、オーストリー・ハンガリー帝国の権力も権威も、 遂に歯が立たなかった。年移り社会は変わっても、この権力に対する抵抗精神のシンボルは民衆の心に生き続けている。本文庫版は最も挿画の多い版になった。

  • シュヴェイクのやることがトンチンカンなのは前提としても、上官や兵士たちもどこか抜けていてまともなやり取りはほとんどない。連絡事項のやりとりなどまさにカオスで、いろんな意味でヤバくない?この軍隊、と心配になってしまう。が、本人たちはヤバさに気がついていない模様なのがまた笑える。どうやら尊敬を集めている上官は与太話の中も含めあまりいないようだ。果たしてこれは命を賭けるに値する戦なのか?その答えは、やる気のなさそうな兵士たちの様子に表れている。
    民族間の関係を理解していれば、さらに面白く読めるんだろうな。ハンガリー人を目の敵にしている工兵がまた強烈なキャラで、彼がハンガリー人をクソミソにけなすのが妙に印象深い。こういう民族感情って日本人にはちょっとわかりづらい。

  • シュヴェイクの話は、ブレヒトも書いている。
    未來社「ブレヒト戯曲全集第6巻 第二次大戦のシュヴェイク」
    こちらも機会がありましたら是非。。。

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