新島襄自伝――手記・紀行文・日記 (岩波文庫)

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制作 : 同志社 
  • 岩波書店 (2013年3月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003310632

新島襄自伝――手記・紀行文・日記 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 新島の、というよりは幕末から明治維新の人間のエネルギーに驚かされる。朱子学的思想に基づく国や藩への帰属意識や一体感が、欧米帝国主義という未曾有の危機への防衛意識を異常なまでに高めているのだろう。

    それは彼の病的なまでの自己向上心、啓蒙心に表れている。幼少期の圧迫された環境下で勉強ができず心因性の病気になり、勉強を始めると読書のしすぎで目を悪くし、頭痛や不眠にまで悩まされる。国禁を破りアメリカに留学したことも周知の事実だ。すでに飽和してしまっている現代にはほぼありえない現象である。

    さて、彼の生涯を語る上で欠かせないのがキリスト主義である。同志社が国内で唯一キリスト教の批判が許されている(と伝え聞く)ミッション系大学であることからも分かる通り、新島は盲目的なキリスト教信者でない。彼はキリスト教の平等性や隣人愛、政治的求心力を得る手段としての魅力を冷静に見つめるキリスト者である点は好感を抱ける。

    遺書でも私を捨て同志社を思い、「倜攩不羈」の言葉を学生に残した彼の生涯を同志社学生時代に知れたことには大きな価値があると感じた。

  • 文字通り決死の覚悟の渡航、0からの海外生活、帰国後の学校設立、学校運営。多くの苦しみを乗り越える様が、日記として本人の言葉で語られている。しかしこの方、体が弱いときている。凄すぎて理解できない、、、
    息子の本棚より拝借。読まされる本は、読まないねんなぁ。仕方ない。身に覚えがある。10年後に読むだろう。

  • 日本初の私立大学設立を目指した新島襄(1843―90)は,青年時代に鎖国令を犯して函館から密出国し,19世紀後半のアメリカを中心に異文化の清新な空気にふれて,文明開化期の日本に帰国した.その後,病気と闘いながら,教育とキリスト教伝道を通じて日本の近代化に挺身した新島の波瀾に富んだ生涯を,残された自筆の記録により跡づける.

  • 岩波文庫 080/I
    資料ID 2013200040

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新島襄自伝――手記・紀行文・日記 (岩波文庫)の作品紹介

幕末に国禁を犯して函館から密出国し、19世紀後半のアメリカ社会を中心に異文化の清新な空気にふれて文明開化期の日本に帰国した新島襄(1843‐90)は、日本初の私立大学設立を目指した教育者であり、キリスト教伝道を通じて日本の近代化に挺身した宗教者である。その波瀾に富んだ生涯を、残された自筆の記録を再編成し、時系列に追う。

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