- Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003317310
感想・レビュー・書評
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著者:岡谷繁実(1835-1920、山形市、勤王家)
序文:大隈重信(1838-1922、佐賀市、政治家)、秋元興朝(1857-1917、外交官)、梅謙次郎(1860-1910、松江市、法学)、田口文之詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読むのに気合いがいる、貴重本。
再発行まで40年位かかっており、再発行本にも絶版にすべき本ではないと書かれてある。
少しずつ、辞書やネットで調べながら根気強く読むと、同じ漢字(旧字)や表現が繰り返し出てくるので、途中から大分と楽になる。
書いてある通り、根拠は明らかでない部分もあるが、日本人ってかっこいいと思えるエピソードが多くある。
ただ残念なのは、徳川幕府時代の本なので、徳川家に遠慮してか、必要以上に徳川家を持ち上げる傾向にあるのが少し鬱陶しい。
この本の中では、立花宗重が一番かっこよく見えた。
著者の岡谷さんは、誤解に近いような罪で不遇の時代を送っており、この時代に書かれた本。恐らく、武士達が不幸な局面を乗り切ったりするのを心の励みにしたいと思っていたのだろうと書いてあった。
私もこれを読んでいる時、結構不遇だった。本屋の店頭に並んでいる入れ替わりの激しい流行りの心理学の本を読むなんかより、よっぽど、自分も頑張ろうと思えるかもしれません。
現代日本人が忘れてしまったような行動が描かれているので、旧字にめげず、多くの人に読んでほしいと思う。